Run & Bullish
NAME CHANGE
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今日は次男の幼稚園の運動会がある。開始時間に合わせ、南家総出で幼稚園に向かっていた。長男と長女は手を繋ぎ、いつもよりテンション高めで先を歩いている。そんな中、名前だけは浮かない顔をしていた。
「どないしたん?しんどいんか?」
『あ…ううん。お弁当作んのに4時起きやったからさぁ』
「おかあさん!おべんと、おにぎり?」
『おにぎりやで〜。中身はちゃーんと佃煮にしたからなぁ』
「やったー!!」
はしゃぐ長女を見ながら、長男は少し眉尻を下げた。名前は、すかさず声を掛ける。
『兄ちゃんの好きなタラコもしたから、大丈夫やで』
「ホンマ?!」
長男はパァ〜ッと表情を明るくし、さっきよりも楽しそうに道を進んでいく。
「おにぎりの具であそこまで元気になれんの、羨ましいな」
『ふふっ…でも具が好きなんやったら嬉しいやろ?烈の分もちゃーんと用意したで』
「…おーきに」
『嬉しい?』
声を出さず、少し恥ずかしそうにコクリと頷く南を見て、やっぱり長男は南似だなと思った。こんな些細なことでも幸せを感じる名前だったが、実は先程の南の気付き通り、今日は少し不安なことがあった。春に役員を決める時、周りに言われたことを思い出していた。
「家に帰って素敵な旦那様と仲良う商売しとったらええんちゃいます?」
「〝私、幸せです〟って言わんばかりやもんな、南さんて」
今日はその〝旦那様〟が参加する、数少ない行事な訳で…仮に何か言われたとしたら、南がピシャッと言い返すだろう。そうなるとまた後々何か面倒なことになるのではないか…しかしそれを南に前もって言うのもどうなのだろうか…というように、数日前から名前は悩んでいたのだった。そして、特に答えは出ずに当日を迎えた。
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