若さと勢いを形に残す話
NAME CHANGE
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あれ以来、名前は定期的に板倉家に行き、フレンチブルドッグのブル大佐(本名:ソース)と遊んでいる。今日はこの前と同じように、全員必ず集合するよう呼び出しが掛かっている。
『諸君!高校生である今のこの若さと勢いを、何か形に残したいとは思わんかね!!』
また訳の分からないことを言い出した…と皆が思った。
「形に残すって、何すんねん」
岸本にそう言われた名前は、ブル大佐(本名:ソース、以下省略)のダラリと垂れた頬をみょ〜んと引っ張りながらニヤリと笑った。
『ショートムービーや』
「え?」「は?」「……」「ショ…?」
『皆でショートムービーを撮るんや!もちろん大佐も一緒に!!』
かつて無い程のドヤ顔で名前は言った。心なしか、ブル大佐も誇らしげにしている。
「んで、どんなん撮るつもりなん?何か案はあるんか?」
『ふっふっふ…既に脚本とキャスティングは出来てんねん。淳!』
「はーい!ほな、台本配るで〜」
名前の合図で、土屋が冊子を全員に配り始めた。
「土屋、お前いつの間に…」
『こういうぶっ飛んだことは、淳に頼むのが一番やろ』
「まぁ、確かにそうやけど…」
「もー!南、褒め過ぎやって!」
「別に褒めてへんけどな」
とりあえず、皆で手渡された脚本を読み始めた。
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