ヒロインside.
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今年も文化祭の季節がやってきた。
南のクラスは映画を撮って、それを上映することになっている。当然、出演するだなんてしたくもない南は早々に小道具係に手を挙げた。
今日のホームルームは準備に時間を充てることになっていて、各自、係の仕事を始めている。小道具係は必要な物のリストを作成し、家から持ち寄るか買うか等を話し合った。買わなければならない物は、今日の放課後買いに行くことになり、誰が買いに行くかを何故かあみだくじで決めることになった。
『当たってもーたな。でもお釣りでアイス買うてええなら、まぁええか』
買い物は南と名前が行くことになった。二人ともたまたま自転車通学であり、並んで店へと向かっていた。南はあまり乗り気では無く、名前が楽しそうにしているのが不思議だった。
「お前、パシリさせられてんのとおんなじなんやで。ようそんなヘラヘラしてられるな」
『えー、だってレアやん!クラスの男子と二人で買い物なんて』
本当は〝南と二人〟が正しいのだが、名前は敢えて言わなかった。南は女子に割と人気があるが、それを言っても他の男子のように喜ばないだろうと何となく思ったからだ。
『南って、髪の毛サラッサラなんやなぁ。風に靡いて美しい〜』
「ベッタベタよりええやろ」
『素直やないなぁ』
見た目はまぁ確かにシュッとしていて、かっこいいと思う。しかしあまり愛想は良くないし、この通り素直じゃない。周りの女子は何を以って南に黄色い声をあげるのか…名前にはやっぱりよく分からなかった。
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