23:故郷の太陽
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夜が深まった頃、私は南くんの家のポストに手紙を入れた。
『ありがとう』
小さく呟いた。涙は出なかった。
その足で、私は高速バスターミナルに向かった。今すぐ乗れる一番遠いところに行こうと思い、仙台行きのバスに乗った。
乗客がほとんどいないバスの椅子は思ったよりもふわふわで心地良く、私はすぐに眠ってしまった。
明け方、バスの中で目が覚めた。今、どの辺りを走っているのだろう。
仙台ってどんな所だろう…とぼんやり考えていると、あることを思い出した。
私は鞄の中から1枚の写真を取り出す。
母さんが写っている唯一の写真…レトロな映画館の前で優しく微笑んでいる。その裏には父さんの字で「仙台帰省時、映画館にて」と書かれていた。
そうだ、仙台は母さんの故郷だった。母さんは私が産まれてすぐに亡くなっているため、私のことを知る人はいないはずだ。
この写真の場所に行ってみよう…と思った。
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『ありがとう』
小さく呟いた。涙は出なかった。
その足で、私は高速バスターミナルに向かった。今すぐ乗れる一番遠いところに行こうと思い、仙台行きのバスに乗った。
乗客がほとんどいないバスの椅子は思ったよりもふわふわで心地良く、私はすぐに眠ってしまった。
明け方、バスの中で目が覚めた。今、どの辺りを走っているのだろう。
仙台ってどんな所だろう…とぼんやり考えていると、あることを思い出した。
私は鞄の中から1枚の写真を取り出す。
母さんが写っている唯一の写真…レトロな映画館の前で優しく微笑んでいる。その裏には父さんの字で「仙台帰省時、映画館にて」と書かれていた。
そうだ、仙台は母さんの故郷だった。母さんは私が産まれてすぐに亡くなっているため、私のことを知る人はいないはずだ。
この写真の場所に行ってみよう…と思った。
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