01:二人は第一号
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豊玉高校には普通科、スポーツ科、情報システム科、特別進学科の4つの科がある。
私、名字 名前は今日から特別進学科(通称 特進科)の3年生だ。今年はいよいよ受験生であり、頑張らねばという気持ちがより強かった。
今日は始業式とホームルームで下校できる貴重な日だ。始業式は校長の長い挨拶や、新任の先生の紹介、担任の紹介など、お決まりの内容だった。
「以上で始業式を終わりますが、アナウンスがあります。3年スポーツ科5組の南くん、3年特別進学科1組の名字さんはホームルーム終了後、理事長室に来て下さい」
「理事長室やって!何やろなぁ」
同じクラスの友だちである花子が話しかけてきた。
『そもそも私、理事長室に入ったこと無いかもしれへん。熊の毛皮のカーペットとか敷いてそー!』
というように、ワイワイとアホみたいなことを言いながら教室に戻った。ホームルームが終わると、担任が近付いてきた。
「名字、理事長室行けよ」
『何の話なんですかねぇ?』
「お前が呼ばれるんや。悪い話ではないと思うで」
でも大爆笑するようなオモロイ話でも無いんやろな、と思いながら私は理事長室に向かった。
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