藤真side
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ようやく大きな仕事がひと段落した。というか、少し無理をしてそうさせたのが本当の所だ。
もう何日も名前に会っていない。
名前も仕事が忙しく、落ち着くのが今日だと言われた。その時、本当は今日も無理かもしれないと心の中で思っていたが、もう色々と限界だったから会えると約束をした、というのが裏話だったりする。それからは毎日が忙しかったが、終着地にご褒美が待っていると思えば頑張れた。
もうヘトヘトの足を前に進め、ようやく名前の部屋に辿り着いた。そして押し慣れているはずのインターホンを少しだけ気持ちを込めて丁寧に押してみる。柄にもない感情に自分でも少し驚いた。
ゆっくりとドアが開く。そして待っていたと言わなくても、その表情で分かってしまうくらい名前は嬉しそうに微笑んでいた。
『いらっしゃい。だいぶ疲れてるね。仕事、忙しい?』
「おー。やっとデカいのが片付いてもう参ったよ」
見ただけで疲れていると悟られてしまうだなんて、自分が思っている以上に俺はヤバいのかもしれない。せっかく久しぶりに会えたのだから、変に気を使われるのは嫌だと考えながらネクタイを緩めた。名前の部屋のソファの座り心地がこんな風だったことも忘れかけているのが何だか悔しい。
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