山王ver.
Days of the Week(山王ver.)
日
「日焼けした健康的な肌を手に入れたいピョン」
深津がまた突拍子もないことを言い出した。
「いつもあんなに外走ってるのに、日焼けしないの深津さんと美紀男だけじゃないスか。同じ兄弟でも河田さんはすぐ真っ黒になるのに」
「うちは母さんが日焼けしねぇタイプだからな…体質とかなんじゃねーの?仕方ねぇべ」
「そんなの理由にならないピョン」
またややこしくなりそうだ、と沢北と河田は思った。深津は暫く、神妙な顔で何かを考えていた。
「よし、今日は外で座禅を組むピョン」
「え…ざ、座禅…?」
「心を清めるんだピョン。先生には俺から言っておくピョン」
どうにかして堂本監督の許可は得て、その日はみっちり座禅を組んだ。動いたら喝を入れる役は一ノ倉がやった。
全員こんがりと日焼けをし、深津も満足のいく健康的な肌を手に入れた。
「健康的な小麦色の肌と、研ぎ澄まされた精神が得られるなんて、一石二鳥だピョン」
そしてその数日後、皮がポロポロと剥け、元の白い肌を取り戻すことになるのを、深津はまだ知らない。
おわり
日
「日焼けした健康的な肌を手に入れたいピョン」
深津がまた突拍子もないことを言い出した。
「いつもあんなに外走ってるのに、日焼けしないの深津さんと美紀男だけじゃないスか。同じ兄弟でも河田さんはすぐ真っ黒になるのに」
「うちは母さんが日焼けしねぇタイプだからな…体質とかなんじゃねーの?仕方ねぇべ」
「そんなの理由にならないピョン」
またややこしくなりそうだ、と沢北と河田は思った。深津は暫く、神妙な顔で何かを考えていた。
「よし、今日は外で座禅を組むピョン」
「え…ざ、座禅…?」
「心を清めるんだピョン。先生には俺から言っておくピョン」
どうにかして堂本監督の許可は得て、その日はみっちり座禅を組んだ。動いたら喝を入れる役は一ノ倉がやった。
全員こんがりと日焼けをし、深津も満足のいく健康的な肌を手に入れた。
「健康的な小麦色の肌と、研ぎ澄まされた精神が得られるなんて、一石二鳥だピョン」
そしてその数日後、皮がポロポロと剥け、元の白い肌を取り戻すことになるのを、深津はまだ知らない。
おわり
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