海南ver.
Days of the Week(海南ver.)
土
「甲子園は夏の代名詞っスよね…」
いきなり清田が妙なことを言い出した。
「まぁそうだよね。開会式からテレビ中継されるくらいだし。ファンも多いよね」
「甲子園見ると、夏って感じするもんな」
神と武藤が清田の話に反応した。
「俺、考えたんスけど、やっぱあのマウンドの土を持って帰るのがインパクトあると思うんスよね」
「あぁ、あれはやっぱり感動しちゃうよね。分かるよ」
「さっすが、宮さん!分かってますね!そういうの、バスケでもできないっスかね?!」
「えっ…うーん…室内だしなぁ…」
宮益が清田に迫られ、困っている。そこに牧が助け舟を出した。
「清田、お前がその伝統を始めたら良いじやないか」
「えっ?」
「お前がインターハイで何かそういうのをやり始めれば、歴史が始まっていくんじゃないのか?」
清田の目がいつも以上にキラキラと輝く。
「さっすが牧さんっ!俺、今からめちゃくちゃ考えますっ!!」
清田は勢い良く部室を飛び出して行った。
「あのさ、牧…」
「ん?何だ、宮」
「そういうのは、負けたチームがやるやつだから、あんまり縁起が良くないんじゃ…」
「おお、そういえばそうだな」
ハハハと笑い飛ばす牧を見て、神と武藤が言葉を漏らす。
「世話が焼けるなぁ」
「同感」
ある意味、この日常が〝常勝〟海南の強さの秘密かもしれない。
おわり
土
「甲子園は夏の代名詞っスよね…」
いきなり清田が妙なことを言い出した。
「まぁそうだよね。開会式からテレビ中継されるくらいだし。ファンも多いよね」
「甲子園見ると、夏って感じするもんな」
神と武藤が清田の話に反応した。
「俺、考えたんスけど、やっぱあのマウンドの土を持って帰るのがインパクトあると思うんスよね」
「あぁ、あれはやっぱり感動しちゃうよね。分かるよ」
「さっすが、宮さん!分かってますね!そういうの、バスケでもできないっスかね?!」
「えっ…うーん…室内だしなぁ…」
宮益が清田に迫られ、困っている。そこに牧が助け舟を出した。
「清田、お前がその伝統を始めたら良いじやないか」
「えっ?」
「お前がインターハイで何かそういうのをやり始めれば、歴史が始まっていくんじゃないのか?」
清田の目がいつも以上にキラキラと輝く。
「さっすが牧さんっ!俺、今からめちゃくちゃ考えますっ!!」
清田は勢い良く部室を飛び出して行った。
「あのさ、牧…」
「ん?何だ、宮」
「そういうのは、負けたチームがやるやつだから、あんまり縁起が良くないんじゃ…」
「おお、そういえばそうだな」
ハハハと笑い飛ばす牧を見て、神と武藤が言葉を漏らす。
「世話が焼けるなぁ」
「同感」
ある意味、この日常が〝常勝〟海南の強さの秘密かもしれない。
おわり