楽屋にて

久美「ねぇ優！聞いてないんだけど」

優「ん？あー撮影の件？あれはしょうがないじゃん。
　　　ていうか、これ３回目なんだけど」

久美「それもそうだけど、ほかに心当たりないの？」

優「え？」

松田「ほんとだよ優さん！」

優「そんな怒られることしたっけ？」

久美「菅井さんから聞いたんだけど、優さ、理佐さんの家はいたんだって？」

優「それｈ」

松田「ほんとなんですね？」

久美「なんで！？」

優「違うんだって、実は…」


～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～




田中「ふあ～」

オフは嬉しいけど予定ないと暇だな～

小坂の誘い断らなきゃよかったかな

ん～

まぁいいっか

ピコン

渡邉１




渡邉[優さん！みてください！］

（壁に向かって話している丹生）

[丹生疲れているのかな]

渡邉[そうかもしれないですね！］

[今、休憩？お疲れー]

渡邉[ありがとうございます！］

[じゃあ、頑張ってね～]

渡邉[え、ちょっとまってくださいよ！]

[（グッドスタンプ）]

渡邉「優さん！」





渡邉は仕事に集中しなきゃだし、

邪魔しちゃ悪いからね

別にめんどくさいとかじゃないしね






ピロン

また渡邉？

渡邉理佐２







渡邉違いだった


どうしたんだろう




理佐[手伝ってほしいことがあるんだけど時間ある？]

理佐[今日は家で過ごすって聞いたんだけど…]


あれ理佐さんにオフの話してたっけ

キャプテンから聞いたのかな？

そう考えていたら

スマホが鳴った


[渡邉理佐　からの着信]


着信に驚いてメッセージを既読にしてしまった

これは気づかなかった作戦が使えなくなってしまった


田中「お疲れ様です」

理佐「おはよう優」

「おはようございます。手伝いってなんですかね」

理佐「家に机が届いたからさ一緒に組み立ててもらってもいいかな？」

田中「…わかりました。今から向かいますね」

理佐「ありがとう～」


組み立てとかやったことないし大丈夫かなと不安になりながらも

理佐さんの家に向かった


ピンポーン


理佐「今開けるね」

インターホーン越しに理佐さんの声が返ってきた

初めて先輩の家に上がるものだから少し手が汗ばんでくる

ガチャ

理佐「どうぞー」

田中「お邪魔します」


初めて理佐さんの部屋に入った

掃除好きを豪語しているだけあってゴミ１つ見つからない

ふと、足を洗っていないことに気づいた

田中「すみません、足洗わなきゃいけないのに中入っちゃいました」

理佐「大丈夫だよ、洗わなくて」

田中「…？この前部屋にあげるとき必ず洗わせてるって言ってませんでしたっけ」

理佐「言ってたけど優は特別なの」

田中「え、いやでも。

理佐「いいから、荷物その辺に置いちゃって」

田中「えっと、じゃあお言葉に甘えて…」

部屋にあげるときは毎回足洗わせてるとか言ってた気がするけど

違ったのかな？

抵抗なくなったとか？

そうこう考えていたら

理佐さんが　よいしょ　と段ボールを引っ張り出した


田中「これがその机ですか？」

理佐「うん」

田中「なんかデカくないですか？」

理佐「気のせいだよ。とりあえず始めよっか」

ものの10分程度で完成した

理佐「できた」

田中「できましたね…。やっぱりデカくないですかｗ」

理佐「デカいねｗ」

やっぱりサイズを間違えたみたいで

それがおかしくて二人で笑いあった

こんなに爆笑して顔を歪めても不細工になっていない

理佐さんの爆笑する姿をついじっと見てしまう

理佐「wwwハァ、どうしたのじっと見てｗ」

田中「なんかクシャっと笑うのもかわいいなって思って」

クシャっと笑うといえば乃木坂の齋藤さんもだなっと一瞬頭によぎった


理佐「…優笑って？」

田中「は、はい」にー

理佐「私はこれが好きだよ」

そう言いながらえくぼを押してきた

田中「えくぼですか！私のチャームポイントですからね」

えくぼといえば2期生の田村保乃だなと思ったら

理佐さんが黙ってしまった

田中「理佐さん？」

理佐「私といるのにほかの子のこと考えてたでしょ」

田中「えっなんｄ」

理佐「ほんとにそうだったの？」

考えていたことが筒抜けだったのかと焦ってしまったら

かまをかけられただけだった

田中「え？」

理佐「あーあー本当にそうだったなんて、私と優しかいないのになんで他の子のこと考えちゃうかな。」

ごにょごにょ話していたためまったく聞き取れなかった

理佐さんは距離を縮めてきた

手が伸びてきて私の頬に手を添えた

理佐「私嬉しかったんだよ、優とまた話せるって、優と2人きりでいれるって」

頬に添えていた手が下にゆっくりと伝っていく

その仕草が妙に色っぽくてドキドキする

顎まで来たあたりで軽く親指で下唇をなぞられた

理佐さんの目は熱を帯びていた

どんどん顔が近づいてくる

心臓が痛いぐらいに鼓動する

離れようと思えば離れられるがどうしても動かない

理佐さんは私のほうに倒れこんできた

理佐「…優顔あかーいｗ」

田中「っ茶化さないでください」

理佐「優がほかの子のこと考えるからだよ」

田中「それは、、ごめんなさい。って彼女ですか」

理佐「そうだね、彼女である私のことだけ考えててほしかったな。」

田中「…え、え？」

理佐「ねぇ。私の言うこと聞いてくれたら許すよ」

状況がよくわからなくなって

取り敢えず言いなりになってしまう

田中「ほんとですか？。なにしたらいいですか？」

理佐「んー３ついうこと聞いて」

田中「３つもですか！？」

理佐「なに？文句あるの？」

田中「文句じゃないんですけど…」

理佐「じゃあいいでしょ。」

後にこの３つの命令が田中の首を絞めることをまだ知らない