fragment
プラネタリウムは寝るところ
2026/06/14 04:26※軽い暴力描写があります。流血はありません。
※勇と歩は恋人です。
○科学館 プラネタリウムの前 昼
勇、昴、歩、プラネタリウムの待機列で並んでいる。彼らの前には老若男女の客が並んでいる。
勇「僕、起きていられるかな…」
歩「眠いの?」
勇「僕、プラネタリウムを最後まで観られた試しがなくて。どうしても途中で寝ちゃうんだよね」
昴「集中してないからじゃないですか?」
勇「本当は集中したいんですよ。宇宙について知りたいですし。でも暗くて、静かで、リクライニングシートなんて『寝ろ』と言っているようなものじゃないですか」
昴「そうですかね?」
歩「勇、寝付きがすごく良いからな。落ち着くと眠くなっちゃうのかも」
勇「そう、そうなんだよ。だから僕が寝そうになったら起こしてほしいんです。いいですかね?」
歩「いいよ」
昴「僕もですか? 僕、おじさんよりプラネタリウムに集中したいんですが」
勇「どうかお願いします。一回で起きますから」
昴「リカルドくん、任せました」
歩「できるだけ俺が気にしとくよ」
○同 プラネタリウム-中 昼
プラネタリウムの上映が始まる前。場内はまだ明るい。
勇、昴、歩、横に並んで椅子に座っている。勇が真ん中。席は最前列。
勇「今日こそ最後まで観るぞ」
歩「大丈夫だよ、俺がいるから」
勇「頼りにしてる」
昴「今日もバカップルは楽しそうだ…」
× × ×
プラネタリウムが上映されている。科学館の職員が星について解説している声。
勇、寝息を立てている。
歩、勇の肩を軽く揺する。
勇、目を覚ます。よりリラックスした姿勢に座り直し、再び目を閉じる。
少し前を置いて、勇が寝息を立てる。
昴、勇の肩を強めに揺する。
勇、目を覚ます。眉間に皺を寄せ、不機嫌そうな表情。
勇、再び目を閉じる。すぐに寝息を立て始める。
歩、勇の肩を軽く揺する。
昴、勇の脚を蹴る。
勇、驚いたような表情で目を覚まし、昴の方を見る。
勇、昴の脚を蹴り返す。昴もすかさず脚を蹴り返す。
勇、昴、互いの脚を交互に蹴る。
○同 プラネタリウムの出口 昼
勇、昴、歩、プラネタリウムから出てくる。勇と昴はむすっとした表現。
開けた場所に出たところで、
勇「(大声で)ちょっと、丹羽さん! 貴方、どうなってるんですか! 蹴ってくるなんて信じられませんよ」
勇、昴、立ち止まり、
昴「相良さんだって蹴ったでしょうが!」
勇「貴方が蹴るからです! 黙ってやられっぱなしなわけないでしょ!」
他の客がちらちらと勇と昴を見ている。
歩「勇、マルセロ、落ち着こう、公共の場だから」
勇「(昴を指差し)この人、僕のことずっと蹴ってくるんだよ」
昴「相良さんだってそうでしょ。まるで自分が被害者かのように言ってますが」
歩「それは見てたから知ってるよ。でもここは喧嘩する場所じゃない」
昴「そもそも自分から起こしてくれと言ったくせに、起きる気がなかったのが悪いんでしょう?」
勇「だからって普通、蹴ります?」
昴、勇の脛を蹴る。
勇、後ろに一歩␣下がって、
勇「痛い! 何するんですか!?」
勇、昴の脛を蹴り返す。
歩「やめろよ! ここで暴力はダメだ。子どももいるんだ。大人が子どもに暴力を見せちゃいけない」
勇、自分を落ち着かせるように息を深く吐く。
勇「そうですね…」
昴「僕はまだ腹の虫が治りません」
歩「だからここではやめよう。帰ってからいくらでも喧嘩すればいいから」
昴、勇を睨みつけて、
昴「にらめっこで勝負しましょう」
歩「えっ!?」
勇、目が据わる。
勇「いいでしょう。にらめっこなら子どももやることですからね。ここでやっても何の問題もありません」
歩「…ないのかな? 確かに平和的ではあるけど…」
勇、昴、正面から向き合い互いを睨みつける。
勇、昴「にらめっこしましょ、笑うと負けよ、あっぷっぷ!」
勇、昴、次々と変顔を繰り出す。
歩、周囲を見回す。他の客が遠巻きに彼らを見ている。
勇、昴、変顔をやめて、
昴「相良さん、手強いですね。やるじゃないですか…」
勇「貴方も」
勇、昴、変顔を繰り出す。
歩、そっと二人から離れる。勇と昴は互いの顔だけを見ていて、歩に気づいていない。
勇、昴、にらめっこを続ける。
❤️
※勇と歩は恋人です。
○科学館 プラネタリウムの前 昼
勇、昴、歩、プラネタリウムの待機列で並んでいる。彼らの前には老若男女の客が並んでいる。
勇「僕、起きていられるかな…」
歩「眠いの?」
勇「僕、プラネタリウムを最後まで観られた試しがなくて。どうしても途中で寝ちゃうんだよね」
昴「集中してないからじゃないですか?」
勇「本当は集中したいんですよ。宇宙について知りたいですし。でも暗くて、静かで、リクライニングシートなんて『寝ろ』と言っているようなものじゃないですか」
昴「そうですかね?」
歩「勇、寝付きがすごく良いからな。落ち着くと眠くなっちゃうのかも」
勇「そう、そうなんだよ。だから僕が寝そうになったら起こしてほしいんです。いいですかね?」
歩「いいよ」
昴「僕もですか? 僕、おじさんよりプラネタリウムに集中したいんですが」
勇「どうかお願いします。一回で起きますから」
昴「リカルドくん、任せました」
歩「できるだけ俺が気にしとくよ」
○同 プラネタリウム-中 昼
プラネタリウムの上映が始まる前。場内はまだ明るい。
勇、昴、歩、横に並んで椅子に座っている。勇が真ん中。席は最前列。
勇「今日こそ最後まで観るぞ」
歩「大丈夫だよ、俺がいるから」
勇「頼りにしてる」
昴「今日もバカップルは楽しそうだ…」
× × ×
プラネタリウムが上映されている。科学館の職員が星について解説している声。
勇、寝息を立てている。
歩、勇の肩を軽く揺する。
勇、目を覚ます。よりリラックスした姿勢に座り直し、再び目を閉じる。
少し前を置いて、勇が寝息を立てる。
昴、勇の肩を強めに揺する。
勇、目を覚ます。眉間に皺を寄せ、不機嫌そうな表情。
勇、再び目を閉じる。すぐに寝息を立て始める。
歩、勇の肩を軽く揺する。
昴、勇の脚を蹴る。
勇、驚いたような表情で目を覚まし、昴の方を見る。
勇、昴の脚を蹴り返す。昴もすかさず脚を蹴り返す。
勇、昴、互いの脚を交互に蹴る。
○同 プラネタリウムの出口 昼
勇、昴、歩、プラネタリウムから出てくる。勇と昴はむすっとした表現。
開けた場所に出たところで、
勇「(大声で)ちょっと、丹羽さん! 貴方、どうなってるんですか! 蹴ってくるなんて信じられませんよ」
勇、昴、立ち止まり、
昴「相良さんだって蹴ったでしょうが!」
勇「貴方が蹴るからです! 黙ってやられっぱなしなわけないでしょ!」
他の客がちらちらと勇と昴を見ている。
歩「勇、マルセロ、落ち着こう、公共の場だから」
勇「(昴を指差し)この人、僕のことずっと蹴ってくるんだよ」
昴「相良さんだってそうでしょ。まるで自分が被害者かのように言ってますが」
歩「それは見てたから知ってるよ。でもここは喧嘩する場所じゃない」
昴「そもそも自分から起こしてくれと言ったくせに、起きる気がなかったのが悪いんでしょう?」
勇「だからって普通、蹴ります?」
昴、勇の脛を蹴る。
勇、後ろに一歩␣下がって、
勇「痛い! 何するんですか!?」
勇、昴の脛を蹴り返す。
歩「やめろよ! ここで暴力はダメだ。子どももいるんだ。大人が子どもに暴力を見せちゃいけない」
勇、自分を落ち着かせるように息を深く吐く。
勇「そうですね…」
昴「僕はまだ腹の虫が治りません」
歩「だからここではやめよう。帰ってからいくらでも喧嘩すればいいから」
昴、勇を睨みつけて、
昴「にらめっこで勝負しましょう」
歩「えっ!?」
勇、目が据わる。
勇「いいでしょう。にらめっこなら子どももやることですからね。ここでやっても何の問題もありません」
歩「…ないのかな? 確かに平和的ではあるけど…」
勇、昴、正面から向き合い互いを睨みつける。
勇、昴「にらめっこしましょ、笑うと負けよ、あっぷっぷ!」
勇、昴、次々と変顔を繰り出す。
歩、周囲を見回す。他の客が遠巻きに彼らを見ている。
勇、昴、変顔をやめて、
昴「相良さん、手強いですね。やるじゃないですか…」
勇「貴方も」
勇、昴、変顔を繰り出す。
歩、そっと二人から離れる。勇と昴は互いの顔だけを見ていて、歩に気づいていない。
勇、昴、にらめっこを続ける。
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