fragment

断片-4

2026/04/29 06:20
2026/4/29

※真澄と京介は恋人です。

 春。昼。公園にて。
 公園に人は疎ら。
 真澄、京介、木陰にレジャーシートを敷いて、その上に座っている。レジャーシートと上には水筒、コップ、菓子が置かれている。
真澄「ちょっと眠くなったきたかも」
京介「寝るか?」
真澄「ううん、起きとく」
京介「別に寝てもいいんだぞ。俺はぼーとしておくから」
真澄「ぼーとしてつられて寝たりしない? ちゃんと荷物は見ておいてね」
京介「そんなこと言われなくてもわかっている」
真澄「ホントかな。キョン、抜けてるからな」
 しばらくの静寂。真澄、京介、ぼんやりと風景を見ている。
 京介、水筒を手に取り、コップに茶を注ぐ。茶からは湯気が出ている。
 京介、うっかり手を滑らせ、コップを腿の上に落とす。
京介「熱い!」
真澄「どうしたの!?」
 京介、その場に急いで立ち上がり、ズボンを下ろす。パンツは履いたまま。
 真澄も慌てて立ち上がる。
真澄「ちょっと、何_やってんの!? とにかく座って!」
京介「すまん!」
 京介、すぐに座る。
 真澄も続いて座り、周囲を見回す。
 京介、腰を軽く浮かせ、ズボンを履き直しながら、
京介「誰も見てなかったか?」
真澄「たぶん大丈夫。わかんないけど…」
京介「危ない、出すところだった」
真澄「何で脱いだの?」
京介「お茶がこぼれたから…」
真澄「それは知ってる。だからって普通は脱がないでしょ」
京介「熱かったんだから反射的にそうなるだろ」
真澄「それで今までよく生きてこれたね、社会的に。火傷はしてない?」
京介「していないと思うが…」
 京介、膝で立ち、ズボンに手をかけようとする。
 真澄、慌てて腰を上げ、京介の手を掴む。
真澄「いい、確認しなくていいから!」
 真澄、京介、その場に座る。
京介「たぶん火傷はしていない」
真澄「それなら良かった」
 真澄、レジャーシートの上を片付け始める。
京介「もう帰るのか?」
真澄「『もう帰るのか』じゃないから。自分のせいでしょ」
京介「俺、そんなにマズいことしたか?」
真澄「本気で言ってんの?」
京介「出さなかったんだからギリギリでセーフだろ」
真澄「ギリギリでアウトだから。法的にはセーフかもしれないけど、社会的にはアウトに近いから」
京介「そういうものなのか…」
真澄「そういうものなの。さっさと撤収するよ」

👏

2026/4/10

 4月1日。昼。本部の休憩室にて。
 昴、歩、テーブルを挟んで向かい合って座り、コーヒーを飲んでいる。
昴「リカルドくん、トランプが『全ての国はアメリカのものだ』と宣言したらしいですよ」
歩「(本気で驚いた様子で)それって本当なの!?」
昴「そんなわけないでしょ。今日はエイプリルフールですよ」
歩「言われてみればそうだったな… マルセロ、さっきの冗談は良くないと思うよ」
昴「さすがに荒唐無稽すぎて信じないだろうと思いました」
歩「どんな荒唐無稽もあり得るのがトランプだろ」
昴「…確かにそうですね。僕が悪かったです。すみませんでした」
歩「他の人にはやるなよ」
昴「冗談さえ言えないこんな世の中じゃ…」
歩「仕方ないよ。エイプリルフールを楽しめるのは、ちゃんと嘘が嘘として機能してる世界だけさ」
昴「世界が冗談みたいになっちゃうとエイプリルフールもできなくなるんですね。窮屈で嫌ですね。僕、ジョークが生きがいみたいなものなのに…」
歩「そうだな… (少し考えてから)ハッピーになる嘘ならいいんじゃない?」
昴「ハッピーな嘘か… (少し考えてから)アメリカとイスラエルがイランに攻撃したのはフェイクニュースでした、とか?」
歩「確かにハッピーになるけど、どうだろうな…」
昴「何か問題ですかね?」
歩「相手がもし信じちゃったらマズくないか? それってみんながそうあってほしいと願ってることだろ? そういう情報って縋りたくなるからさ」
昴「変な期待をさせてしまうか…」
歩「今年はエイプリルフールは難しそうだな」
昴「僕、エイプリルフールを諦めるしかないんでしょうか」
歩「いっそのこと今日は本当のことだけ言って過ごしてみたら?」
昴「その心は?」
歩「マルセロは普段から適当なことばかり言ってるだろ。つまりマルセロにとってはそっちの方が本来の姿で、正直に振る舞うのは偽の姿ということになる」
昴「さすがに僕だって言ってることの99%は事実ですよ。失礼な」
歩「実際のところどうかは別にして、いずれにしてもマルセロには『嘘や冗談で他人をからかう人』というイメージがある。そんなマルセロがエイプリルフールに嘘をつかなかったら、周囲はきっと本当なのか嘘なのか混乱する。それが現代社会に対する風刺になると思わないか?」
昴「そうですかね… リカルドくん、僕に嘘をつかせないために嘘をついていませんかね?」
歩「まさか。そんなの本末転倒じゃないか。俺はただ親友としてアドバイスしてるだけさ」
昴「本当かな… でもみんなが戸惑ってるところは見たい気がするので、とりあえずやってみます」
歩「うん、それがいいよ」

👏

2026/3/30

※透と栄太は付き合っているような付き合っていないような関係です。

 深夜。透の部屋のリビングにて。
 透、栄太、隣り合ってソファーに座り、テレビの画面を観ている。テレビには映画のエンドロールが流れている。
栄太「やっと終わりかな? 長いエンドロールでしたね」
 透、両腕を上に伸ばし、
透「寝る支度するか」
栄太「透くん、今晩はここで寝ていいですか?」
 画面の中のエンドロールが終わる。
透「シャワーを浴びてないよな?」
栄太「ええ、そうですが」
透「自分の部屋に帰れ」
栄太「そんな。ただ隣りで寝るだけですよ。今日はセックスするつもりもないでしょ?」
透「俺の布団が汚くなるだろ」
栄太「潔癖ですね。今の季節なら二日に一回で十分ですよ」
透「シャワーの習慣は個人の自由だ。だけど俺の部屋のことは俺の自由だ」
栄太「仰る通りで。…わかりましたよ、シャワーを浴びます。10分でいいですか?」
透「もうそれでいいよ」
栄太「せっかく体を綺麗にするんですから、今夜は寝かせませんよ」
透「そのつもりなら30分は磨け」
栄太「おっ、しっかり磨けばお相手してくれるということですか?」
透「…いいよ」
栄太「(満面の笑みで)ではピカピカに磨きますね。透くんに不快に思いをさせるわけにはいきませんから」
透「ただしそれまで俺が起きてたらな。眠いんだよ…」
栄太「そうですか… お疲れでしたら無理はさせません。シャワーは10分で済ませることにします」
透「どっちにしても30分にするって選択肢はないんだな」

👏

2026/3/26

※勇と歩は恋人です。

 朝。公園にて。天気は晴れ。
 勇、歩、手を繋ぎ、公園の中の道を歩いている。彼らの進行方向の先にベンチがある。
歩「ちょっと座って休憩しない?」
勇「そうしようか」

× × ×

 勇、歩、ベンチに座っている。
 勇、ぼんやりと空を見上げ、
勇「良い天気だね」
歩「そうだな」
勇「穏やかな空だ… この空の下で殺し合いをしてるとは思えないくらい」
歩「(考えている様子で)んー、最近は不穏なニュースが続いてるよね」
勇「この世界はどうなっちゃうんだろうね」
歩「あまりニュースを見すぎない方がいいんじゃない? 考えてどうにかなる問題じゃないよ」
勇「でもニュースを見なければ戦争が止まるというわけでもないからね」
 歩、肩をすくめて、
歩「それはそうだけど」
 間を空けて、
勇「僕、人生とはこうして空を眺めるものであるべきだと思うんだ」
歩「それってどういうこと?」
勇「爆弾が降ってくるかもしれないと、空に怯えて暮らすべきではないってことだよ」
歩「うん、俺もそう思うよ」
勇「でしょ? 同じ空の下に生まれたんだから、この平和は誰にとっても平等であるべきだ」
歩「そうだよな。たまたま生きている場所や環境が違うというだけで、こうやってのんびり散歩している人もいれば、理不尽に殺される人もいるんだもんな」
 少し間を空けて、
歩「でもどうすればいいんだろうな。俺らに何ができるんだろう」
勇「…わからない。それがわかる人がいるなら、とっくに戦争はなくなってるよ」
歩「答えはないか…」
勇「ただ…」
 少し間を空けて、
勇「人は愚かで救いようがないかもしれない。でも少しはマシになることはできる。平和を諦めないことが大事じゃないかな」
歩「そうするしかないよね。完全に戦争をなくすことはできなくても、減らす努力はできるはずだ。戦争って勝手に発生するものじゃなくて、誰かが起こさないと起きないんだから」
勇「そうだよね」
歩「日本から何かできるとしたら、デモに参加するとか、国際機関に寄付するとか?」
勇「そういう具体的なアクションが一番だろうけど… (少し考えてから)やっぱり人と関わることかな。ネットで空想を膨らませて、その空想を憎んでしまってる人がたくさんいるでしょ。でも実際に人と関わってみれば、相手が空想から人間になる」
歩「個人にできることはそれだよな」
勇「すごく地味なことだけどね。でも相手を敵と見做したとき、一人一人に名前があって人生があるということを忘れてしまうものだから」
歩「正直、理想論に感じるかな。でも俺は理想論は嫌いじゃないよ。世界を良くするのは理想論だからな」
 歩、ベンチから立ち上がり、
歩「そろそろ行こうか」
勇「うん」
 勇、立ち上がる。
 勇、歩、手を繋いで歩き出す。

👏

2026/3/10

 夜。尚人の部屋にて。
 成美、和真、尚人、瑞希、ソファーに座って雑談している。尚人と瑞希が隣りに座り、テーブルを挟んだ対面に成美と和真が座っている。テーブルの上には飲み物やおつまみが置かれている。
成美「そういえば尚人、鼻声だな」
尚人「やっぱりそんな気ぃする? 風邪かな」
和真「また? 実は花粉症なんじゃない?」
尚人「たぶん花粉症ではないんよな。くしゃみもないし」
成美「マッチョのくせに弱っちい奴だな」
瑞希「マッチョやから風邪_ひくんやって。脂肪が薄くて寒いんやろ」
尚人「しょっちゅう風邪_ひいてる人、確かにジムでもよう見るけど」
和真「過度なトレーニングをすると、一時的に免疫力が下がるからだって言われてるみたいだね」
尚人「でも大会あるからな…」
瑞希「ボディービルダーを目指してるんやった?」
尚人「ちゃうから。俺が出るつもりなんはフィジーク。フィジークは『ビーチで映える体型』がコンセプトで、サーフパンツを履いて競技すんねん。主に上半身の美しさ、逆三角形のシルエットやくっきり割れた腹筋が評価されるな。極限まで鍛え上げるボディービルとは違うて、こっちは筋肉が付きすぎると減点対象で、自然で健康的な体型を目指すことになる」
瑞希「結局、マッチョなことに変わりないやろ…」
尚人「ホンマに別物やから。何なら見てみる? 見たらどういうものかわかるかも」
 尚人、上半身の衣服を脱ぎ始める。
 瑞希、尚人から距離を取るように、ソファーの端に寄る。
成美「おい、脱ぐな、着ろ」
和真「風邪なんでしょ?」
 尚人、衣服を脱ぎ捨て、上半身裸の状態になる。
尚人「大丈夫やって。暖房もかかってるし」
 尚人、その場に立ち上がり、腰に手を当ててポーズを決める。
尚人「ボディービルでは筋肉を強調するポーズをするけど、フィジークではこういう自然なポーズをすんねん」
和真「そうなんだ。もう十分に見たから、そろそろ着たら?」
尚人「待って。ついでに筋肉が仕上がってるか確認してほしいねん」
成美「瑞希、ちゃんと見てやれ。彼氏だろ」
瑞希「俺は遠慮するわ。普段から見まくってるし…」
和真「マッチョが好きだから尚人を好きになったんじゃないの?」
瑞希「俺、見た目より性格を重視してるから」
尚人「そう? 俺は見た目も評価してほしいけど」
 和真、拍手する。
和真「すごいね。すごいことはわかったから、もう着よう」
 成美、続いて拍手する。
成美「尚人はすごい。筋肉もすごければ努力もすごい。瑞希もそう思うよな?」
瑞希「そやな。その努力には敵わへんわ」
尚人「(微笑んで)ありがとう」
 尚人、身震いする。
瑞希「寒いんけ?」
和真「風邪だからそうなるよね」
 尚人、ソファーに座る。服を着ながら、
尚人「やっぱり風邪やな、これ」
瑞希「お大事に」
成美「尚人も体調が悪そうなことだし、今日はお開きにするか」
和真「そうだね」

👏

2026/2/26

 朝。寮の庭にて。
 尚人、ホースで植物に水をやっている。
 勇、寮の方から歩いてきて、バラの前で立ち止まる。
 勇、軽く頭を下げて、
勇「おはようございます」
 尚人、ホースの水を止めて、
尚人「おはよう」
 勇、尚人の方を向き、
勇「ああ、宇野さん、そこにいたんですか。おはようございます」
尚人「俺に挨拶したんとちゃうん?」
勇「違います。バラさんに挨拶しました」
尚人「そうやったんや… 今日も相良さんは相良さんやな」
勇「そりゃそうでしょうよ。僕がいきなり宇野さんになったら怖いでしょうが」
尚人「(苦笑して)そやな」
勇「ところで宇野さんはバラさんに挨拶しないんですか?」
尚人「せぇへんけど…」
勇「それはいけません。挨拶はコミュニケーションの基本です。相手が人でも植物でも、世話をするならちゃんとコミュニケーションを取らないと。独り善がりな世話はダメですよ」
尚人「でも俺は相良さんと違うて、バラと話すことができへんから」
 勇、ため息をつく。
勇「仕方ありませんね。僕が代わりに対話してあげましょう」
 勇、黙ってバラと向き合う。
勇「もっと剪定するべきです」
尚人「やっぱりそうやんな。俺もそろそろしようかなって思うててん。でもそれってバラと対話したんと違うて、相良さんの経験則から言うてるやんな?」
勇「いいえ、バラさんがそう言っていましたよ、剪定してほしいって」
尚人「そう、わかった、剪定しとくわ」
勇「そうしてあげてください。僕も手伝います」

👏

2026/1/23

※登場人物の倫理観がイマイチです。気になる方は注意してください。
※サイコパスという診断名はありません。和真はアイデンティティーとして「サイコパス」と称しています。
※尚人と瑞希はパートナーシップを結んでいて、過去に尚人が浮気して揉めたことがあります。

夜。瑞希の部屋にて。
成美、和真、尚人、瑞希、床に向かい合って座っている。
成美「話し合おうぜ、俺の10000円がなくなったことについて」
和真「単純に紛失しただけじゃないの? あの部屋ならそうなるでしょ」
瑞希「成美、家っちゅうよりゴミに住んでる状態やからな」
成美「…和真、お前、最初に喋ったな? 何か誤魔化したいことがある証拠だろ」
和真「そんなことで疑われるの? コナンくんじゃん」
尚人「成美、ちゃんと部屋は探した?」
成美「探したわ」
尚人「あの部屋で探せるん? 他人を疑うんやったら、疑うだけの根拠は示すべきちゃう?」
成美「人を疑いでもしねぇとどうにもならねぇんだよ、俺は。あの10000円で給料日まで生活するつもりだったんだからな!」
尚人「成美…」
瑞希「どう転んでも詰んでるやろ…」
成美「そういうわけだから頼む、疑わせてくれ」
和真「疑っても何にもならないよ」
尚人「それでも疑うって言うんやったら、成美なりの言い分を聞かせてほしいんやけど」
成美「そうだな… (少し考えてから)お前らには盗む動機がある。まず和真。俺は和真に小銭を借りている。そして俺はまだ返してねぇ」
和真「そうだね」
成美「だから金を取り返しに来た可能性がある」
和真「何でわざわざ盗まないといけないんだよ」
成美「痺れを切らしたんだろ?」
和真「確かに痺れは切らしてるね。でもだからって盗むという発想にはならない。こっちはただでさえサイコパスとしてイメージが悪くて、信頼を築くのに苦労してるんだよ。自分からさらにイメージを落とすようなことはしないよ」
成美「和真はそうか… 次は尚人だ。お前は一見するとクリーンそうだけど、とことん自分に甘い」
尚人「それは否定できへんけど…」
成美「欲望に負けて、浮気相手に貢ぎまくってるのかもしれねぇ」
瑞希「(疑うような目で尚人を見て)ふーん…」
尚人「ちゃうで。成美が勝手に言うてるだけやから」
和真「そこ、尚人は信用ないからね」
尚人「ホンマにちゃうねんって。濡れ衣やろ。何で俺だけ無関係のところで疑われてんねん」
成美「その話は後にしよう。今は泥棒を探す時間だ。最後に瑞希。お前は疑うところしかねぇ、借金王だからな」
瑞希「そやな… どうしよう、疑いを晴らされへん、やってへんのに…」
和真「最後に一つ。成美、君にも疑わしいところがある」
一瞬、静まり返る。
成美「どうして俺が俺の金を盗むんだよ」
和真「自作自演という可能性はない? 10000円を失くしたと言えば、同情で10000円を貰えるかもって魂胆じゃない?」
瑞希「あり得るな…」
成美「そんな面倒なことやるかよ。効率が悪すぎだろ」
和真「でもそれを否定できる根拠もないでしょ」
瑞希「全員が疑わしく見えてきたで…」
尚人「俺ら、脛に傷だらけやからな」
成美「わかった、この話は無し! 疑った俺が悪かったよ。後で部屋をちゃんと探しておくから」
尚人「そうやな。水に流した方が良さそうやな」
瑞希「水に流すんはええとして、成美、給料日までの生活はどないすんねん」
成美「それな…どうしようかな…」
尚人「ご飯やったら食べさせてあげれるけど…」
成美「マジで? いいの?」
尚人「もちろん。それくらいやったらいくらでも」
成美「サンキュ。尚人、最高」
瑞希「俺も飯くらいなら奢っちゃるわ。お互いさまやからな、俺ら」

👏

2026/1/19

※京介と真澄は恋人です。
※京介はアルビニズム(アルビノ)の当事者です。地毛は明るい茶色です。

夜。京介の部屋にて。
京介、真澄、テーブルを挟んで、向かい合って床に座っている。
真澄、右手にティッシュを持ち、ティッシュで陰毛を摘んでいる。陰毛は黒く太く縮れている。
真澄「何でテーブルに陰毛が乗ってんの?」
京介「よくわからないところに落ちてるものだよな、陰毛って」
真澄「しかもキョンっぽくないんだよね、これ。黒いし」
京介「真澄じゃないのか?」
真澄「私はここまで猛々しくないから」
真澄、京介の目をまっすぐ見る。
少しの静寂。
京介「違うぞ。俺は疑わしいことは何もしていない」
真澄「キョンのことは信じてるよ。念のため確認したかっただけ」
京介「わかってくれたならよかった」
真澄「ところでどこから来た陰毛なんだろ? 部屋に他に誰か来た?」
京介「今日は来客が多かったな。呉本、伴、宇野が来た」
真澄「誰っぽい?」
京介「(考え込むように)誰だろうな…」
真澄「伴さん、パイパンだって言ってなかった?」
京介「そうだったな。ケジラミを貰わないようにするためだったか」
真澄「伴さん、自由人だからね」
京介「ちなみに宇野もパイパンだな。イスラム教では清潔にすることが推奨されているそうだ」
真澄「宇野さんでもないか。それなら呉本さん?」
京介「呉本は体毛が薄いんだよな。本人がそう言ってた」
真澄「確かに腕とかツルツルだもんね。(陰毛に視線をやり)本当にどこから来たんだろう」
京介「謎は深まるばかりだ…」
真澄、再び京介の目をみて、
真澄「キョン、もう一度だけ確認するね。後ろめたいことは何もないよね?」
京介「ない」

👏

コメント

コメントを受け付けていません。