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おつまみ
2025/08/15 04:25※知久は酢が嫌いです。
※チューイとは知久が飼っている猫のことです。
夜。知久の部屋のリビングにて。
成美、ソファーに座って寛いでいる。テーブルの上にはビールの缶が2本。缶は開いていない。
知久、キッチンにて冷蔵庫の中を見ている。キッチンはペニンシュラタイプ。
知久「いきなり来んなや。何も出せるもんないで」
成美「アポ、要るの? 同じ寮じゃん」
知久「せめて来る前にLINEするとかあるやろ。(呟くように)ホンマに何もないな。作るんも面倒やしな…」
知久、立ち上がる。
知久「ツナそのままでもええ?」
成美「いいよ。俺もよくやるから」
知久、キャビネットから缶詰、醤油、箸を取り出す。
知久、リビングに戻る。
知久、テーブルに缶詰と醤油と箸を置き、ソファーに座る。
成美「マヨネーズある?」
知久「俺の部屋にそんなもんあらへん」
成美「マヨネーズすらねぇのかよ。確かに酢だもんな…」
知久、成美、ビールと缶詰を開ける。
成美、ビールを少し飲んで、
成美「やっぱり本物のビールはうまいな。サブリーダー、ありがとうございます」
知久「(苦笑して)成美もビールを買えるくらいの収入あるやろ」
成美「俺は貧乏性だからな。つい安い方を選んじまうんだよ。トミーは値札なんて見ねぇだろ?」
知久「正直に言うけど、スーパーとかコンビニとかでは見ぃひんな」
成美「やっぱり金持ちは違うわ」
知久「それだけの責任を負ってるってことや」
チューイ、知久の方へ歩いてくる。
知久「(チューイの方に目をやり)何や、チューイ。もうご飯はあげへんで。さっき食べたやろ」
チューイ、知久の周辺をうろうろしながら、しきりに鳴く。
成美「どうしたんだ?」
知久「ツナの匂いにつられてるんやろ」
成美「ちょっとくらいあげたっていいんじゃね?」
知久「チューイには長生きしてほしいからな、人間の食べ物はやらへん」
成美「猫のこと大事にしてんのな」
成美、ツナを食べる。
成美「これ、何か違わないか?」
知久「違うって?」
成美「味が変な気がするんだけど」
知久「そう? 缶詰やから傷んだりせぇへんと思うけど」
成美、缶詰を目線まで持ち上げ、ラベルを確認する。缶詰には猫の写真が描かれている。
成美「猫の餌じゃねぇか!」
知久「ホンマに?」
知久、缶詰を持ち上げて確認する。
知久「(笑って)ホンマや。ごめん」
成美「さっきからチューイが鳴いてるのも、餌を取られて怒ってるんじゃねぇか」
知久「そうかもしれへんな。今度こそツナでええ?」
成美「いや、俺がコンビニまで行って、何か買ってくるよ」
知久「ええの?」
成美「気にすんな、トミーの金だし」
知久「もしかして俺が払うことになってる?」
成美「当たり前。分配だよ、分配」
知久「しゃあないな、構へんよ。ほな、俺はチューイを慰めとくわ」
成美「そうしてやれ」
※チューイとは知久が飼っている猫のことです。
夜。知久の部屋のリビングにて。
成美、ソファーに座って寛いでいる。テーブルの上にはビールの缶が2本。缶は開いていない。
知久、キッチンにて冷蔵庫の中を見ている。キッチンはペニンシュラタイプ。
知久「いきなり来んなや。何も出せるもんないで」
成美「アポ、要るの? 同じ寮じゃん」
知久「せめて来る前にLINEするとかあるやろ。(呟くように)ホンマに何もないな。作るんも面倒やしな…」
知久、立ち上がる。
知久「ツナそのままでもええ?」
成美「いいよ。俺もよくやるから」
知久、キャビネットから缶詰、醤油、箸を取り出す。
知久、リビングに戻る。
知久、テーブルに缶詰と醤油と箸を置き、ソファーに座る。
成美「マヨネーズある?」
知久「俺の部屋にそんなもんあらへん」
成美「マヨネーズすらねぇのかよ。確かに酢だもんな…」
知久、成美、ビールと缶詰を開ける。
成美、ビールを少し飲んで、
成美「やっぱり本物のビールはうまいな。サブリーダー、ありがとうございます」
知久「(苦笑して)成美もビールを買えるくらいの収入あるやろ」
成美「俺は貧乏性だからな。つい安い方を選んじまうんだよ。トミーは値札なんて見ねぇだろ?」
知久「正直に言うけど、スーパーとかコンビニとかでは見ぃひんな」
成美「やっぱり金持ちは違うわ」
知久「それだけの責任を負ってるってことや」
チューイ、知久の方へ歩いてくる。
知久「(チューイの方に目をやり)何や、チューイ。もうご飯はあげへんで。さっき食べたやろ」
チューイ、知久の周辺をうろうろしながら、しきりに鳴く。
成美「どうしたんだ?」
知久「ツナの匂いにつられてるんやろ」
成美「ちょっとくらいあげたっていいんじゃね?」
知久「チューイには長生きしてほしいからな、人間の食べ物はやらへん」
成美「猫のこと大事にしてんのな」
成美、ツナを食べる。
成美「これ、何か違わないか?」
知久「違うって?」
成美「味が変な気がするんだけど」
知久「そう? 缶詰やから傷んだりせぇへんと思うけど」
成美、缶詰を目線まで持ち上げ、ラベルを確認する。缶詰には猫の写真が描かれている。
成美「猫の餌じゃねぇか!」
知久「ホンマに?」
知久、缶詰を持ち上げて確認する。
知久「(笑って)ホンマや。ごめん」
成美「さっきからチューイが鳴いてるのも、餌を取られて怒ってるんじゃねぇか」
知久「そうかもしれへんな。今度こそツナでええ?」
成美「いや、俺がコンビニまで行って、何か買ってくるよ」
知久「ええの?」
成美「気にすんな、トミーの金だし」
知久「もしかして俺が払うことになってる?」
成美「当たり前。分配だよ、分配」
知久「しゃあないな、構へんよ。ほな、俺はチューイを慰めとくわ」
成美「そうしてやれ」