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事件
2026/08/22 16:14※こちらは2025/5/16に書いた話を書き直したものです。
※尚人と瑞希は恋人です。過去に尚人の浮気が原因で揉めたことがあり、その現場に勇と昴も居合わせていました。
※和真は難聴の当事者です。
○寮 庭 朝
よく晴れた朝。
朝日が木や花を照らし、小鳥が囀っている。
真澄の絶叫が響き渡る。
真澄「キャー! 死体!」
○寮 ロビー 朝
勇、ケチャップにまみれ、床に仰向けで倒れている。勇の胸は呼吸に合わせて上下している。
一同、勇を取り囲んでいる。和真は不在。
真澄、勇を指差して、
真澄「イッサが死んでる!」
知久、勇のそばにしゃがみ、肩を軽く叩く。
知久「相良さん、相良さん」
勇、薄く目を開き、
勇「今日は休みだよ…」
勇、再び目を閉じる。
知久「相良さん、ちゃうねん、そこで寝たらあかんねん。寝るんやったら自分の部屋で寝ぇ」
真澄、勇を指差して、
真澄「やっぱり死んでる!」
リカルド「(わざとらしく悲しそうな顔で)勇… そんな…」
成美「とうとう死人まで出ちまったよ…」
知久、その場に立ち上がり、
知久「えっ、何、何の茶番?」
昴「これは事故なのか、事件なのか…」
知久「ただ酔っ払って変なところで寝ただけやろ」
勇「(寝言のように)そんなに食べられないよ… オムライスに溺れちゃうよ…」
瑞希「さっき何て言うた?」
尚人「オムライスに溺れるとか言うてたような」
昴「つまり死因は溺死… オムライスの中で泳いでいたところを溺れたと…」
成美「マジか!?」
京介「それならなぜこんなところで死んでいるんだ」
透「栄太、どうする?」
栄太、片手を顎に当てて、
栄太「そうですね、真相を究明しなければなりませんね。しかしこれはオムライスで溺死するという異常死、警察は取り合ってくれないことでしょう。我々で何とかするしかありません」
知久「確かに異常ではあるけど… ケチャップにまみれて倒れてるなんて」
リカルド「とりあえずまずはケチャップを拭いてあげない? 勇がかわいそうだし」
昴「ダメです。現場を動かしてはいけません」
勇「(寝言のように)むにゃむにゃ… 幸せ…」
勇、寝返りして横向きになる。それまで体の下敷きだったところにケチャップの容器がある。容器は潰れて、中身が出ている。
成美、ケチャップの容器を指差し、
成美「凶器はあれだ! ケチャップだ! 間違いねぇ!」
真澄「あれでイッサが…」
栄太「ということはこれは事故ではなく事件…」
尚人「あのケチャップって…」
瑞希「何や?」
尚人「…何でもあらへん」
京介「ところで相良さんはあんなモノの上で寝て痛くなかったのだろうか」
リカルド「勇だからどこでも寝れるさ」
一同が話している背後で、エレベーターのドアが開く。和真がエレベーターを降り、一同の方へ向かいながら、
和真「何の騒ぎ?」
成美、和真の方を振り返り、片手を軽く挙げて、
成美「和真、おはよう」
和真「おはよう」
一同、それぞれに挨拶を返す。
和真、成美にそばに立ち、
和真「どうしたの?」
成美「イッサがケチャップで殺されたみたいなんだ」
知久「(日本語対応手話を交えながら)朝、スミさんが1階に降りたら、なぜか相良さんがケチャップにまみれて寝てたみたいやねん」
和真「そう」
和真、勇の方に視線をやり、
和真「死んでるね」
栄太「そういえば和真、ずいぶん遅かったですね。何をしていたんですか?」
成美「和真、何をしてたかってさ」
和真「ああ、立花さんから連絡が来てから、のんびり朝の支度をしてただけだよ」
京介「それ、本当か?」
リカルド「怪しいな」
昴「手や服に付着したケチャップを洗い流していたのかもしれない…」
成美「和真、お前、疑われてるみたいだぞ」
和真「(鼻で笑って)疑われてるって俺が? 嘘でしょ? 何なんだよ、俺が相良さんを殺す理由って」
真澄「確かになさそう…」
昴「伴さんなら理由がなくても殺りかねません」
和真「失礼なこと言うね。殺しなんてやらないよ。絶対に面倒じゃん、だけど… (サディスティックな笑みを作り)ケチャップでいたぶるのは楽しそうかもしれない」
成美「やっぱり殺ったのか!?」
京介「拷問が行きすぎたということか」
瑞希「待って!」
一同、瑞希の方を見る。
瑞希「俺、犯人を知ってるかもしれへん」
栄太「何ですって?」
瑞希「さっき凶器が判明したとき、明らかに尚人が動揺しとった」
真澄「そうなの?」
瑞希「うん。そういえば昨日、尚人はケチャップを買いに行ってたんやけど、『どこかで落としてなくなった』って言うてたわ」
リカルド「尚人、そうだったのか…」
尚人「ちゃうねん、昨日、俺は確かにケチャップを買いに行って、どこかで落として紛失した。でも俺は相良さんを殺してへん」
栄太「しかし相良さんはケチャップで殺されています。それは見れば明らかなことです」
尚人「これはあくまで俺の予想なんだけど、相良さんはやっぱり殺されたんと違うて、事故でケチャップに溺れてもうたんとちゃうかな。俺の不注意のせいで…」
透「それは違う」
栄太「透くん?」
透「俺、実は見てたんだ、尚人が相良さんを殺したところを」
京介「まさか…」
真澄「宇野さん… どうして…」
成美「和真、どうやら尚人が犯人ってことになったらしい」
和真「オッケー、わかった」
栄太「宇野さん、どういうことか説明していただけますか?」
尚人「見られてもうたらしゃあないな… そうやで、俺が相良さんを殺した。相良さんさえ殺したら尺が増えると思うてん」
知久「…何かメタな発言が聞こえたような?」
栄太「なかったことにしましょう」
成美「尚人、違う理由を考えろ!」
尚人「違う理由? そうやな…」
尚人、黙り込む。
透、腕を組んで、
透「俺が話すよ。早朝、俺が散歩に行こうとロビーに降りたところ、尚人と相良さんが激しく口論してたんだ。俺はすぐに陰に隠れて様子を窺うことにした。どうやら相良さんが尚人の浮気現場を目撃して、それを瑞希に言うか黙っててほしいかで揉めてたらしい」
瑞希「(声を荒げて)おい、どういうことやねん、尚人!」
成美「お前、懲りねぇ奴だな。和真、尚人が浮気してるところをイッサに見られて、それで都合が悪くなって殺したらしいぞ」
和真「最低だね。俺、こんな奴のために茶番に付き合ったわけ?」
尚人「ネタや、ネタ! 透、お願いやから他のネタにしてくれへん?」
透「ごめん、尚人にはこれしか思い付かなかった…」
昴「でも相良さんは『また二人に何かあったとしても次は見て見ぬふりをする。もう関わりたくない』って言ってましたよ」
リカルド「勇、そんなこと言ってたの?」
昴「はい、本当の話です」
知久「相良さんにも見放される宇野さんと寺田さんって…」
勇、目を開けて、
勇「丹羽さん、余計なこと言わないでくださいよ!」
真澄、後ろに一歩␣下がって、
真澄「い、生き返った!」
成美「ゾンビだ!」
知久「相良さん、まだ寝とき」
勇「はい」
勇、目を閉じる。
京介「ところで茂呂、これからどうする?」
栄太、両腕を前に突き出し、「手錠」を想起させるジェスチャーをしながら、
栄太「宇野さんを殺人罪で逮捕しましょう」
成美、和真、尚人の両脇に立ち、それぞれ尚人の腕を掴んで、
成美「連行だ!」
瑞希「事情はしっかり聞かせてもらうで」
和真「手段は選ばないからね」
尚人「何でやねん、ネタやったはずやろ! 透、さっきの話は撤回して! ホンマに殺人事件に発展してまうって」
透「俺もネタのつもりだったんだけどな。尚人の普段の行いが悪すぎるせいで…」
瑞希、尚人の脚を蹴って、
瑞希「早よ行け!」
尚人、尚人と和真に引っ張られながら、エレベーターの方へ向かう。
透、栄太、真澄、京介、瑞希、後ろをついて行く。
彼らが立ち去ってから、勇が目を開け、
勇「もう生き返っていいですかね?」
知久「ええよ」
勇、ぎこちなく上半身を起こしながら、
勇「体がバキバキだ…」
知久「何でこんなところで寝てたん?」
勇「何でだろ? よくわかりません。昨日はそんなに飲んでなかったと思うんですが。それより僕はなぜケチャップにまみれてるんでしょう?」
昴「こっちが知りたいです」
勇「ですよね」
知久「ちなみにいつから起きてたん?」
勇「桐生さんに起こされたときからですよ。本当は眠かったので二度寝したかったんですけど、みんなに囲まれてたら落ち着かなくて」
知久「さすがに寝られへんか」
リカルド「…勇、尚人と瑞希にまた何かあっても関わりたくないって本当?」
勇「ああ、それね。本当だよ。だって流血沙汰になっても復縁してるような人だもん。二人には二人の関係があるんだよ、僕が関わることじゃない。殺し合いになったとしてもきっと本望なんだろうよ」
昴「同感ですが…」
リカルド「そう言いたくもなるよな… ところで勇、そろそろ部屋に戻る? シャワーも浴びないといけないだろうし」
勇「そうだね、そうしようか」
勇、ゆっくりと立ち上がり、腰をさすりながら、
勇「やっぱり床で寝るものじゃないな…」
知久「イケる?」
勇「たぶん大丈夫でしょう。僕より宇野さんの方が心配ですよ。明日も生きてますかね?」
昴「生きてるでしょ。あの人、しぶとそうですから」
知久「気にせんでええやろ」
勇「(にっこりと笑って)それもそうですね」
勇、知久、昴、リカルド、エレベーターの方へ歩き出す。
❤️
※尚人と瑞希は恋人です。過去に尚人の浮気が原因で揉めたことがあり、その現場に勇と昴も居合わせていました。
※和真は難聴の当事者です。
○寮 庭 朝
よく晴れた朝。
朝日が木や花を照らし、小鳥が囀っている。
真澄の絶叫が響き渡る。
真澄「キャー! 死体!」
○寮 ロビー 朝
勇、ケチャップにまみれ、床に仰向けで倒れている。勇の胸は呼吸に合わせて上下している。
一同、勇を取り囲んでいる。和真は不在。
真澄、勇を指差して、
真澄「イッサが死んでる!」
知久、勇のそばにしゃがみ、肩を軽く叩く。
知久「相良さん、相良さん」
勇、薄く目を開き、
勇「今日は休みだよ…」
勇、再び目を閉じる。
知久「相良さん、ちゃうねん、そこで寝たらあかんねん。寝るんやったら自分の部屋で寝ぇ」
真澄、勇を指差して、
真澄「やっぱり死んでる!」
リカルド「(わざとらしく悲しそうな顔で)勇… そんな…」
成美「とうとう死人まで出ちまったよ…」
知久、その場に立ち上がり、
知久「えっ、何、何の茶番?」
昴「これは事故なのか、事件なのか…」
知久「ただ酔っ払って変なところで寝ただけやろ」
勇「(寝言のように)そんなに食べられないよ… オムライスに溺れちゃうよ…」
瑞希「さっき何て言うた?」
尚人「オムライスに溺れるとか言うてたような」
昴「つまり死因は溺死… オムライスの中で泳いでいたところを溺れたと…」
成美「マジか!?」
京介「それならなぜこんなところで死んでいるんだ」
透「栄太、どうする?」
栄太、片手を顎に当てて、
栄太「そうですね、真相を究明しなければなりませんね。しかしこれはオムライスで溺死するという異常死、警察は取り合ってくれないことでしょう。我々で何とかするしかありません」
知久「確かに異常ではあるけど… ケチャップにまみれて倒れてるなんて」
リカルド「とりあえずまずはケチャップを拭いてあげない? 勇がかわいそうだし」
昴「ダメです。現場を動かしてはいけません」
勇「(寝言のように)むにゃむにゃ… 幸せ…」
勇、寝返りして横向きになる。それまで体の下敷きだったところにケチャップの容器がある。容器は潰れて、中身が出ている。
成美、ケチャップの容器を指差し、
成美「凶器はあれだ! ケチャップだ! 間違いねぇ!」
真澄「あれでイッサが…」
栄太「ということはこれは事故ではなく事件…」
尚人「あのケチャップって…」
瑞希「何や?」
尚人「…何でもあらへん」
京介「ところで相良さんはあんなモノの上で寝て痛くなかったのだろうか」
リカルド「勇だからどこでも寝れるさ」
一同が話している背後で、エレベーターのドアが開く。和真がエレベーターを降り、一同の方へ向かいながら、
和真「何の騒ぎ?」
成美、和真の方を振り返り、片手を軽く挙げて、
成美「和真、おはよう」
和真「おはよう」
一同、それぞれに挨拶を返す。
和真、成美にそばに立ち、
和真「どうしたの?」
成美「イッサがケチャップで殺されたみたいなんだ」
知久「(日本語対応手話を交えながら)朝、スミさんが1階に降りたら、なぜか相良さんがケチャップにまみれて寝てたみたいやねん」
和真「そう」
和真、勇の方に視線をやり、
和真「死んでるね」
栄太「そういえば和真、ずいぶん遅かったですね。何をしていたんですか?」
成美「和真、何をしてたかってさ」
和真「ああ、立花さんから連絡が来てから、のんびり朝の支度をしてただけだよ」
京介「それ、本当か?」
リカルド「怪しいな」
昴「手や服に付着したケチャップを洗い流していたのかもしれない…」
成美「和真、お前、疑われてるみたいだぞ」
和真「(鼻で笑って)疑われてるって俺が? 嘘でしょ? 何なんだよ、俺が相良さんを殺す理由って」
真澄「確かになさそう…」
昴「伴さんなら理由がなくても殺りかねません」
和真「失礼なこと言うね。殺しなんてやらないよ。絶対に面倒じゃん、だけど… (サディスティックな笑みを作り)ケチャップでいたぶるのは楽しそうかもしれない」
成美「やっぱり殺ったのか!?」
京介「拷問が行きすぎたということか」
瑞希「待って!」
一同、瑞希の方を見る。
瑞希「俺、犯人を知ってるかもしれへん」
栄太「何ですって?」
瑞希「さっき凶器が判明したとき、明らかに尚人が動揺しとった」
真澄「そうなの?」
瑞希「うん。そういえば昨日、尚人はケチャップを買いに行ってたんやけど、『どこかで落としてなくなった』って言うてたわ」
リカルド「尚人、そうだったのか…」
尚人「ちゃうねん、昨日、俺は確かにケチャップを買いに行って、どこかで落として紛失した。でも俺は相良さんを殺してへん」
栄太「しかし相良さんはケチャップで殺されています。それは見れば明らかなことです」
尚人「これはあくまで俺の予想なんだけど、相良さんはやっぱり殺されたんと違うて、事故でケチャップに溺れてもうたんとちゃうかな。俺の不注意のせいで…」
透「それは違う」
栄太「透くん?」
透「俺、実は見てたんだ、尚人が相良さんを殺したところを」
京介「まさか…」
真澄「宇野さん… どうして…」
成美「和真、どうやら尚人が犯人ってことになったらしい」
和真「オッケー、わかった」
栄太「宇野さん、どういうことか説明していただけますか?」
尚人「見られてもうたらしゃあないな… そうやで、俺が相良さんを殺した。相良さんさえ殺したら尺が増えると思うてん」
知久「…何かメタな発言が聞こえたような?」
栄太「なかったことにしましょう」
成美「尚人、違う理由を考えろ!」
尚人「違う理由? そうやな…」
尚人、黙り込む。
透、腕を組んで、
透「俺が話すよ。早朝、俺が散歩に行こうとロビーに降りたところ、尚人と相良さんが激しく口論してたんだ。俺はすぐに陰に隠れて様子を窺うことにした。どうやら相良さんが尚人の浮気現場を目撃して、それを瑞希に言うか黙っててほしいかで揉めてたらしい」
瑞希「(声を荒げて)おい、どういうことやねん、尚人!」
成美「お前、懲りねぇ奴だな。和真、尚人が浮気してるところをイッサに見られて、それで都合が悪くなって殺したらしいぞ」
和真「最低だね。俺、こんな奴のために茶番に付き合ったわけ?」
尚人「ネタや、ネタ! 透、お願いやから他のネタにしてくれへん?」
透「ごめん、尚人にはこれしか思い付かなかった…」
昴「でも相良さんは『また二人に何かあったとしても次は見て見ぬふりをする。もう関わりたくない』って言ってましたよ」
リカルド「勇、そんなこと言ってたの?」
昴「はい、本当の話です」
知久「相良さんにも見放される宇野さんと寺田さんって…」
勇、目を開けて、
勇「丹羽さん、余計なこと言わないでくださいよ!」
真澄、後ろに一歩␣下がって、
真澄「い、生き返った!」
成美「ゾンビだ!」
知久「相良さん、まだ寝とき」
勇「はい」
勇、目を閉じる。
京介「ところで茂呂、これからどうする?」
栄太、両腕を前に突き出し、「手錠」を想起させるジェスチャーをしながら、
栄太「宇野さんを殺人罪で逮捕しましょう」
成美、和真、尚人の両脇に立ち、それぞれ尚人の腕を掴んで、
成美「連行だ!」
瑞希「事情はしっかり聞かせてもらうで」
和真「手段は選ばないからね」
尚人「何でやねん、ネタやったはずやろ! 透、さっきの話は撤回して! ホンマに殺人事件に発展してまうって」
透「俺もネタのつもりだったんだけどな。尚人の普段の行いが悪すぎるせいで…」
瑞希、尚人の脚を蹴って、
瑞希「早よ行け!」
尚人、尚人と和真に引っ張られながら、エレベーターの方へ向かう。
透、栄太、真澄、京介、瑞希、後ろをついて行く。
彼らが立ち去ってから、勇が目を開け、
勇「もう生き返っていいですかね?」
知久「ええよ」
勇、ぎこちなく上半身を起こしながら、
勇「体がバキバキだ…」
知久「何でこんなところで寝てたん?」
勇「何でだろ? よくわかりません。昨日はそんなに飲んでなかったと思うんですが。それより僕はなぜケチャップにまみれてるんでしょう?」
昴「こっちが知りたいです」
勇「ですよね」
知久「ちなみにいつから起きてたん?」
勇「桐生さんに起こされたときからですよ。本当は眠かったので二度寝したかったんですけど、みんなに囲まれてたら落ち着かなくて」
知久「さすがに寝られへんか」
リカルド「…勇、尚人と瑞希にまた何かあっても関わりたくないって本当?」
勇「ああ、それね。本当だよ。だって流血沙汰になっても復縁してるような人だもん。二人には二人の関係があるんだよ、僕が関わることじゃない。殺し合いになったとしてもきっと本望なんだろうよ」
昴「同感ですが…」
リカルド「そう言いたくもなるよな… ところで勇、そろそろ部屋に戻る? シャワーも浴びないといけないだろうし」
勇「そうだね、そうしようか」
勇、ゆっくりと立ち上がり、腰をさすりながら、
勇「やっぱり床で寝るものじゃないな…」
知久「イケる?」
勇「たぶん大丈夫でしょう。僕より宇野さんの方が心配ですよ。明日も生きてますかね?」
昴「生きてるでしょ。あの人、しぶとそうですから」
知久「気にせんでええやろ」
勇「(にっこりと笑って)それもそうですね」
勇、知久、昴、リカルド、エレベーターの方へ歩き出す。
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