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事件
2025/05/16 04:35○寮-外 朝
よく晴れた朝。
庭の木や花に朝日が差す。
画面が引き、寮の全体を映す。
真澄の悲鳴が響き渡る。
真澄「キャー! 人殺し!」
○寮 ロビー-中 朝
勇がケチャップにまみれて、床に俯せで倒れている。
勇からは寝息が聞こえる。
真澄、勇を指差している。
真澄「人殺し!」
TSGのメンバーが集まり、勇の遺体?を取り囲んでいる。
昴「これは事件ですね」
成美「とうとう殺しまで起こっちまったよ…」
歩「(わざとらしく悲しそうな顔で)勇…そんな…」
勇、寝返りを打ち仰向けになる。幸せそうな表情。
勇「むにゃむにゃ…オムライスばかりそんなに食べられないよ…」
和真「相良さん、オムライスが好きだったよね、アレルギーがあっても食べられるからって」
尚人「それやのにケチャップで溺死させられるなんて、皮肉なことや…」
知久「何の茶番やねん」
瑞希「栄ちゃん、どうする?」
栄太「(わざとらしく真剣な顔で)そうですね、事件ならば解決しなければなりません。しかしこれはケチャップで殺されるという異常死…警察では対処してくれないでしょう。我々が自力で何とかするしかありません」
知久「確かにこんなところでケチャップにまみれて倒れてるなんて、どう考えても異常なんやけど」
歩「とりあえずケチャップを拭いてあげない? 勇がかわいそうだよ」
昴「いいえ、現場を動かしてはいけません。まずは凶器を探すところからです」
勇、寝返りを打ち、体の左を下にして横向きになる。
勇「オムライスに溺れちゃうよ〜」
さっきまで勇の体の下敷きになっていたところに、潰れたケチャップのボトルがある。
成美、ケチャップのボトルを指す。
成美「凶器はあれだ! 間違いねぇ!」
真澄、両手で顔を覆い、下を向く。
真澄「(泣いているふりをしながら)あれでイッサが…」
和真「相良さん、ボトルの上で寝て痛くなかったのかな?」
歩「勇はどこでも寝れるから」
昴、凶器(ケチャップのボトル)の近くに行き、しゃがむ。指先で摘むように凶器を持ち上げ、立ち上がる。凶器はケチャップでベトベト。
昴「皆さん、凶器に心当たりはありませんか?」
瑞希「(少し俯き)俺、知ってるかもしれへん…」
京介「何だって!?」
瑞希「昨日、尚人がケチャップがなくなったから買いに行くって…」
一同、一斉に尚人を見る。
成美「尚人、お前だったのか! それはねぇぜ!」
和真「相良さんに何の恨みがあったの?」
尚人「待ってや、ちゃうんやって。俺は確かにケチャップを買いに行った。でも家に着いたら、ケチャップがどっか行っててん。凶器は俺のものかもしれへんけど、殺したのは別の人や」
栄太「(左手を顎に当て、わざとらしく考え込んだように)解決に近づいたかと思ったのですが、余計に謎が深まりましたね」
勇、目を覚まし、上半身を少し起こす。キョロキョロと周りを見渡す。
勇「えっ、何? ここ、どこなんですか?」
京介「寝ておけ」
勇「どういうこと?」
和真「今、相良さんは遺体って設定なんだよ」
成美「(わざとらしく驚いたように後ろに下がる)死体が動いたぞ!?」
知久「あの赤いのはケチャップちゃう、T-ウィルスや!」
一同、後ろに下がる。透は動かない。
透「T-ウィルスって何?」
栄太「バイオハザードというゲームに登場する、感染したらゾンビになるウィルスです」
透「そうなんだ。俺、ゲームしないから知らなかったよ」
透、後ろに下がる。
勇「僕、ゾンビなんですよね? もう動いてもいいですか?」
和真「たぶん大丈夫。ゾンビだからね」
勇、立ち上がり、体を伸ばす。
勇「僕、何でこんなところでゾンビになってたんでしょう?」
知久「誰かがT-ウィルスを撒いたからやろ」
栄太「たぶん宇野さんがT-ウィルスを入手した帰りに、ロビーで落としたんでしょうね」
京介「どうせ酔っ払ってロビーで寝ていたのだろう」
勇「またやらかしちゃいましたかね。早くお風呂に入って、T-ウィルスを洗い流さないと」
成美「そういえば丹羽もゾンビになってんじゃね? さっきT-ウィルスを触ってたし」
昴、ゾンビのように不気味に歩き出す。
昴、知久の近くに来ると、歩くスピードを上げる。知久を追いかける。
知久、昴から逃げる。
知久「こっちなん!?」
真澄「捕まったらゾンビだよ」
勇「楽しそうですね。僕も追いかければいいんですかね」
勇、ゾンビのような動きをして、京介の方へ向かう。
勇「ゾンビだぞ〜」
京介「俺か? そんな真っ赤で迫られたらシャレにならんぞ」
京介、勇から逃げる。
よく晴れた朝。
庭の木や花に朝日が差す。
画面が引き、寮の全体を映す。
真澄の悲鳴が響き渡る。
真澄「キャー! 人殺し!」
○寮 ロビー-中 朝
勇がケチャップにまみれて、床に俯せで倒れている。
勇からは寝息が聞こえる。
真澄、勇を指差している。
真澄「人殺し!」
TSGのメンバーが集まり、勇の遺体?を取り囲んでいる。
昴「これは事件ですね」
成美「とうとう殺しまで起こっちまったよ…」
歩「(わざとらしく悲しそうな顔で)勇…そんな…」
勇、寝返りを打ち仰向けになる。幸せそうな表情。
勇「むにゃむにゃ…オムライスばかりそんなに食べられないよ…」
和真「相良さん、オムライスが好きだったよね、アレルギーがあっても食べられるからって」
尚人「それやのにケチャップで溺死させられるなんて、皮肉なことや…」
知久「何の茶番やねん」
瑞希「栄ちゃん、どうする?」
栄太「(わざとらしく真剣な顔で)そうですね、事件ならば解決しなければなりません。しかしこれはケチャップで殺されるという異常死…警察では対処してくれないでしょう。我々が自力で何とかするしかありません」
知久「確かにこんなところでケチャップにまみれて倒れてるなんて、どう考えても異常なんやけど」
歩「とりあえずケチャップを拭いてあげない? 勇がかわいそうだよ」
昴「いいえ、現場を動かしてはいけません。まずは凶器を探すところからです」
勇、寝返りを打ち、体の左を下にして横向きになる。
勇「オムライスに溺れちゃうよ〜」
さっきまで勇の体の下敷きになっていたところに、潰れたケチャップのボトルがある。
成美、ケチャップのボトルを指す。
成美「凶器はあれだ! 間違いねぇ!」
真澄、両手で顔を覆い、下を向く。
真澄「(泣いているふりをしながら)あれでイッサが…」
和真「相良さん、ボトルの上で寝て痛くなかったのかな?」
歩「勇はどこでも寝れるから」
昴、凶器(ケチャップのボトル)の近くに行き、しゃがむ。指先で摘むように凶器を持ち上げ、立ち上がる。凶器はケチャップでベトベト。
昴「皆さん、凶器に心当たりはありませんか?」
瑞希「(少し俯き)俺、知ってるかもしれへん…」
京介「何だって!?」
瑞希「昨日、尚人がケチャップがなくなったから買いに行くって…」
一同、一斉に尚人を見る。
成美「尚人、お前だったのか! それはねぇぜ!」
和真「相良さんに何の恨みがあったの?」
尚人「待ってや、ちゃうんやって。俺は確かにケチャップを買いに行った。でも家に着いたら、ケチャップがどっか行っててん。凶器は俺のものかもしれへんけど、殺したのは別の人や」
栄太「(左手を顎に当て、わざとらしく考え込んだように)解決に近づいたかと思ったのですが、余計に謎が深まりましたね」
勇、目を覚まし、上半身を少し起こす。キョロキョロと周りを見渡す。
勇「えっ、何? ここ、どこなんですか?」
京介「寝ておけ」
勇「どういうこと?」
和真「今、相良さんは遺体って設定なんだよ」
成美「(わざとらしく驚いたように後ろに下がる)死体が動いたぞ!?」
知久「あの赤いのはケチャップちゃう、T-ウィルスや!」
一同、後ろに下がる。透は動かない。
透「T-ウィルスって何?」
栄太「バイオハザードというゲームに登場する、感染したらゾンビになるウィルスです」
透「そうなんだ。俺、ゲームしないから知らなかったよ」
透、後ろに下がる。
勇「僕、ゾンビなんですよね? もう動いてもいいですか?」
和真「たぶん大丈夫。ゾンビだからね」
勇、立ち上がり、体を伸ばす。
勇「僕、何でこんなところでゾンビになってたんでしょう?」
知久「誰かがT-ウィルスを撒いたからやろ」
栄太「たぶん宇野さんがT-ウィルスを入手した帰りに、ロビーで落としたんでしょうね」
京介「どうせ酔っ払ってロビーで寝ていたのだろう」
勇「またやらかしちゃいましたかね。早くお風呂に入って、T-ウィルスを洗い流さないと」
成美「そういえば丹羽もゾンビになってんじゃね? さっきT-ウィルスを触ってたし」
昴、ゾンビのように不気味に歩き出す。
昴、知久の近くに来ると、歩くスピードを上げる。知久を追いかける。
知久、昴から逃げる。
知久「こっちなん!?」
真澄「捕まったらゾンビだよ」
勇「楽しそうですね。僕も追いかければいいんですかね」
勇、ゾンビのような動きをして、京介の方へ向かう。
勇「ゾンビだぞ〜」
京介「俺か? そんな真っ赤で迫られたらシャレにならんぞ」
京介、勇から逃げる。