LIVING
※登場人物が25歳くらいの頃の話です。まだ昴、歩、勇とは合流していない時期です。瑞希もみんなとは打ち解けておらず、今とは雰囲気もだいぶ違います。
○本部 休憩室-中 昼
休憩室にはテーブル、椅子、シンク、コーヒーマシーンがある。複数人の職員がコーヒーを飲んだり、スマホを眺めたり、雑談したりしながら休憩している。
栄太、成美、テーブルを挟んで、向かい合わせに座って雑談している。
テーブルの上にはコーヒーの入ったカップが置かれている。
成美「そういえば噂で聞いたんだけどさ」
栄太「はい、何でしょう?」
成美「マジなの? 新人が来るって」
栄太「ええ、マジですよ」
成美「その新人が瑞希と同居するって話もマジなの?」
栄太「マジですね。誰から聞きました?」
成美「瑞希から」
栄太「寺田さん、そういう話はするんですね。何か言っていませんでした? 例えば嫌そうにしてたとか」
成美「何も。ただそういう事実があるって話をしただけ」
栄太「そうですか… 寺田さんの気持ちが少しでもわかればいいのですが…」
成美「あいつ、自分が何を考えてるのかってことは話さねぇよ」
栄太「成美に対してもそうなんですね。私が寺田さんに話をしたときも、良いとも嫌とも言わなかったから…」
成美「ところで何で同居することになったの? あいつ、他人と暮らせるような状況じゃねぇんだろ」
栄太「私もそう思います。ただ本部が…」
成美「もしかして誰かと同居すればさすがに打ち解けるだろ、って算段じゃねぇだろうな」
栄太「その可能性はあります」
成美「バカかよ、本部は」
栄太「本部も持て余してるんですよ、寺田さんのこと」
成美「そもそも心を開かせようとすることが間違いなんじゃね? 一人が好きなら一人にしてやれよ」
栄太「そう考えるべきなのかもしれませんね。ただ社会人としての最低限のコミュニケーションというものがありますので」
成美「それが大人のジョーシキってことな」
栄太「そうなってしまいますね、現実問題として」
○本部 休憩室-中 昼
休憩室にはテーブル、椅子、シンク、コーヒーマシーンがある。複数人の職員がコーヒーを飲んだり、スマホを眺めたり、雑談したりしながら休憩している。
栄太、成美、テーブルを挟んで、向かい合わせに座って雑談している。
テーブルの上にはコーヒーの入ったカップが置かれている。
成美「そういえば噂で聞いたんだけどさ」
栄太「はい、何でしょう?」
成美「マジなの? 新人が来るって」
栄太「ええ、マジですよ」
成美「その新人が瑞希と同居するって話もマジなの?」
栄太「マジですね。誰から聞きました?」
成美「瑞希から」
栄太「寺田さん、そういう話はするんですね。何か言っていませんでした? 例えば嫌そうにしてたとか」
成美「何も。ただそういう事実があるって話をしただけ」
栄太「そうですか… 寺田さんの気持ちが少しでもわかればいいのですが…」
成美「あいつ、自分が何を考えてるのかってことは話さねぇよ」
栄太「成美に対してもそうなんですね。私が寺田さんに話をしたときも、良いとも嫌とも言わなかったから…」
成美「ところで何で同居することになったの? あいつ、他人と暮らせるような状況じゃねぇんだろ」
栄太「私もそう思います。ただ本部が…」
成美「もしかして誰かと同居すればさすがに打ち解けるだろ、って算段じゃねぇだろうな」
栄太「その可能性はあります」
成美「バカかよ、本部は」
栄太「本部も持て余してるんですよ、寺田さんのこと」
成美「そもそも心を開かせようとすることが間違いなんじゃね? 一人が好きなら一人にしてやれよ」
栄太「そう考えるべきなのかもしれませんね。ただ社会人としての最低限のコミュニケーションというものがありますので」
成美「それが大人のジョーシキってことな」
栄太「そうなってしまいますね、現実問題として」
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