彼に食って掛かられる
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食って掛かられるシリーズ。「ラブストーリーは突然に」の続き。ギャグ。
「…全く、何なんですか、あなたは。」
四乃森さんを部屋に案内して戻ると、名無しさんはさっきの場所でまだ立ち尽くしていた。なんだか呆けた顔をしています。
……元々呆けた顔が更に呆けているのだから見るに耐えない。
先ほどのやり取りも兼ねて余計にイライラするなぁ。
「名無しさん聞いてます?」
「……あれ、宗次郎?何か言った?」
「言葉も通じないんですか。」
「何よ-、いじわる。…そうそう、それよりね!」
名無しさんは無駄にキラキラ光る目でこっちを見た。
なんだか嫌な予感がする。
「…なんですか?」
「四乃森さんって、かっこいいよね~♪素敵!」
声を弾ませて……また何かくねくねしだした。
「何かの病気にかかりました?」
「強いて言うなら恋わずら」
「一瞬で死にたいですかー、それともじわじわと死にたいですかー。」
「いやいや、聞いてよ!」
「戯れ言に付き合ってられませんよ。」
「だって四乃森さん、美形で-、目元がキリッとしててー。」
「あなたも人の話聞いてないじゃないですか。」
「背が高くてー…!」
「…」
「真面目そうで大人な感じがすっごく素敵♪」
「全部名無しさんにない要素ですね。」
「あの、幸せな気持ちぶち壊さないでくれません?それはさておき、宗次郎!」
…ああ、なんだか面倒くさくなりそうだなぁ。
四乃森さんってどんな人なの?どうしてこんなところに?
志々雄さんが客人だって言ってたけど、どれくらい滞在するの?
お味噌汁は赤と白どっちだろう?それとも合わせ?
大きな刀持ってたけど、やっぱりとっても強いのかな?
宗次郎は四乃森さんとよく話すの?親しかったりする?
──どうしたら、四乃森さんと少しでもお近付きになれるかなぁ?
……ああ、面倒くさい。
「夜這いでもかけたらどうですか。」
「よっ!?よよよ…よ、ばっ…!」
うん、想像出来たけど。やっぱりこの性格なだけあって、名無しさんは初心(うぶ)だったらしい。
真っ赤になってわなわなと震えてる。面白いなぁ。
「なんですか。あ、これだけの言葉で興奮しちゃったんだ。」
「だ、誰がっ!ち、違います!!」
本当に単純な人だなぁ。
「必死になるところが怪しいなぁ。」
「な、何よー…自分は大人なのかよー…」
「愚問ですね。」
「腹立つ。」
まだ赤い頬がぷうっと膨れたけど、次の瞬間にはまた四乃森さん四乃森さんと馬鹿の一つ覚えみたいに呆け出していた。
そんな名無しさんをからかい甲斐があって面白いなぁと思いつつ。
夢中になって(彼女自身、接点がなさすぎるからほぼ妄言だったけど)、彼について語る彼女を少しだけ複雑な気持ちで眺めていた。
お気に入りの玩具
(でね、でね♪)
(まあいいや、僕には関係ないし。)
(?)
「…全く、何なんですか、あなたは。」
四乃森さんを部屋に案内して戻ると、名無しさんはさっきの場所でまだ立ち尽くしていた。なんだか呆けた顔をしています。
……元々呆けた顔が更に呆けているのだから見るに耐えない。
先ほどのやり取りも兼ねて余計にイライラするなぁ。
「名無しさん聞いてます?」
「……あれ、宗次郎?何か言った?」
「言葉も通じないんですか。」
「何よ-、いじわる。…そうそう、それよりね!」
名無しさんは無駄にキラキラ光る目でこっちを見た。
なんだか嫌な予感がする。
「…なんですか?」
「四乃森さんって、かっこいいよね~♪素敵!」
声を弾ませて……また何かくねくねしだした。
「何かの病気にかかりました?」
「強いて言うなら恋わずら」
「一瞬で死にたいですかー、それともじわじわと死にたいですかー。」
「いやいや、聞いてよ!」
「戯れ言に付き合ってられませんよ。」
「だって四乃森さん、美形で-、目元がキリッとしててー。」
「あなたも人の話聞いてないじゃないですか。」
「背が高くてー…!」
「…」
「真面目そうで大人な感じがすっごく素敵♪」
「全部名無しさんにない要素ですね。」
「あの、幸せな気持ちぶち壊さないでくれません?それはさておき、宗次郎!」
…ああ、なんだか面倒くさくなりそうだなぁ。
四乃森さんってどんな人なの?どうしてこんなところに?
志々雄さんが客人だって言ってたけど、どれくらい滞在するの?
お味噌汁は赤と白どっちだろう?それとも合わせ?
大きな刀持ってたけど、やっぱりとっても強いのかな?
宗次郎は四乃森さんとよく話すの?親しかったりする?
──どうしたら、四乃森さんと少しでもお近付きになれるかなぁ?
……ああ、面倒くさい。
「夜這いでもかけたらどうですか。」
「よっ!?よよよ…よ、ばっ…!」
うん、想像出来たけど。やっぱりこの性格なだけあって、名無しさんは初心(うぶ)だったらしい。
真っ赤になってわなわなと震えてる。面白いなぁ。
「なんですか。あ、これだけの言葉で興奮しちゃったんだ。」
「だ、誰がっ!ち、違います!!」
本当に単純な人だなぁ。
「必死になるところが怪しいなぁ。」
「な、何よー…自分は大人なのかよー…」
「愚問ですね。」
「腹立つ。」
まだ赤い頬がぷうっと膨れたけど、次の瞬間にはまた四乃森さん四乃森さんと馬鹿の一つ覚えみたいに呆け出していた。
そんな名無しさんをからかい甲斐があって面白いなぁと思いつつ。
夢中になって(彼女自身、接点がなさすぎるからほぼ妄言だったけど)、彼について語る彼女を少しだけ複雑な気持ちで眺めていた。
お気に入りの玩具
(でね、でね♪)
(まあいいや、僕には関係ないし。)
(?)