彼に食って掛かられる
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※宗次郎×ヒロイン +鎌足さんのお話です。
次回に続きますが、鎌足さんが宗次郎にちょっかいを出すシーンを次回盛り込む予定なので、ご注意ください。
「……」
「「……!!」」
気まずい。
……まずい。
──やばい、という表情を浮かべて青ざめている鎌足さん。
普段は働かせない脳味噌をフル回転させるも打開策が何も浮かばない私。
笑顔は保ったまま、しかし瞳孔はすっかり開ききっている宗次郎。
…もっと詳しく述べますと。
部屋に入るなり、私と鎌足さん──私達をガン見して立ち尽くした宗次郎。
同時に、宗次郎の方を見ながら冷や汗をたらたらと流している私達二人。
そして特筆すべき一点と言えば──私は鎌足さんに押し倒されていた。
そう、修羅場と言っても差し支えないこの状況。
ちなみに冒頭の「……」は宗次郎の台詞、「「……!!」」は私と鎌足さんの声にならない台詞。
いやこんなこと言っている場合じゃあない。
名無し「宗次郎…!」
鎌「や、やだぁ、宗ちゃん違うのよこれは…!」
宗「…やだなぁ、どうしてそんなにぎこちないんですか?二人とも…」
黒い。宗次郎の笑顔が黒い。
宗「……何してるんですか?」
名無し「ち、違うの!宗次郎…!」
宗「何が?僕が何か意味を履き違えているとでも言いたいんですか?この光景を見て。」
鎌「い、言いたいことはわかるわ宗ちゃん!でも!」
名無し「えっと…!落ち着こう??」
宗「僕は落ち着いてますよ?」
つかつかつか、と歩み寄り、傍らまで来たかと思うとしゃがんで名無しの顔を覗き込む。
「…何、勝手に組み敷かれてるんですか?」
笑顔だけど顔に影が差してる。
名無し「え、えっと……それは。」
鎌「実は…名無しが転びそうになって咄嗟にアタシの着物掴んできたのよ…」
勢いよく袖を引っ張られたから少し千切れちゃったわ、と鎌足は呟く。
宗「…名無しさん助けてくれたみたいで、ありがとうございます鎌足さん。とりあえず退いてくれますか?」
鎌「ハイ…」
鎌足が退くと腕を伸ばす宗次郎。
差し出された手のひら。掴まれ、というように促される。
「はい。仕方のない人ですね。」
「あ、ありがと。」
「けど、もう少し落ち着いて行動出来ませんか?僕もですけど、あまり人を巻き込まないでくださいね。」
「う、うう……こけそうになってパニックだったんだもん…!」
「転ぶなと言ってるんです。」
「ほらもう!そうやって揚げ足を取る!」
「当たり前の指摘でしょう?ああ、幼稚な名無しさん如きには辛すぎるお説教でしたか。」
名無しはきいっ、と喚いて。
「鎌足さん!!今の聞いた?報復にもう1回私のこと押し倒してくれない!?」
「馬鹿言うんじゃないわよ!」
思わず叫んだ鎌足であったが。
ふと沸き立つ好奇心。
(宗ちゃんてば、押し込めようとしてるけど絶対ヤキモチ妬いてるわよねぇ…?もしかしたらこれに乗じて、焼けぼっくいに火をつけられるんじゃ…??)
「どうしたんですか、鎌足さん。」
名無しを引き上げようとしながら、少し振り向く宗次郎。
「……ちょっとイイコト思い付いちゃって♪」
「「え?」」
怪訝な顔をする宗次郎と名無し。
鎌足は二人に悪戯な笑みを向けながら、
鎌「いっせーの、せい!!」
宗「わっ。」
名無し「きゃっ!?」
──二人まとめて押し倒された。
仰向けになった名無しの上にうつ伏せに倒れる宗次郎、その宗次郎に後ろから覆い被さる鎌足。
宗「……何の真似ですか。」
名無し「え、ま、待って!これどういう状況!?」
鎌「私が好いようにしてア・ゲ・ル♪」
二人を見下ろしてにんまりと笑う鎌足であった。
焼けぼっくいに火をつける
(どう料理してあげましょうか…♪)
次回に続きますが、鎌足さんが宗次郎にちょっかいを出すシーンを次回盛り込む予定なので、ご注意ください。
「……」
「「……!!」」
気まずい。
……まずい。
──やばい、という表情を浮かべて青ざめている鎌足さん。
普段は働かせない脳味噌をフル回転させるも打開策が何も浮かばない私。
笑顔は保ったまま、しかし瞳孔はすっかり開ききっている宗次郎。
…もっと詳しく述べますと。
部屋に入るなり、私と鎌足さん──私達をガン見して立ち尽くした宗次郎。
同時に、宗次郎の方を見ながら冷や汗をたらたらと流している私達二人。
そして特筆すべき一点と言えば──私は鎌足さんに押し倒されていた。
そう、修羅場と言っても差し支えないこの状況。
ちなみに冒頭の「……」は宗次郎の台詞、「「……!!」」は私と鎌足さんの声にならない台詞。
いやこんなこと言っている場合じゃあない。
名無し「宗次郎…!」
鎌「や、やだぁ、宗ちゃん違うのよこれは…!」
宗「…やだなぁ、どうしてそんなにぎこちないんですか?二人とも…」
黒い。宗次郎の笑顔が黒い。
宗「……何してるんですか?」
名無し「ち、違うの!宗次郎…!」
宗「何が?僕が何か意味を履き違えているとでも言いたいんですか?この光景を見て。」
鎌「い、言いたいことはわかるわ宗ちゃん!でも!」
名無し「えっと…!落ち着こう??」
宗「僕は落ち着いてますよ?」
つかつかつか、と歩み寄り、傍らまで来たかと思うとしゃがんで名無しの顔を覗き込む。
「…何、勝手に組み敷かれてるんですか?」
笑顔だけど顔に影が差してる。
名無し「え、えっと……それは。」
鎌「実は…名無しが転びそうになって咄嗟にアタシの着物掴んできたのよ…」
勢いよく袖を引っ張られたから少し千切れちゃったわ、と鎌足は呟く。
宗「…名無しさん助けてくれたみたいで、ありがとうございます鎌足さん。とりあえず退いてくれますか?」
鎌「ハイ…」
鎌足が退くと腕を伸ばす宗次郎。
差し出された手のひら。掴まれ、というように促される。
「はい。仕方のない人ですね。」
「あ、ありがと。」
「けど、もう少し落ち着いて行動出来ませんか?僕もですけど、あまり人を巻き込まないでくださいね。」
「う、うう……こけそうになってパニックだったんだもん…!」
「転ぶなと言ってるんです。」
「ほらもう!そうやって揚げ足を取る!」
「当たり前の指摘でしょう?ああ、幼稚な名無しさん如きには辛すぎるお説教でしたか。」
名無しはきいっ、と喚いて。
「鎌足さん!!今の聞いた?報復にもう1回私のこと押し倒してくれない!?」
「馬鹿言うんじゃないわよ!」
思わず叫んだ鎌足であったが。
ふと沸き立つ好奇心。
(宗ちゃんてば、押し込めようとしてるけど絶対ヤキモチ妬いてるわよねぇ…?もしかしたらこれに乗じて、焼けぼっくいに火をつけられるんじゃ…??)
「どうしたんですか、鎌足さん。」
名無しを引き上げようとしながら、少し振り向く宗次郎。
「……ちょっとイイコト思い付いちゃって♪」
「「え?」」
怪訝な顔をする宗次郎と名無し。
鎌足は二人に悪戯な笑みを向けながら、
鎌「いっせーの、せい!!」
宗「わっ。」
名無し「きゃっ!?」
──二人まとめて押し倒された。
仰向けになった名無しの上にうつ伏せに倒れる宗次郎、その宗次郎に後ろから覆い被さる鎌足。
宗「……何の真似ですか。」
名無し「え、ま、待って!これどういう状況!?」
鎌「私が好いようにしてア・ゲ・ル♪」
二人を見下ろしてにんまりと笑う鎌足であった。
焼けぼっくいに火をつける
(どう料理してあげましょうか…♪)