彼に食って掛かられる
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※宗次郎が任務で一ヶ月程留守にしています。
「お願いお願い!お願いします!」
「うるせえ。おまえの頼みはろくなもんじゃねえ。」
勢い込んで嵐のように同じ文言を繰り返す名無しに相対する志々雄さん。
冷たく突っぱねる言葉もなんのその、名無しは諦めなかった。
「お願いしますお願いします!一生のお願いです!」
「おまえの一生は何回あるんだ。」
「あっそれ前にも何回か言われた気がするっ。じゃあ志々雄さんの一生も合わせて二生のお願いです!!」
「阿呆も大概にしろ。」
「そこをなんとかお願いしますってばぁ…!宗次郎が出掛ける時につい大見得切っちゃって。“戻ってくる時には十本刀にあんたの席、ねえから!私が志々雄さんの右腕になってるから!”って!
もう今日帰ってくるでしょ!?なんとかしてよぉ~!」
「馬鹿なのか?馬鹿なのか?いや知り尽くしてたけどよ。おまえそれ無理だろ。」
「私も気付いた。今朝。」
「今朝かよ。」
はっとした顔になる名無し。
「じゃあ折衷案でここは一つ!今日だけ皆私を十本刀の一員として持ち上げて扱ってくれませんか~!?きっと宗次郎ショック受けるよ?驚いた宗次郎もにこにこしてるのかどうか明らかになるよ!楽しくないですか!?」
「どういう折衷案だよ。」
「私のこの思いよりも強い想いなんて、見たことある?志々雄さん!この世は所詮弱肉強食!!私の執着心は何よりも強い!!ねえ、お願いしますよ~!」
「まあ…一日楽しめる分には問題ねえからな。乗ってやるよ。」
「ま!?」
「男に二言はねえよ(まあ面白そうだしな)」
「わあ!志々雄さんありがとう~!あ、それと今度は由美さん!由美さんにもお願いがあるの!」
実はずっと志々雄さんの傍らで呆れ顔をしながら聞いていた由美さん。
「え?私に?」
「お願いします!私の一生と志々雄さんの一生合わせて」
「早く言え。」
「早く言ってちょうだい。」
「これまたつい大見得切っちゃって。“戻ってくる時には由美さん鎌足さんに次ぐ美女になってるから!”って!」
「なんでそんな見得を切るのよ…」
「なんか化粧や着物でいい感じに仕立ててもらえませんかねぇ…!」
「…まああなた、平平凡凡ではっきりしない顔立ちだから…いい感じに化粧映えしそうね。この辺りをこうして、眉はこうして…」
「え?もうやってくれる?仕事早っ。」
「雰囲気をガラッと変えるとなると…でも紅はこの色なんてどうかしら…あら、いい感じね!よし、坊やが帰ってくるまでになんとかするわよ!」
その後は噂を聞き付けた鎌足さんがやって来たり。
鎌「由美さん!着物見立てたわよ!どうかしら!」
由「あら!いい色ね!?」
鎌「うーん、ただこの子胸がないのよね。」
由「そうよねぇ。それが問題よねぇ。」
「黙れぇ!胸には触れるな!触れてやるな!」
由「襟を広げるのは可哀想だから…」
鎌「いっその事、脚を少し出させる?戦闘員なら長い丈邪魔だし。」
「私、脚も別に美脚ではないんですけど…」
鎌「あんたねぇ!そんなモッサリした格好で私達に次げる立場になれるわけないでしょうが!」
由「あんた胸がないんだから我慢しなさい!」
「すっごくメンタル抉られる。代償か?代償なのか?」
名無しでも(重量的に)持てそうな武器の調達を頼まれた方治が訪れてきたり。
「志々雄様、失礼しま…!」
「方治さん何その顔。」
「名無しか?名無しなのか?」
「どう!私めっちゃ綺麗じゃないですか!?すごくない?」
「年頃の娘がそんなに体を出すんじゃない!これを着ていなさい!」
「え、まさかの父ポジ……?」
着々と一派の計画は進んでいくのでした。
「お願いお願い!お願いします!」
「うるせえ。おまえの頼みはろくなもんじゃねえ。」
勢い込んで嵐のように同じ文言を繰り返す名無しに相対する志々雄さん。
冷たく突っぱねる言葉もなんのその、名無しは諦めなかった。
「お願いしますお願いします!一生のお願いです!」
「おまえの一生は何回あるんだ。」
「あっそれ前にも何回か言われた気がするっ。じゃあ志々雄さんの一生も合わせて二生のお願いです!!」
「阿呆も大概にしろ。」
「そこをなんとかお願いしますってばぁ…!宗次郎が出掛ける時につい大見得切っちゃって。“戻ってくる時には十本刀にあんたの席、ねえから!私が志々雄さんの右腕になってるから!”って!
もう今日帰ってくるでしょ!?なんとかしてよぉ~!」
「馬鹿なのか?馬鹿なのか?いや知り尽くしてたけどよ。おまえそれ無理だろ。」
「私も気付いた。今朝。」
「今朝かよ。」
はっとした顔になる名無し。
「じゃあ折衷案でここは一つ!今日だけ皆私を十本刀の一員として持ち上げて扱ってくれませんか~!?きっと宗次郎ショック受けるよ?驚いた宗次郎もにこにこしてるのかどうか明らかになるよ!楽しくないですか!?」
「どういう折衷案だよ。」
「私のこの思いよりも強い想いなんて、見たことある?志々雄さん!この世は所詮弱肉強食!!私の執着心は何よりも強い!!ねえ、お願いしますよ~!」
「まあ…一日楽しめる分には問題ねえからな。乗ってやるよ。」
「ま!?」
「男に二言はねえよ(まあ面白そうだしな)」
「わあ!志々雄さんありがとう~!あ、それと今度は由美さん!由美さんにもお願いがあるの!」
実はずっと志々雄さんの傍らで呆れ顔をしながら聞いていた由美さん。
「え?私に?」
「お願いします!私の一生と志々雄さんの一生合わせて」
「早く言え。」
「早く言ってちょうだい。」
「これまたつい大見得切っちゃって。“戻ってくる時には由美さん鎌足さんに次ぐ美女になってるから!”って!」
「なんでそんな見得を切るのよ…」
「なんか化粧や着物でいい感じに仕立ててもらえませんかねぇ…!」
「…まああなた、平平凡凡ではっきりしない顔立ちだから…いい感じに化粧映えしそうね。この辺りをこうして、眉はこうして…」
「え?もうやってくれる?仕事早っ。」
「雰囲気をガラッと変えるとなると…でも紅はこの色なんてどうかしら…あら、いい感じね!よし、坊やが帰ってくるまでになんとかするわよ!」
その後は噂を聞き付けた鎌足さんがやって来たり。
鎌「由美さん!着物見立てたわよ!どうかしら!」
由「あら!いい色ね!?」
鎌「うーん、ただこの子胸がないのよね。」
由「そうよねぇ。それが問題よねぇ。」
「黙れぇ!胸には触れるな!触れてやるな!」
由「襟を広げるのは可哀想だから…」
鎌「いっその事、脚を少し出させる?戦闘員なら長い丈邪魔だし。」
「私、脚も別に美脚ではないんですけど…」
鎌「あんたねぇ!そんなモッサリした格好で私達に次げる立場になれるわけないでしょうが!」
由「あんた胸がないんだから我慢しなさい!」
「すっごくメンタル抉られる。代償か?代償なのか?」
名無しでも(重量的に)持てそうな武器の調達を頼まれた方治が訪れてきたり。
「志々雄様、失礼しま…!」
「方治さん何その顔。」
「名無しか?名無しなのか?」
「どう!私めっちゃ綺麗じゃないですか!?すごくない?」
「年頃の娘がそんなに体を出すんじゃない!これを着ていなさい!」
「え、まさかの父ポジ……?」
着々と一派の計画は進んでいくのでした。