彼に食って掛かられる
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食って掛かられるシリーズ。「夕涼みの安息」の続き。ギャグ。
宗「すみません、志々雄さん。勝手に三日も空けちゃって。」
志「おう。」
宗「これおみやげです。」
方「宗次郎、話の途中だ。後にしろ。」
宗「おいしいですよ。」
ぱかっ。
一同「「「………」」」
志「……ありがとうよ、御苦労だったな。後でおいしく頂くぜ。」
……
「あ!宗次郎お帰りなさ、ああああ!?」
「ただいま名無しさん。」
なぜだ!?なぜだ!?なんかこの人怒ってる!?
いや笑顔だもん、とても怒ってる顔には見えないんだけどさ!
部屋に入るなり目にも映らぬ速さで一瞬にして私の目の前に。と同時にいつの間にか喉元に剥き出しの菊一文字が…
「えぇぇぇぇぇ…!?」
「お元気そうで何よりです。」
「今まさに死んじゃいそうなんですけど…!」
「そうなんですか。残念だなあ。」
「いやあ、あなたが下手人なんですが…」
首にぴったり刃がついてる…ああ、ほんとに最期かも。
まだまだ悔いがあるよ…最後の晩餐は牛鍋たらふくがよかった…
「何を言ってるんですか。たらふく食べましたよね?」
「食べてないよ!白べこまだ行ってない!」
「馬鹿ですか?」
「え?………あ、ひょっとして、京菓子?」
「なんだ。心当たりあるんじゃないですか。」
「うっそー!?おみやげですって皆の前で、それも真面目な場で空けたら…空っぽだったって…」
「…」
「……ぷふふふっ」
「何笑ってるんですか。」
「!いったあ!だ、だって。」
「あなたのせいですよね?」
イライラしたんで、とりあえず峰打ちを入れてみました。
「どつかれた…!」
「名無しさんの餌ならいつもあげてますよね?」
「犬扱いですか。」
「もっと下です。」
「まじすか。」
「寄生虫ですね。」
「…え、まじすか。」
「とにかく。何なんですか、言いましたよね?志々雄さんへのおみやげだって。」
「だって…あんなに多いから一箱は私の分かなって思っちゃって…」
「志々雄さん由美さん十本刀の皆さん名無しさんの内訳で、なんで三分の一が名無しさんの分なんですか。」
「気になって空けてみたら、美味しそうでつい…」
つい、で一箱16個丸々平らげたんですか。…言葉が出ません。
「っ、ごめんなさい…っ…」
「!」
「…っ…」
…なんですか、らしくない。急に押し黙って。
なぜ下を向くんですか。何を震えているんですか。
同情を得られる相手ではないとわかってるはずだけどなあ。
……まあ興味本位で聞いてあげてもいっか。
「…名無しさ」
「ぷっくくくく…!」
「?」
「ご、ごめん宗次郎…状況想像したらおかしくって…!」
「…」
「だって、間を置いてのありがとうよ、って…志々雄さんきっと気遣ってくれて、ぷははっ…!」
…ああ、なんで志々雄さんはこの人がお気に入りなんだろう。いくら志々雄さんといえども、気が知れないや。
どこをどう探したら、こんな珍奇な子を見つけられるんだろう。
そして何をどう見れば、この子の良さがわかるんだろう…
「もういいです、名無しさんにはほとほと愛想が尽きました。」
「いや、ほんとにごめん。…ふふふっ、これ駄目だ暫く…」
ああ、非常に疲れるなぁ…。
この人は本当に面倒ですね。四六時中酔っ払ってでもいるんでしょうか。
…ひとつ言えるのは、この人におみやげなんて買う必要はなかったなあ。
…まあいいや、どうでも。
「名無しさん。」
「はい?」
「一ヶ月間餌抜きで。頑張ってください。」
「ええ!?いや、それはさすがに死んじゃう、…?これは?」
「…おみやげです。それで凌いでください。」
「え…いいの?ありがとう!」
「…感謝って行為ご存知だったんですね。」
「馬鹿にしすぎですよ。…綺麗!これは蜻蛉玉?」
「ええ。ちょっとした気まぐれですけど。」
「嬉しい、宗次郎ありがとう。」
…数々の行い、決して帳消しにはできませんが、悪くはないですね。
その後、すごく感激してる顔が面白くて眺めていたけど、途中ふと目が合ってしまい、なんとなく額を小突いておきました。
まあ、いいかこれくらい。
E N D
宗「すみません、志々雄さん。勝手に三日も空けちゃって。」
志「おう。」
宗「これおみやげです。」
方「宗次郎、話の途中だ。後にしろ。」
宗「おいしいですよ。」
ぱかっ。
一同「「「………」」」
志「……ありがとうよ、御苦労だったな。後でおいしく頂くぜ。」
……
「あ!宗次郎お帰りなさ、ああああ!?」
「ただいま名無しさん。」
なぜだ!?なぜだ!?なんかこの人怒ってる!?
いや笑顔だもん、とても怒ってる顔には見えないんだけどさ!
部屋に入るなり目にも映らぬ速さで一瞬にして私の目の前に。と同時にいつの間にか喉元に剥き出しの菊一文字が…
「えぇぇぇぇぇ…!?」
「お元気そうで何よりです。」
「今まさに死んじゃいそうなんですけど…!」
「そうなんですか。残念だなあ。」
「いやあ、あなたが下手人なんですが…」
首にぴったり刃がついてる…ああ、ほんとに最期かも。
まだまだ悔いがあるよ…最後の晩餐は牛鍋たらふくがよかった…
「何を言ってるんですか。たらふく食べましたよね?」
「食べてないよ!白べこまだ行ってない!」
「馬鹿ですか?」
「え?………あ、ひょっとして、京菓子?」
「なんだ。心当たりあるんじゃないですか。」
「うっそー!?おみやげですって皆の前で、それも真面目な場で空けたら…空っぽだったって…」
「…」
「……ぷふふふっ」
「何笑ってるんですか。」
「!いったあ!だ、だって。」
「あなたのせいですよね?」
イライラしたんで、とりあえず峰打ちを入れてみました。
「どつかれた…!」
「名無しさんの餌ならいつもあげてますよね?」
「犬扱いですか。」
「もっと下です。」
「まじすか。」
「寄生虫ですね。」
「…え、まじすか。」
「とにかく。何なんですか、言いましたよね?志々雄さんへのおみやげだって。」
「だって…あんなに多いから一箱は私の分かなって思っちゃって…」
「志々雄さん由美さん十本刀の皆さん名無しさんの内訳で、なんで三分の一が名無しさんの分なんですか。」
「気になって空けてみたら、美味しそうでつい…」
つい、で一箱16個丸々平らげたんですか。…言葉が出ません。
「っ、ごめんなさい…っ…」
「!」
「…っ…」
…なんですか、らしくない。急に押し黙って。
なぜ下を向くんですか。何を震えているんですか。
同情を得られる相手ではないとわかってるはずだけどなあ。
……まあ興味本位で聞いてあげてもいっか。
「…名無しさ」
「ぷっくくくく…!」
「?」
「ご、ごめん宗次郎…状況想像したらおかしくって…!」
「…」
「だって、間を置いてのありがとうよ、って…志々雄さんきっと気遣ってくれて、ぷははっ…!」
…ああ、なんで志々雄さんはこの人がお気に入りなんだろう。いくら志々雄さんといえども、気が知れないや。
どこをどう探したら、こんな珍奇な子を見つけられるんだろう。
そして何をどう見れば、この子の良さがわかるんだろう…
「もういいです、名無しさんにはほとほと愛想が尽きました。」
「いや、ほんとにごめん。…ふふふっ、これ駄目だ暫く…」
ああ、非常に疲れるなぁ…。
この人は本当に面倒ですね。四六時中酔っ払ってでもいるんでしょうか。
…ひとつ言えるのは、この人におみやげなんて買う必要はなかったなあ。
…まあいいや、どうでも。
「名無しさん。」
「はい?」
「一ヶ月間餌抜きで。頑張ってください。」
「ええ!?いや、それはさすがに死んじゃう、…?これは?」
「…おみやげです。それで凌いでください。」
「え…いいの?ありがとう!」
「…感謝って行為ご存知だったんですね。」
「馬鹿にしすぎですよ。…綺麗!これは蜻蛉玉?」
「ええ。ちょっとした気まぐれですけど。」
「嬉しい、宗次郎ありがとう。」
…数々の行い、決して帳消しにはできませんが、悪くはないですね。
その後、すごく感激してる顔が面白くて眺めていたけど、途中ふと目が合ってしまい、なんとなく額を小突いておきました。
まあ、いいかこれくらい。
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