かぐやひめの時渡り
【短編用】名前変換
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※甘さ皆無です。
※今回ヒロイン出て来ません。
読まなくても特に支障はありませんので、つまらないギャグ100パーセントでも大丈夫という方以外はご注意ください…
志「よし。よく集めてきてくれた。まずは由美、お前からだ。」
由「私が探し出したのはこれですわ!」
宗「わあ。なんですか、これ。」
由「火鼠の皮衣よ!」ドンッ!
鎌「ちょっとォ!!」
どや顔で品物を置いた由美さんに飛ばされた怒号が一声。
由「何よ?うるさいわね。」
鎌「酷いじゃない!これ私のショールよ!?何で出来たか忘れたけど志々雄様に抱かれても燃」
由「何ですってぇ…?」
鎌「燃えない仕様になってる!らしいわよ!上海のある商人から取り寄せた由緒正しいものよ!だからこれは」
志「ちょうどいいじゃねえか。採用。」
鎌「……え、そういうノリでやってくの、これ?」
宗「ええ、今回はずっとこんな感じみたいです。」
方「次話からまともに話を進めると作者から伝言を預かっております。…なんて適当な作者だ。」
志「次はねえと伝えておけ。」
方「はっ。」
志「じゃあ次、安慈。」
安「私が見つけてきたのは…これだ。」
続いて次鋒、安慈和尚が出したものに一同は色めき立つ。
由「はっ!」
宗「うわぁ、綺麗ですねぇ。」
鎌「これは…!!」
一同、そして方治は息を飲んでその言葉を放った。
方「ドラゴン○ール!!」
安「…か否かはわからないが。蔵からこのようなものが出て来てな。数珠かと思ったのだが、よく見ると…」
方「はっ…橙色をしていて中に濃い色の星状体が…しかも星状体の数は玉によってまちまちだ!」
宗「方治さん、えらく興奮してますね。」
安「なのでもしやと思ったまでだ。」
志「文字通り見た目通り、龍の首の玉飾りか…」
鎌「…志々雄様があたしを…」
由「願わないでくれる!?」
志「さて。次は俺だ。まあ一目で分かるだろう。これが…」
宗「あ。」
志「蓬莱の玉の枝だ。」
方「おおぉっ…!!」
安「うむ…」
鎌「これは見事ね…!」
由「すごいですわ…さすが志々雄様…!」
宇「…ちょっと待て。」
宗「いやぁ、これは本当にすごいや。まさに宝物って感じですね。」
志「俺の手にかかればちょろいもんさ。」
宇「待て!私をスルーするな!」
由「なによ宇水。志々雄様がはるばる見つけてきたものにケチつけようっての!?」
鎌「そうよ!空気読みなさいよ!」
宇「返せ。紛れもなくそれは私のローチンだ、今朝から探していた。無駄に金色に塗って枝や玉を貼り加えているようだが、私の心眼を誤魔化せると思うな。」
由「なくした時点で心眼すり抜けてるじゃないのよ。」
志「“宝剣宝玉百花繚乱”…“蓬莱の玉の枝”…なんか似てる、いやそのまんまだろ。こいつはれっきとした蓬莱の玉の枝だ。」
宇「ふざけるな!」
方「宇水!言いがかりもいい加減にしろ!」
由「あんたねぇ、こういう時くらいは協力しなさいよ!あんたのローチンと名無し、どちらが大事だと思ってるのよ!」
宗「そうですよ、名無しさんはかけがえのない方ですよ。」
志「そういうことだ宇水。まあ今この場で俺と他の十本刀を殺せば回収出来るだろうが…はっはっは。」
宇「何が可笑しい!!!」
志「次は“仏の御石の鉢”だな…安慈。」
安「はい。」
志「あー…それっぽいな。いいんじゃねえか、これで。」
宗「いいんですか?そういう決め方で。」
志「仏といえば安慈だろ。安慈が一番近いものを用意出来るはずだ。もし見つからなければ俺の頭の鉢金を差し出すつもりでいた。」
鎌「なに。作者頭大丈夫なの?」
方「これもまた伝言を預かっています。『仏と鉢が掛かっていればもうそれでいいや。というか他に思いつかない、助けてほしい』と…な、なんて他力本願な作者なんだ。こんな奴が作者だったのか。」
志「次は簀巻きにして焔玉の試し切りって伝えておけ。」
方「ではこれで…ひい、ふう、みい……あっ!志々雄様!一つ足りません!」
由「…足りないとダメよね?」
鎌「何が足りないの!?」
安「……燕の子安貝か。」
志「子安貝か…誰か持ってねえのか。方治、てめえは。」
方「も、申し訳ございません…!この方治、今から命に変えてでも…!」
鎌「燕が持ってるものなのよね…?今って燕いる…?」
志「だそうだが。方治。」
宗「あ、待ってください。それっぽいものならいいんですよね?」
由「坊や!何かあるの?」
宗「えーとですね、貝殻があるんですよ。僕こないだ名無しさんにあげました。だから名無しさんが今も持ってますよ。」
方「それだ。でかした、宗次郎。」
志「よし。そうと決まれば名無しのところに行くぞ。」
実はこの結果が名無しさんの行く末を左右することになるとは、誰も知らなかったのでした。
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