郵便少女
【短編用】名前変換
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志々雄さんの手紙を責任を持って届けたり、管理したり、時には使者をやったりするのが名無しの仕事。
そんなある日。名無しは、手紙や郵便の束をわんさか抱えて僕の部屋にやってきた。分別を手伝ってほしいんだって。
「こんなに手紙…はっきり言って志々雄さんに迷惑だよ~!」
「どちらかと言うと、僕に迷惑だなぁ。みなさん、本当に志々雄さんが好きなんですねぇ。」
「いくら国取りが始まるからって、これはちょっとねぇ…」
いつにもない手紙の量に名無しは文句を言いながらもテキパキとえり分ける。志々雄さんに直々に見てもらうもの、名無しや僕や方治さんで対処するもの、捨てていいもの。
「うぎゃ!ファンレターあったよ!」
「あ…こっちもだ。」
「え、てかハートのシール貼ってある!ラブレターだ、これ!」
「さすが志々雄さんですね♪…あ、この贈り物リボンが結んでありますよ?」
「ちょ、ちょっと待って!」
名無しはガサガサと音を立てて手紙と贈り物の群をあさり、次々と声を上げる。
「ラブレターとか贈り物とか花束多いっ!」
「とりあえず、お花はアジト中に飾れますよv」
「そうだね。手紙は何枚来ましただけ伝えればいっか!でも…贈り物って気持ち悪くない?」
「だめですよ、そんなこと言っちゃ♪みんな志々雄さんが大好きなんですから。」
「いくら好きでも、志々雄さんには由美さんがいるからねぇ…とりあえず、処理部隊に危険物がないか見てもらおっか。」
興味からか、いくつか開封していく名無し。そうしているうちに、またまた声を上げる。
「わ!これ神戸プリン!」
「えっ、本当ですかっ?」
「うん!他にも生キャラメルとか!…あ!紅芋タルトじゃーん!」
「わぁ♪…ねぇ名無し、これ食べましょうよv」
「同感!私たちには毒味する義務があるよ!」
顔を見せ合って笑い、揃って目の前の甘いものに手を伸ばした。
「わぁ、これすっごくおいしいですv名無し、そっちはどうですか?」
「うん!甘くてほっぺた落ちる~♪」
「名無し、はいvあーん♪」
「も、もう!ばかっ!///」
「僕を巻き込んだんだから、これくらいの報酬はもらわないと♪」
「んうぅ…//」
「さあ、お口開けてくださいv」
「…1回だけだよ…?//」
「ええ、構いませんからv」
恥ずかしそうに目をつむり、口を開ける名無し。…ああ、なんでそんなかわいらしい顔するんですか//…ついいじわるしたくなっちゃうじゃないですかv
「…♪」
「……まだぁ?///」
「欲しいですか?名無しv」
「そ、宗次郎があーんしてって言ったんじゃな、」
名無しが目を開くな否や、名無しの口にスプーンを突っ込んだ。
「、んっ//」
「ふふ、おいしいでしょv」
「…やられた//ちくしょう…//」
「名無しがかわいいのがいけないんですよ♪」
「///…そんな笑顔で言うなんて、反則だよ…///」
「名無し、今の100回言ってくださいv」
「むりむりっ///ほら、仕事仕事っ!」
「はぁい♪」
郵便少女の甘い苦悩はまだまだ続く。
E N D
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