マイホーム・プラネット
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
藤森美春が失踪した。
それは瞬く間に学校中に伝わり、生徒たちを騒然とさせた。
教室の真ん中の、ぽつんと空いている席。
そこは彼女がいた場所だ。
藤森は持ち前の明るさで、男女問わず人気のあるやつだった。
ついこの間まで、彼女はクラスの輪の中で笑っていたのだ。
しばらく経ってたから「突然ですが藤森さんは転校する事になりました」と担任に告げられた。
普通なら、挨拶もなしに突然転校するなんてことはない。
「何か事件に巻き込まれたんじゃないか?」
「どこかで事故にあったのかも」
「美春ちゃんに限って自殺なんてことはないよね…?」
様々な噂が飛び交っていたが、結局誰にも藤森の行方はわからなかった。
これでいい。
藤森は戻って来なくていいんだ。
クラス中が悲しみに包まれる中、俺だけが密かに安堵していた。
1/10ページ