第一章 蒼と青の世界
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こんにちは。
この度、"ハートの海賊団" に仲間入りしましたクジラと申します。
誰に向かって話しているかって?
独り言だよ、独り言。
故郷の島を出てから数日、航海は順調。
鍛錬ばかりしていても退屈だし、今日はみんなの日常をリポートしようと思ってな!
我ながら名案だなッ! うん。
さて、そうと決まれば甲板にダッシュだ。
ほら、居た。
先ずはこの人。
泣く子も黙る、船長 トラファルガー・ロー 。
俺より年下なのに威圧感が半端ねェ。
顔に似合わず、モコモコした牛柄の可愛い帽子を被っている。
でも…まァ、寝顔は可愛いんだよな。
寝てる間だけは、普通にそのへんの子供と変わらねェ。
昼間は殆ど甲板で寝てる。
毎晩、船長室の明かりが消えるのは、朝日が顔を出し始めた頃だ。
アイリスが同じ部屋で寝ているらしいが…。
一体何やってんだ?
怖くて聞けねえけどな!
次はハートの海賊団、癒しのマスコット(本人に言ったら絶対凹むから内緒)ベポ。
ふわふわの毛を纏ったミンク族とかいう一族の小熊だ。
兄を追って、旅をしてる途中に迷子になったらしい。
故郷に帰る為、航海術を学んでいたというベポは、こう見えて、うちの頼れる航海士だ。
打たれ弱いのが玉に瑕だが、それも愛嬌。
昼間は船長の専用枕だ。
本人も気持ち良さそうに寝てるんだから、まァ問題ないんだろう。
小熊が鼻提灯を膨らましている間、彼の代わりに舵を取るのは、冷静沈着なペンギン。
その名の通り “PENGUIN” と刺繍の入った面白い帽子を被る彼。
誰もツッコまないから、俺も我慢しているが…いつか聞いてみたい。
どこに売っていたのか、特注なのか。
ベポと初めて出会った時、虐めていたという事を耳にした時は、本当信じられなかった。
クールで優しい印象の男だが、実は鬼畜ドSな部分を隠しているのだろうか。
船長同様、怖くて聞けねェ…。
次は "自称" 船のムードメーカー シャチ。
この男は本当に…阿呆なんだろうなァ。
だが、憎めないのがこの男の良いところ。
なんだかんだ、みんなに愛されている。
ああ…言ってるそばからハートの海賊船、紅一点の アイリス にちょっかいを出して怒られてやがる。
彼女は、俺にとって可愛い妹みたいな存在。
白く透き通った肌に、薄紅の頬とふっくら柔らかそうな桃色の唇。
子供ながら憂いを帯びている瞳は、まるで海の底…深海を思わせる深い蒼色だ。
白い肌に映える黄金色の長い髪を靡かせて、シャチを追いかけ回してる。
黙っていれば、かなりの美少女だ。
黙っていれば、な。
"天使族" という事だけは聞いたが、その出身は謎めいている。
時折見せる仕草からして、元々はお嬢様か何かなんだろう。
あのカイルとかいう男と何か因縁があったらしいが…それも、もう終わったこと。
気が強くて、一人で突っ走るところがあるから、俺がしっかり守ってやらねェとな。
最後に、新メンバーの俺。
俺は見ての通り、みんなを見守る縁の下の力持ちってところかな!
ってことで、ここは可愛い妹の仇でも取ってやろう。
「おい…!シャ……」
おっと…危ない。
出番じゃなかったようだ。
「ROOM…シャンブルズ」
寝たまま指を立てた船長。
自分の腕の中にアイリスを収め、シャチに長い刀を向けた。
「切断 」
…怖ッ。
キレさせないように、気をつけよう。
「ギャー!!!切られたー!!!」
バラバラに切断されたシャチが泣き叫んでいる。
「あれ?でも生きてる…てか気持ちわりィ!!!」
「わぁ〜シャチ〜!気持ち悪い〜!」
慌てるシャチとベポを余所に、船長の隣で小さく笑うアイリス。
あれも、実はドSだな…。
そんな事に気が付いた、ある日の昼下がり。
まァ、毎日楽しくやってるよ。
さて、そろそろ次の冒険の準備でも始めようか。
独り言に、付き合ってくれて感謝するぜ!
じゃあ、またな!
この度、"ハートの海賊団" に仲間入りしましたクジラと申します。
誰に向かって話しているかって?
独り言だよ、独り言。
故郷の島を出てから数日、航海は順調。
鍛錬ばかりしていても退屈だし、今日はみんなの日常をリポートしようと思ってな!
我ながら名案だなッ! うん。
さて、そうと決まれば甲板にダッシュだ。
ほら、居た。
先ずはこの人。
泣く子も黙る、船長 トラファルガー・ロー 。
俺より年下なのに威圧感が半端ねェ。
顔に似合わず、モコモコした牛柄の可愛い帽子を被っている。
でも…まァ、寝顔は可愛いんだよな。
寝てる間だけは、普通にそのへんの子供と変わらねェ。
昼間は殆ど甲板で寝てる。
毎晩、船長室の明かりが消えるのは、朝日が顔を出し始めた頃だ。
アイリスが同じ部屋で寝ているらしいが…。
一体何やってんだ?
怖くて聞けねえけどな!
次はハートの海賊団、癒しのマスコット(本人に言ったら絶対凹むから内緒)ベポ。
ふわふわの毛を纏ったミンク族とかいう一族の小熊だ。
兄を追って、旅をしてる途中に迷子になったらしい。
故郷に帰る為、航海術を学んでいたというベポは、こう見えて、うちの頼れる航海士だ。
打たれ弱いのが玉に瑕だが、それも愛嬌。
昼間は船長の専用枕だ。
本人も気持ち良さそうに寝てるんだから、まァ問題ないんだろう。
小熊が鼻提灯を膨らましている間、彼の代わりに舵を取るのは、冷静沈着なペンギン。
その名の通り “PENGUIN” と刺繍の入った面白い帽子を被る彼。
誰もツッコまないから、俺も我慢しているが…いつか聞いてみたい。
どこに売っていたのか、特注なのか。
ベポと初めて出会った時、虐めていたという事を耳にした時は、本当信じられなかった。
クールで優しい印象の男だが、実は鬼畜ドSな部分を隠しているのだろうか。
船長同様、怖くて聞けねェ…。
次は "自称" 船のムードメーカー シャチ。
この男は本当に…阿呆なんだろうなァ。
だが、憎めないのがこの男の良いところ。
なんだかんだ、みんなに愛されている。
ああ…言ってるそばからハートの海賊船、紅一点の アイリス にちょっかいを出して怒られてやがる。
彼女は、俺にとって可愛い妹みたいな存在。
白く透き通った肌に、薄紅の頬とふっくら柔らかそうな桃色の唇。
子供ながら憂いを帯びている瞳は、まるで海の底…深海を思わせる深い蒼色だ。
白い肌に映える黄金色の長い髪を靡かせて、シャチを追いかけ回してる。
黙っていれば、かなりの美少女だ。
黙っていれば、な。
"天使族" という事だけは聞いたが、その出身は謎めいている。
時折見せる仕草からして、元々はお嬢様か何かなんだろう。
あのカイルとかいう男と何か因縁があったらしいが…それも、もう終わったこと。
気が強くて、一人で突っ走るところがあるから、俺がしっかり守ってやらねェとな。
最後に、新メンバーの俺。
俺は見ての通り、みんなを見守る縁の下の力持ちってところかな!
ってことで、ここは可愛い妹の仇でも取ってやろう。
「おい…!シャ……」
おっと…危ない。
出番じゃなかったようだ。
「ROOM…シャンブルズ」
寝たまま指を立てた船長。
自分の腕の中にアイリスを収め、シャチに長い刀を向けた。
「
…怖ッ。
キレさせないように、気をつけよう。
「ギャー!!!切られたー!!!」
バラバラに切断されたシャチが泣き叫んでいる。
「あれ?でも生きてる…てか気持ちわりィ!!!」
「わぁ〜シャチ〜!気持ち悪い〜!」
慌てるシャチとベポを余所に、船長の隣で小さく笑うアイリス。
あれも、実はドSだな…。
そんな事に気が付いた、ある日の昼下がり。
まァ、毎日楽しくやってるよ。
さて、そろそろ次の冒険の準備でも始めようか。
独り言に、付き合ってくれて感謝するぜ!
じゃあ、またな!