出逢いの刻
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連日降り続く大雪の影響で、屯所の庭は一面の雪景色に覆われていた。
「ゆき!雪だるま作ろうぜ!」
平助君に誘われて二人で雪だるまを作る事に。
「よし!出来た!」
一刻程で完成した、立派な雪だるま。
「上手く出来ましたね!」
二人の背より、少し大きめの雪だるまを作り終え、満足した私達は、暫くそれを眺めていた。
「あ…おまえ…雪が乗ってるぞ」
暫く外に居たせいか、頭や肩に雪が積もってしまったらしい。
平助君は、それを優しく落としてくれた。
「これでよし!」
微笑む平助君。
「有難う御座います」
丁寧に頭を下げて、目線を上げると、彼の頭にも雪が積もっていた。
「平助君にも積もってます」
少し背伸びして頭の上に積もった雪を払ってあげる。
「はい!これで大丈夫です!」
彼に向けて、頷いて見せた私。
「おっ‥‥おう!ありがとな!」
平助君は少し頬を赤らめ、照れた様な笑顔を見せる。
「おあいこですねっ!」
そんな彼の様子に、私も照れ笑いを浮かべた。
「おまえら‥‥何そんな所でいちゃついてんだ…風邪ひくぞ」
いつから其処に居たのか、溜息を吐く土方さん。
「いっ…いちゃついてなんていません!…土方さんも一緒にどうですか?」
慌てて私が尋ねると、呆れた様子の土方さんは首を横に振る。
「いや、オレはいい…さっさと中に入れ」
そう言い残すと、身を翻し部屋へ戻ってしまった。
「じゃあ…そろそろ中に戻るか」
平助君も寒くなったのか、身体を震わせ始める。
「はい…!それじゃあ直ぐに暖かいお茶を用意しますね」
屯所の中へ戻った私達は、お茶を飲んで体を温める事にした。
平助君は、新撰組最年少で幹部を努める精鋭だけど、内に秘めた強さを感じさせない無邪気な人柄で、年上の幹部や隊士皆に可愛がられ弟分として愛されていた。
私も、そんな彼を弟や友のように思いながら、仲良くしてもらっている。
「ゆき!雪だるま作ろうぜ!」
平助君に誘われて二人で雪だるまを作る事に。
「よし!出来た!」
一刻程で完成した、立派な雪だるま。
「上手く出来ましたね!」
二人の背より、少し大きめの雪だるまを作り終え、満足した私達は、暫くそれを眺めていた。
「あ…おまえ…雪が乗ってるぞ」
暫く外に居たせいか、頭や肩に雪が積もってしまったらしい。
平助君は、それを優しく落としてくれた。
「これでよし!」
微笑む平助君。
「有難う御座います」
丁寧に頭を下げて、目線を上げると、彼の頭にも雪が積もっていた。
「平助君にも積もってます」
少し背伸びして頭の上に積もった雪を払ってあげる。
「はい!これで大丈夫です!」
彼に向けて、頷いて見せた私。
「おっ‥‥おう!ありがとな!」
平助君は少し頬を赤らめ、照れた様な笑顔を見せる。
「おあいこですねっ!」
そんな彼の様子に、私も照れ笑いを浮かべた。
「おまえら‥‥何そんな所でいちゃついてんだ…風邪ひくぞ」
いつから其処に居たのか、溜息を吐く土方さん。
「いっ…いちゃついてなんていません!…土方さんも一緒にどうですか?」
慌てて私が尋ねると、呆れた様子の土方さんは首を横に振る。
「いや、オレはいい…さっさと中に入れ」
そう言い残すと、身を翻し部屋へ戻ってしまった。
「じゃあ…そろそろ中に戻るか」
平助君も寒くなったのか、身体を震わせ始める。
「はい…!それじゃあ直ぐに暖かいお茶を用意しますね」
屯所の中へ戻った私達は、お茶を飲んで体を温める事にした。
平助君は、新撰組最年少で幹部を努める精鋭だけど、内に秘めた強さを感じさせない無邪気な人柄で、年上の幹部や隊士皆に可愛がられ弟分として愛されていた。
私も、そんな彼を弟や友のように思いながら、仲良くしてもらっている。