桜花乱舞の刻
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月明かりが差し込む、薄暗い部屋。
私を組み敷く、彼の姿が恐ろしい程に美しくて、高鳴る鼓動が激しさを増す。
「千景だ、ゆき…」
彼の繊細な指先が、私の身体を撫でる度に、甘く痺れる様な感覚が襲い掛かる。
溢れだす蜜を、優しく舌で絡め取る男。
「い…や…」
耐え難い羞恥心と、息も吐けない程の苦しさを訴えるが、僅かに口角を上げただけで、蜜花への刺激は更に激しさを増す。
「や…千景さん…!」
強い刺激に、堪えきれなくなった私の瞳から、溢れ出す大粒の涙。
「ゆき…愛している…」
耳元に囁かれた甘い言葉と同時に、熱を帯びた彼の硬いものが、開き始めた私の中へ、ゆっくりと侵入する。
重く、鈍い痛み。
重なる幸福感に満たされながら、緩やかに律動を始めた男に、全てを委ねた。
空が白みだしても尚、幾度となく繰り返される行為に、何度昇り詰めたかわからない。
彼の切なさが吐き出された瞬間、私は意識を手放した。
次に覚醒したのは、日も沈みかけた夕刻。
温かい腕の中、額に落とされる口付けを受けながら、隙間なく身体を添わせた。
紅い刻印が私の身体を埋め尽くし、未来永劫消えることのない印を刻む。
毎夜、繰り返される甘い睦言。
逢えない夜など、二度と来ないように、互いの想いを強く紡いだ。
「ゆき…我が妻になれ…返答など聞かぬとも知れているがな」
自信に満ちた笑みを浮かべる、愛しい男。
答なんて、一つしかない。
「はい…愛してます、千景さん」
彼は、満足そうに口角を上げ、再び私を腕に抱いた。
世は、明治という新しい時代へ移り変わる。
赤や黄色に色付く木々達が、変わり行く季節を一層美しく魅せた。
「ゆき、来い…行くぞ」
微笑みを返した私は、愛しい人の手を取り、歩みを進める。
日の本の国、各地に分散する鬼達の全てを統括する総本家。
私と風間さんが率いる、新しい鬼の里。
「お久しぶりです、土方さん」
人と、鬼と、羅刹が共存する里。
私達は此処で、新しい時代を生きていく。
「ゆきか…遅ぇぞ、こっちだ」
待ちくたびれたと言わんばかりの土方さん。
「ゆきさん!凄く綺麗です…」
白無垢に包まれる私を見て、千鶴は溜息を洩らした。
「千鶴さんだって、凄く綺麗でしたよ」
私達よりも先に、婚姻の義を済ませた二人に手を引かれ、みんなの元へ歩を進める。
「綺麗だ…ゆき」
そっと囁かれる言葉に、熱を帯びていく頬。
「千景さんこそ…素敵です…」
優しい眼差しで、私に視線を送る千景さんは、色付いた紅葉の山々まで、霞んでしまいそうに美しい。
周りを見渡せば、私達の幸せを、心から祝福してくれる大切な人達。
そして、私を育ててくれた親代わりの老夫婦。
「千景さん…私、凄く幸せです」
彼の妻になるという喜びが溢れ出し、自然と笑みが溢れ出す。
「生涯、不幸など訪れん…この先、俺がお前に与えるのは幸福だけだ…よく覚えておけ」
これから先も、決して変わることのない想い。
今私は、新しい一歩を踏み出す。
世界中の何処よりも愛に溢れる、この場所から。
私を組み敷く、彼の姿が恐ろしい程に美しくて、高鳴る鼓動が激しさを増す。
「千景だ、ゆき…」
彼の繊細な指先が、私の身体を撫でる度に、甘く痺れる様な感覚が襲い掛かる。
溢れだす蜜を、優しく舌で絡め取る男。
「い…や…」
耐え難い羞恥心と、息も吐けない程の苦しさを訴えるが、僅かに口角を上げただけで、蜜花への刺激は更に激しさを増す。
「や…千景さん…!」
強い刺激に、堪えきれなくなった私の瞳から、溢れ出す大粒の涙。
「ゆき…愛している…」
耳元に囁かれた甘い言葉と同時に、熱を帯びた彼の硬いものが、開き始めた私の中へ、ゆっくりと侵入する。
重く、鈍い痛み。
重なる幸福感に満たされながら、緩やかに律動を始めた男に、全てを委ねた。
空が白みだしても尚、幾度となく繰り返される行為に、何度昇り詰めたかわからない。
彼の切なさが吐き出された瞬間、私は意識を手放した。
次に覚醒したのは、日も沈みかけた夕刻。
温かい腕の中、額に落とされる口付けを受けながら、隙間なく身体を添わせた。
紅い刻印が私の身体を埋め尽くし、未来永劫消えることのない印を刻む。
毎夜、繰り返される甘い睦言。
逢えない夜など、二度と来ないように、互いの想いを強く紡いだ。
「ゆき…我が妻になれ…返答など聞かぬとも知れているがな」
自信に満ちた笑みを浮かべる、愛しい男。
答なんて、一つしかない。
「はい…愛してます、千景さん」
彼は、満足そうに口角を上げ、再び私を腕に抱いた。
世は、明治という新しい時代へ移り変わる。
赤や黄色に色付く木々達が、変わり行く季節を一層美しく魅せた。
「ゆき、来い…行くぞ」
微笑みを返した私は、愛しい人の手を取り、歩みを進める。
日の本の国、各地に分散する鬼達の全てを統括する総本家。
私と風間さんが率いる、新しい鬼の里。
「お久しぶりです、土方さん」
人と、鬼と、羅刹が共存する里。
私達は此処で、新しい時代を生きていく。
「ゆきか…遅ぇぞ、こっちだ」
待ちくたびれたと言わんばかりの土方さん。
「ゆきさん!凄く綺麗です…」
白無垢に包まれる私を見て、千鶴は溜息を洩らした。
「千鶴さんだって、凄く綺麗でしたよ」
私達よりも先に、婚姻の義を済ませた二人に手を引かれ、みんなの元へ歩を進める。
「綺麗だ…ゆき」
そっと囁かれる言葉に、熱を帯びていく頬。
「千景さんこそ…素敵です…」
優しい眼差しで、私に視線を送る千景さんは、色付いた紅葉の山々まで、霞んでしまいそうに美しい。
周りを見渡せば、私達の幸せを、心から祝福してくれる大切な人達。
そして、私を育ててくれた親代わりの老夫婦。
「千景さん…私、凄く幸せです」
彼の妻になるという喜びが溢れ出し、自然と笑みが溢れ出す。
「生涯、不幸など訪れん…この先、俺がお前に与えるのは幸福だけだ…よく覚えておけ」
これから先も、決して変わることのない想い。
今私は、新しい一歩を踏み出す。
世界中の何処よりも愛に溢れる、この場所から。