始まりの刻
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「新しく隊士として迎えた 一ノ瀬 ゆき 君だ!皆よろしく頼む」
新たに新撰組隊士に加わった私。
近藤さんは、幹部の方々との顔合せの場を設けてくれた。
「そういえばオレの自己紹介もまだだったな…オレは 新撰組局長 近藤 勇 だ!宜しく頼む」
なる程。
近藤さんが新撰組の頭だった事を知り、妙に納得がいった私。
「おれは 新撰組副長 土方 歳三 だ」
局長と副長に、深く頭を下げた。
「近藤さん、土方さん…改めて宜しくお願い致します」
そして、幹部達の方に身体を向ける。
「皆様…態々集まって頂き有難う御座います…本日新たに新撰組の隊士となりました 一ノ瀬 ゆきと申します」
丁寧に挨拶をし、変装の為、顔を隠していた布を外した。
「私は…女です…ですが、その事で幹部の皆様にご迷惑をお掛けするつもりはありません」
顔を出し、髪を下ろして凛と前を向く。
「外へ出るときは勿論の事…幹部以外の隊士達の前でも…先程のように女と悟られないよう…顔を隠しておきます…それも踏まえ…どうか宜しくお願い致します!」
幹部達は驚きの余り、固まっていた。
「総司‥‥‥有難う!」
頭に布を巻いた短髪の男が声を上げる。
「新八っつぁん…なんで総司にお礼言ってんだよ…ほんと綺麗な女に目がないんだから」
私と歳が近そうな青年が、こちらに笑顔を向ける。
「すまねぇな… ゆき 、オレは 藤堂 平助!堅苦しいのは苦手だし 平助 って呼んでくれよな!」
人懐っこい彼の笑顔に、私も釣られて微笑んだ。
「なんだよ平助!総司のお陰でこんな綺麗な子と毎日飯が食えるんだ!礼くらい言わせろ!」
先程の短髪の男が、立ち上がる。
「新八の言う通りだ平助…オレは原田 左之助!ゆき 、何かあったらいつでも言ってこいよ!」
優しそうな男が、手を伸ばし私の髪を撫でる。
「左之!自分だけ格好つけるなよ…!オレは永倉 新八だ!ゆきちゃん宜しくな!」
彼に素早く手を取られ、私達は握手を交わした。
「煩いなあ…僕は、沖田 総司…ゆきちゃん…これから宜しくね」
沖田さんに向けて座り直し、私は深く頭を下げた。
「沖田さん…助けて頂いて本当に感謝しています…有難う御座いました」
彼は私に頭を上げるよう促すと、別の方向に視線を向けた。
「別に…でも手合わせくらい付き合って貰おうかな…ね、一君」
視線の先には、黒髪を一つに纏めた端正な顔立ちの青年が鎮座している。
「‥‥‥‥‥‥‥」
彼は、沖田さんの問いかけに答えることなく、口を開いた。
「斎藤 一だ‥‥‥‥‥宜しく」
(斎藤さん…お返事しなくて、いいのかな?)
「いつもの事なので気にしなくていいんですよ…私は 山南 敬助 、新撰組総長を任されています… 一ノ瀬君、何かあれば遠慮なく頼ってください…お力になりますよ」
眼鏡をかけた優しそうな人。
「あ‥‥‥はい!有難う御座います」
山南さんに礼を述べ、後ろにいる幹部達の方を見つめた。
「井上 源三郎と申します、宜しくお願いします」
優しそうな年配の男が、此方に穏やかな笑みで語りかける。
「新撰組諸士調役兼監察、山崎 烝だ」
続いて、忍を思わせる姿をした男。
「同じく島田 魁です、宜しく」
最後に、身体の大きな方に笑顔で会釈をして、幹部達との顔合わせは終った。
皆、暖かく迎えてくれて、私は心から安堵した。
新たに新撰組隊士に加わった私。
近藤さんは、幹部の方々との顔合せの場を設けてくれた。
「そういえばオレの自己紹介もまだだったな…オレは 新撰組局長 近藤 勇 だ!宜しく頼む」
なる程。
近藤さんが新撰組の頭だった事を知り、妙に納得がいった私。
「おれは 新撰組副長 土方 歳三 だ」
局長と副長に、深く頭を下げた。
「近藤さん、土方さん…改めて宜しくお願い致します」
そして、幹部達の方に身体を向ける。
「皆様…態々集まって頂き有難う御座います…本日新たに新撰組の隊士となりました 一ノ瀬 ゆきと申します」
丁寧に挨拶をし、変装の為、顔を隠していた布を外した。
「私は…女です…ですが、その事で幹部の皆様にご迷惑をお掛けするつもりはありません」
顔を出し、髪を下ろして凛と前を向く。
「外へ出るときは勿論の事…幹部以外の隊士達の前でも…先程のように女と悟られないよう…顔を隠しておきます…それも踏まえ…どうか宜しくお願い致します!」
幹部達は驚きの余り、固まっていた。
「総司‥‥‥有難う!」
頭に布を巻いた短髪の男が声を上げる。
「新八っつぁん…なんで総司にお礼言ってんだよ…ほんと綺麗な女に目がないんだから」
私と歳が近そうな青年が、こちらに笑顔を向ける。
「すまねぇな… ゆき 、オレは 藤堂 平助!堅苦しいのは苦手だし 平助 って呼んでくれよな!」
人懐っこい彼の笑顔に、私も釣られて微笑んだ。
「なんだよ平助!総司のお陰でこんな綺麗な子と毎日飯が食えるんだ!礼くらい言わせろ!」
先程の短髪の男が、立ち上がる。
「新八の言う通りだ平助…オレは原田 左之助!ゆき 、何かあったらいつでも言ってこいよ!」
優しそうな男が、手を伸ばし私の髪を撫でる。
「左之!自分だけ格好つけるなよ…!オレは永倉 新八だ!ゆきちゃん宜しくな!」
彼に素早く手を取られ、私達は握手を交わした。
「煩いなあ…僕は、沖田 総司…ゆきちゃん…これから宜しくね」
沖田さんに向けて座り直し、私は深く頭を下げた。
「沖田さん…助けて頂いて本当に感謝しています…有難う御座いました」
彼は私に頭を上げるよう促すと、別の方向に視線を向けた。
「別に…でも手合わせくらい付き合って貰おうかな…ね、一君」
視線の先には、黒髪を一つに纏めた端正な顔立ちの青年が鎮座している。
「‥‥‥‥‥‥‥」
彼は、沖田さんの問いかけに答えることなく、口を開いた。
「斎藤 一だ‥‥‥‥‥宜しく」
(斎藤さん…お返事しなくて、いいのかな?)
「いつもの事なので気にしなくていいんですよ…私は 山南 敬助 、新撰組総長を任されています… 一ノ瀬君、何かあれば遠慮なく頼ってください…お力になりますよ」
眼鏡をかけた優しそうな人。
「あ‥‥‥はい!有難う御座います」
山南さんに礼を述べ、後ろにいる幹部達の方を見つめた。
「井上 源三郎と申します、宜しくお願いします」
優しそうな年配の男が、此方に穏やかな笑みで語りかける。
「新撰組諸士調役兼監察、山崎 烝だ」
続いて、忍を思わせる姿をした男。
「同じく島田 魁です、宜しく」
最後に、身体の大きな方に笑顔で会釈をして、幹部達との顔合わせは終った。
皆、暖かく迎えてくれて、私は心から安堵した。