ハリーポッター
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「こっちへ来なさい」
闇の魔術に対する防衛術の授業で、ルーピンが耳元で言った言葉。ノノは耳を真っ赤にしてえ、え、とよろめく。ルーピンはノノのつたない魔法で誤って生まれた変な生き物から身を守るため、素早くノノの腰を持って引き寄せて自分が盾となるように立った。そして杖を一振りすれば、マジシャンが帽子から鳩を出すような小さな爆発が起きて、紙吹雪のように変な生き物は破裂した。生徒たちはおおおーと拍手して歓声を送った。ドキドキが収まらないノノを横目に、ルーピンはふっと笑って授業を再開させた。
授業が終わり、生徒が楽しそうに教室から出て行く中、ノノはもたもたと今日出された課題をしまっていた。先ほどの耳元で言われた言葉が、まだ体を震わせている。好きな人から言われると、こんなにも反応してしまうものなのか...今日に限ってうまく閉まらないチャックに苛立った。ルーピンはズボンに両手を入れながらそれをしばらく見ていて、言った。
「おいで」
ドキッとしてノノの手が止まる。ルーピンは少し離れた位置からノノを見ながら、顔を覗き込むように首を傾けた。ノノがとぼとぼと近寄ると、頭を軽くさすって「さっきは怖かったろう」と言って、緊張を解くハーブの入った紅茶を淹れてくれた。ノノは心の中で、原因はあなただったんだけど...と思いつつ、怖かった!と茶化して笑った。
...end
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