ハリーポッター
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ノノがルーピンの“秘密”を知ったのは今朝だ。満月の夜に必ず姿を消すので怪しいとずっと問い詰めていた。ルーピンは正体について語るのをためらっていたが、顔にできた傷、満月、極めつけはボガード(まね妖怪)の授業...。早朝ルーピンが顔を白くして書斎に戻った時にノノが「お疲れ様です」と紅茶と狼人間のみが使う薬剤を差し出すと、ルーピンは折れた。書斎の奥で、ノノをそっと抱き寄せたルーピンは、複雑な顔をしてノノの肩に顔を埋めた。
「危険なことなんだよノノ。だからあまり君には“このこと”で関わって欲しくなかったんだ」
「うん...でも私は心配だったんですよ」
「それに...「それに、知られたら私があなたから離れていくとでも、思ったんですか?...馬鹿馬鹿しい」
「...」
ノノはホグワーツを来年卒業したら、告白待っています。とルーピンに伝えていた。年齢も何も気にしないと。ルーピンはこんなにまっすぐに自分を愛そうとする少女に、心癒されていた。秘密を隠して生きることにはすっかり慣れていると思っていたけど、本当は相当負担だった。これまで多くの知り合いがこの秘密で離れていった。不当な扱いも沢山受けて、情けなかった。きっと彼女も、知れば離れていくだろう。ルーピンはノノに、
『君が卒業したとき、まだ僕を好きだったらね』
とだけ言い、秘密は打ち明けないつもりでいた。そして、彼女が卒業した日に打ち明けて自らフラれようとした。だが、今日、はっきりと進展した。
「私はどんなあなたのことも大好きなのよ、先生」
ノノの小さな手で、傷口には薬が塗られた。狼の姿から人に戻った朝の中で、一番心地よい朝だとルーピンは思った。
...end
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