ハリーポッター
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(肌寒い季節の、朝の香り好きだなぁ)ノノはこっそり布団から抜け出した。早朝でまだ誰も目を覚ましていない時間に、制服に着替えて向かったのはルーピン先生の部屋…の、隣にある物置部屋。特殊な授業でしか使われない魔法用品が布に包まれて置かれている。ノノはそこで、ひっそりノノが来るのを待つ男に声をかけた。
「おはよぅ」
「…おはよう、ノノ。今朝は寒いね」
ルーピンは魔法用品と同じように地面であぐらをかいて座っていた。ノノは目線で「いい?」と聞いて確認してから、彼のあぐらの中に座った。もたれて、そっと傷だらけの顔に触れると、ルーピンはノノのぬくもりを感じたいために両手で彼女を覆った。その瞬間、ふわっと香るカカオの香り。
「あ、チョコレート持ってる」
「食べるかい?」
「ん」
ルーピンは懐からチョコレートを取り出しノノの口元へ運ぶ。それをノノは小さな口で受け取り、ルーピンの人差指に溶けてついたチョコレートまでも甘噛みで拭った。
(欲しい…)
ノノはそう訴えてるようだった。指を噛まれたルーピンの鼓動は熱くなり、満月の夜でもないのに、狂気的な気持ちに襲われた。そして激しくキスをした。上唇も下唇も何度もかじりながら、息もできないくらい。(愛しい)ルーピンはそっと両手をノノの頬に当てて、白い息を吐きながら彼女を見詰めた。
カカオの香りをかぐ度に、しばらくはこの密会でのキスを思い出すのだろう。
...end
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