短編
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しびれごな
わたしはあの人の1番になれない。
どう足掻いても。
どれだけ身体を重ねても。
「マイ、今日は暇かー?」
耳を溶かすような声。
わたしの大好きな音。
「うん、なんもない」
「ほな夜お前んち行くで待っとってやー。治には上手いこと言うて出てくるわ」
「わかったー」
廊下でばったり会った彼、宮侑に話しかけられる。
親しげに話しては来るけれど、わたしの恋人ではない。
正確には、わたしだけの、ではない。
薄々感じているけど、侑にはきっといっぱい女の子がいる。
だって、家には来てもデートはしたことないし。
世間的にはどういうものか。分かってはいるけど認めたくない。
侑が去っていくのを見届けると、わたしは自然に貼り付けた作り笑いを崩した。
##
「マイ、風呂もう入ったか?」
打って変わってわたしの家。
部活が終わった侑が、当たり前のようにズカズカと入ってくる。
事情あってわたしは一人暮らし。だから男を上げても怒られることは無い。
本当、都合のいい。
「入ったで。侑も入ればええやん」
「いや俺はええわ〜人んちやし。それより、」
侑は当たり前のようにわたしのベッドに上がると、ゆっくりとわたしの身体を押し倒す。
ああ、またこのパターン。
「…部活帰りやのに体力あるなぁ」
「天下の17歳やからな」
「ほんまやわ」
また始まる。
これだけの関係。
その間だけは侑はわたしを見てくれる。
でも、終わってしまえばそれまで。
今日も今日とて、同じパターンで終わる。
ちょっとでも侑の特別になりたくて、わたしはありったけの想いをぶつける。
いっぱいしがみ付いて、いっぱい鳴いて、熱くなって。
侑に届いてるのかは分からない。届いたらいいな。
リスクのあることをしてるんだから。
まあ、今日も手応えナシだからふつーに終わるんだけど。
「なぁ、もしやねんけどさ」
「ん?」
コトが終わって、2人でベッドに転がる。
ああ、言ってしまいそう。
彼女になりたいって。
でも、わたしも狡猾な狐だからそんなことは言わない。
「わたしが侑とこうやって会うの嫌や言うたらどないする?」
「あ?なんやその質問ー」
「せやから、もしもやって」
「そうやなー。マイが嫌やったらしゃあないけど…」
侑は面倒くさそうに、それであって考え込んだような素振りを見せる。
「まあ、マイがそんな事言うわけないし言うても逃さへんわ」
フフッと笑いながら漏らす侑。
ホント、笑えるほどド正論。
侑の声はまたわたしを麻痺させる。
「せやな。わたしは侑からは逃げられへんわ」
今のままじゃわたしは逃れられない、荊の痺れ粉。
☆☆
ツムのキャラあんまり掴めない…
チャラチャラしたイメージしか…笑
お読みいただきありがとうございます!
わたしはあの人の1番になれない。
どう足掻いても。
どれだけ身体を重ねても。
「マイ、今日は暇かー?」
耳を溶かすような声。
わたしの大好きな音。
「うん、なんもない」
「ほな夜お前んち行くで待っとってやー。治には上手いこと言うて出てくるわ」
「わかったー」
廊下でばったり会った彼、宮侑に話しかけられる。
親しげに話しては来るけれど、わたしの恋人ではない。
正確には、わたしだけの、ではない。
薄々感じているけど、侑にはきっといっぱい女の子がいる。
だって、家には来てもデートはしたことないし。
世間的にはどういうものか。分かってはいるけど認めたくない。
侑が去っていくのを見届けると、わたしは自然に貼り付けた作り笑いを崩した。
##
「マイ、風呂もう入ったか?」
打って変わってわたしの家。
部活が終わった侑が、当たり前のようにズカズカと入ってくる。
事情あってわたしは一人暮らし。だから男を上げても怒られることは無い。
本当、都合のいい。
「入ったで。侑も入ればええやん」
「いや俺はええわ〜人んちやし。それより、」
侑は当たり前のようにわたしのベッドに上がると、ゆっくりとわたしの身体を押し倒す。
ああ、またこのパターン。
「…部活帰りやのに体力あるなぁ」
「天下の17歳やからな」
「ほんまやわ」
また始まる。
これだけの関係。
その間だけは侑はわたしを見てくれる。
でも、終わってしまえばそれまで。
今日も今日とて、同じパターンで終わる。
ちょっとでも侑の特別になりたくて、わたしはありったけの想いをぶつける。
いっぱいしがみ付いて、いっぱい鳴いて、熱くなって。
侑に届いてるのかは分からない。届いたらいいな。
リスクのあることをしてるんだから。
まあ、今日も手応えナシだからふつーに終わるんだけど。
「なぁ、もしやねんけどさ」
「ん?」
コトが終わって、2人でベッドに転がる。
ああ、言ってしまいそう。
彼女になりたいって。
でも、わたしも狡猾な狐だからそんなことは言わない。
「わたしが侑とこうやって会うの嫌や言うたらどないする?」
「あ?なんやその質問ー」
「せやから、もしもやって」
「そうやなー。マイが嫌やったらしゃあないけど…」
侑は面倒くさそうに、それであって考え込んだような素振りを見せる。
「まあ、マイがそんな事言うわけないし言うても逃さへんわ」
フフッと笑いながら漏らす侑。
ホント、笑えるほどド正論。
侑の声はまたわたしを麻痺させる。
「せやな。わたしは侑からは逃げられへんわ」
今のままじゃわたしは逃れられない、荊の痺れ粉。
☆☆
ツムのキャラあんまり掴めない…
チャラチャラしたイメージしか…笑
お読みいただきありがとうございます!