短編小説
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「モモ…寝れないの?」
「あ、一紀くん…うん。」
なかなか寝付けず、何度も寝返りを打っていたことで起こしてしまったのか、先ほどまで寝息を立てていたはずの一紀くんから声がかかり驚く。
「…なんかあったわけ?」
「あ、いや…別に何かあったってわけでは…」
寝起きの少し掠れた声で聞かれ、咄嗟に返答するが、本当に特に何かあったと言うわけではない。何故か眠れない。そんな日だった。
途端に横から、はーっと息を吐く音が聞こえた。
「…起こしちゃったよね…ごめん」
「違う。キミが眠れないことに気付かず、呑気に寝てた自分に腹が立つだけ」
起こしてしまったことを謝ると、一紀くんからそんな返答が返ってきた。いつものぶっきらぼうな言い方なのに、内容は私への愛情を感じられて…
「こっち来て」
「え?」
ぐいっと腕を引っ張られて驚くが、そのまま一紀くんの腕の中にすっぽり入る。
「腕枕。ま、寝心地は悪いかもしれないけど」
誰かの体温感じることで寝やすくなるかもでしょ、なんていつもの口調で言いながらも私を包んでくれる手は優しい。
「…ありがと、一紀くん」
小さい声で放った私の言葉に返答がなかったが、一紀くんの手はぴくりと動いた。
顔は見えないけど、照れてるのかもしれない。
私は一紀くんの体温を感じながら、ゆっくりと目を閉じた。
ーおやすみー
「あ、一紀くん…うん。」
なかなか寝付けず、何度も寝返りを打っていたことで起こしてしまったのか、先ほどまで寝息を立てていたはずの一紀くんから声がかかり驚く。
「…なんかあったわけ?」
「あ、いや…別に何かあったってわけでは…」
寝起きの少し掠れた声で聞かれ、咄嗟に返答するが、本当に特に何かあったと言うわけではない。何故か眠れない。そんな日だった。
途端に横から、はーっと息を吐く音が聞こえた。
「…起こしちゃったよね…ごめん」
「違う。キミが眠れないことに気付かず、呑気に寝てた自分に腹が立つだけ」
起こしてしまったことを謝ると、一紀くんからそんな返答が返ってきた。いつものぶっきらぼうな言い方なのに、内容は私への愛情を感じられて…
「こっち来て」
「え?」
ぐいっと腕を引っ張られて驚くが、そのまま一紀くんの腕の中にすっぽり入る。
「腕枕。ま、寝心地は悪いかもしれないけど」
誰かの体温感じることで寝やすくなるかもでしょ、なんていつもの口調で言いながらも私を包んでくれる手は優しい。
「…ありがと、一紀くん」
小さい声で放った私の言葉に返答がなかったが、一紀くんの手はぴくりと動いた。
顔は見えないけど、照れてるのかもしれない。
私は一紀くんの体温を感じながら、ゆっくりと目を閉じた。
ーおやすみー
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