H×H夢/World×Wonder
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幻影旅団のアジトへうっかりと訪れてしまったが、彼らとの取引は順調にいきそうだ。
こんなのはないか、あんなのはないか、と聞かれ次々と具現化して机に乗せていくうちに机がいっぱいになってしまった。
100種類くらいの武器があるだろうか。その中には、実践向き用のモノもあれば、宝剣や、骨董など様々なモノがあった。モモは自社の倉庫内を全部見せないと気が済まないのではないだろうかと危惧していたが、周りの熱はそろそろ収まって来ていた。
立て続けに具現化し続け少し疲れたモモは小さく息を吐く。
「モモ。ベンズナイフあるだけ出すね。」
最初は警戒心丸出しだった旅団の面々だったが、武器の話をしたりしているうちにすっかり仲良くなってしまった。
一番最後まで警戒心を解かなかったフェイタンも、モモが先ほど出したベンズナイフの質が良かったのを目にし、興味を持ったようだ。
「ベンズナイフねぇ~」
記憶を辿りながらまたポケットをごそごそ探るモモ。
「どんなんがええの?実戦用?飾り用?」
「使えないものには興味ないね。」
「せやなぁ~。それやったら……これとかどう?」
真っ黒の刀身、真っ黒な柄、真っ黒な鞘。まさしく暗器武器にピッタリなナイフだ。花が朽ちていくようなデザインもなかなか良い。
「シリーズ名"ロットフルール"。ゾウ0.1mg、クジラ0.5mgで致死量。かなり猛毒やで~」
ふっふっふっと怪しく笑うモモ。そんなモモを傍目にナイフを手に取る。見かけよりズシリと重いナイフに少し驚く。
「ええやろそれ。見た目より重いけどね。」
「ふむ。デザイン性もいいな。」
モモが嬉しそうに笑うと、横からクロロが入ってきた。
「モモ。俺にもベンズナイフを出してくれ。」
右手を差し出すクロロに、モモは驚く。
「はぁ?さっきので十分やん。ベンズじゃないけど"ライジングサン"はかなりええ質やねんで!
宝剣としても一品。実用としても一品。」
「知ってる。」
けろりというクロロに、知ってんのかいっとツッコむのは忘れない。
セルク語で話しているせいか、どうもセルク人の性が自然に出てきてしまう。
「まあ、蜘蛛の団長さんなんやし、ベンズナイフ持っとってもええとは思うけど、、。」
こっちは商売だから買ってくれればそれでもいいと言えばいいのだが、先ほどクロロが気に入っていたライジングサンは本当に良いナイフだ。使いもせずに、もう一本というのは何か失礼な気がする。
モモはそれぞれの武器にとても愛着を持っている。それぞれ作られた経緯があり、歴史がある。それを無下にするのは、どうもセルクの商人として違う気がする。
むむぅ~と顔をしかめていると、先程のベンズナイフを持ったフェイタンが目の前に来た。
「これ気にいたね。いくらか?」
「わ、ホンマに?それは嬉しいなぁ~
1億ジェニーやで」
語尾にハートを付け、笑顔で言うモモにフェイタンはピタリと固まる。そんなフェイタンを見た、マチは笑った。
「さっきのノブナガもあんな感じだったよ。」
「げ、マジかよ。でもマジで高くてビックリしたんだって。」
「ははっ!そんな感じだったよ。」
眉間にシワを寄せ、渋い顔をするノブナガを見て、今度は声を上げて笑うマチ。
「それで、最後にはモモの商売上手な口調に言いくるめられて買っていくんだよね。」
丁度隣にきたシャルナークが笑顔で続きを話す。その通りだなとノブナガも笑った。
ほんの数時間の間に、隔たりは本当になくなってしまった。フェイタンが言いくるめられている様を隣で見るクロロ。あまり声を荒げないフェイタンが少し必死な形相で少しでも安くしてもらおうとしている様子につい口から笑いが漏れる。
そして、数時間でここにいる旅団員全員の心を掴んでいるモモに驚く。
昨日の『いただきます』の一件にしても、今日の旅団のアジトと知らずに侵入にしても、全く面白いヤツだ。とクロロは思っていた。モモと団員の価格争いはまだ続く。
そのうちクロロも同じ流れになり、すっかりモモに言いくるめられてしまうのだった。
「いや~~。皆さん。お買い上げありがとう!
みんな、目がええから高いもん選んでくれて嬉しかったわ♪」
あははと笑いながらモモは、満面の笑みを振りまいた。心なしか肌もツヤツヤしているように見える。心から輝いているようだ。
それに対し、旅団メンバーたちは疲れていた。決して貧乏ではないが、モモに言いくるめられ、有り金のほとんどを使い果たしたものがほとんどだ。
ただ、悪い買い物はしていない。むしろ滅多に手に入らない良いものだけを買えたのだ、文句はない。もう少し安くしてくれても…と思わなくはないが。
「ふふふ~いや~ここ連日楽しい商売が出来てるわ~」
これもおかげさまです。とペコリと頭を下げているモモは可愛らしいが、言いくるめ、もぎ取った金額は10億は下らない。闇商人をしているセルク人は恐ろしいと、その日幻影旅団のメンバー全員の頭に刻まれた。
「さて、ほんならあたしは帰るわ。また明日にでも商品届けに来るから。」
モモが挨拶もそこそこに出て行こうとすると、クロロに腕を掴まれる。最初に逃げたときと同じような状態になり驚く。今は別に逃げてはいない。
「もう帰るのか?」
クロロにそんなことを聞かれ、モモは少し驚く。しかしすぐに答える。
「うん。もうそろそろ帰らんとな~事務処理溜まってるやろうし……」
思い出したくないけど、と苦笑するモモ。
「そういえば、ムーンリット商会のトップなんだったな」
「そうそう。あたしがやらな進まへん仕事があんねん」
団長さんやねんから、そっちにもあるやろ?と同意を求めた。確かになと呟くとモモの手を離す。
また明日~~♪と手を振り颯爽と去っていくモモを見ながら、旅団員達はなんとも不思議な温かい気持ちに包まれていくのだった。
ー 目が肥えてる人ばっかやったな ー
こんなのはないか、あんなのはないか、と聞かれ次々と具現化して机に乗せていくうちに机がいっぱいになってしまった。
100種類くらいの武器があるだろうか。その中には、実践向き用のモノもあれば、宝剣や、骨董など様々なモノがあった。モモは自社の倉庫内を全部見せないと気が済まないのではないだろうかと危惧していたが、周りの熱はそろそろ収まって来ていた。
立て続けに具現化し続け少し疲れたモモは小さく息を吐く。
「モモ。ベンズナイフあるだけ出すね。」
最初は警戒心丸出しだった旅団の面々だったが、武器の話をしたりしているうちにすっかり仲良くなってしまった。
一番最後まで警戒心を解かなかったフェイタンも、モモが先ほど出したベンズナイフの質が良かったのを目にし、興味を持ったようだ。
「ベンズナイフねぇ~」
記憶を辿りながらまたポケットをごそごそ探るモモ。
「どんなんがええの?実戦用?飾り用?」
「使えないものには興味ないね。」
「せやなぁ~。それやったら……これとかどう?」
真っ黒の刀身、真っ黒な柄、真っ黒な鞘。まさしく暗器武器にピッタリなナイフだ。花が朽ちていくようなデザインもなかなか良い。
「シリーズ名"ロットフルール"。ゾウ0.1mg、クジラ0.5mgで致死量。かなり猛毒やで~」
ふっふっふっと怪しく笑うモモ。そんなモモを傍目にナイフを手に取る。見かけよりズシリと重いナイフに少し驚く。
「ええやろそれ。見た目より重いけどね。」
「ふむ。デザイン性もいいな。」
モモが嬉しそうに笑うと、横からクロロが入ってきた。
「モモ。俺にもベンズナイフを出してくれ。」
右手を差し出すクロロに、モモは驚く。
「はぁ?さっきので十分やん。ベンズじゃないけど"ライジングサン"はかなりええ質やねんで!
宝剣としても一品。実用としても一品。」
「知ってる。」
けろりというクロロに、知ってんのかいっとツッコむのは忘れない。
セルク語で話しているせいか、どうもセルク人の性が自然に出てきてしまう。
「まあ、蜘蛛の団長さんなんやし、ベンズナイフ持っとってもええとは思うけど、、。」
こっちは商売だから買ってくれればそれでもいいと言えばいいのだが、先ほどクロロが気に入っていたライジングサンは本当に良いナイフだ。使いもせずに、もう一本というのは何か失礼な気がする。
モモはそれぞれの武器にとても愛着を持っている。それぞれ作られた経緯があり、歴史がある。それを無下にするのは、どうもセルクの商人として違う気がする。
むむぅ~と顔をしかめていると、先程のベンズナイフを持ったフェイタンが目の前に来た。
「これ気にいたね。いくらか?」
「わ、ホンマに?それは嬉しいなぁ~
1億ジェニーやで」
語尾にハートを付け、笑顔で言うモモにフェイタンはピタリと固まる。そんなフェイタンを見た、マチは笑った。
「さっきのノブナガもあんな感じだったよ。」
「げ、マジかよ。でもマジで高くてビックリしたんだって。」
「ははっ!そんな感じだったよ。」
眉間にシワを寄せ、渋い顔をするノブナガを見て、今度は声を上げて笑うマチ。
「それで、最後にはモモの商売上手な口調に言いくるめられて買っていくんだよね。」
丁度隣にきたシャルナークが笑顔で続きを話す。その通りだなとノブナガも笑った。
ほんの数時間の間に、隔たりは本当になくなってしまった。フェイタンが言いくるめられている様を隣で見るクロロ。あまり声を荒げないフェイタンが少し必死な形相で少しでも安くしてもらおうとしている様子につい口から笑いが漏れる。
そして、数時間でここにいる旅団員全員の心を掴んでいるモモに驚く。
昨日の『いただきます』の一件にしても、今日の旅団のアジトと知らずに侵入にしても、全く面白いヤツだ。とクロロは思っていた。モモと団員の価格争いはまだ続く。
そのうちクロロも同じ流れになり、すっかりモモに言いくるめられてしまうのだった。
「いや~~。皆さん。お買い上げありがとう!
みんな、目がええから高いもん選んでくれて嬉しかったわ♪」
あははと笑いながらモモは、満面の笑みを振りまいた。心なしか肌もツヤツヤしているように見える。心から輝いているようだ。
それに対し、旅団メンバーたちは疲れていた。決して貧乏ではないが、モモに言いくるめられ、有り金のほとんどを使い果たしたものがほとんどだ。
ただ、悪い買い物はしていない。むしろ滅多に手に入らない良いものだけを買えたのだ、文句はない。もう少し安くしてくれても…と思わなくはないが。
「ふふふ~いや~ここ連日楽しい商売が出来てるわ~」
これもおかげさまです。とペコリと頭を下げているモモは可愛らしいが、言いくるめ、もぎ取った金額は10億は下らない。闇商人をしているセルク人は恐ろしいと、その日幻影旅団のメンバー全員の頭に刻まれた。
「さて、ほんならあたしは帰るわ。また明日にでも商品届けに来るから。」
モモが挨拶もそこそこに出て行こうとすると、クロロに腕を掴まれる。最初に逃げたときと同じような状態になり驚く。今は別に逃げてはいない。
「もう帰るのか?」
クロロにそんなことを聞かれ、モモは少し驚く。しかしすぐに答える。
「うん。もうそろそろ帰らんとな~事務処理溜まってるやろうし……」
思い出したくないけど、と苦笑するモモ。
「そういえば、ムーンリット商会のトップなんだったな」
「そうそう。あたしがやらな進まへん仕事があんねん」
団長さんやねんから、そっちにもあるやろ?と同意を求めた。確かになと呟くとモモの手を離す。
また明日~~♪と手を振り颯爽と去っていくモモを見ながら、旅団員達はなんとも不思議な温かい気持ちに包まれていくのだった。
ー 目が肥えてる人ばっかやったな ー