H×H夢/World×Wonder
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今日もモモは街へ出掛けた。昨日と同じく武器をありったけ持って。
「今日もご新規さま開拓しようかな~♪」
昨日お得意様になったマフィアのことを思い出す。
嬉しくってついついにやけてしまう。ふふふ~ん♪と髪をなびかせながら、鼻歌を歌う。スキップでもしそうな勢いで気分良く街を歩く。
モモは昨日起こったある人物との出会いを忘れていた。
さすが商売人とも言おうか、モモの頭の中は昨日のお得意様マフィアのことでいっぱいだ。
自分が上機嫌のとき、あまり考えず危険だと思うことに突っ込んだり、面倒事に巻き込まれる、ということも忘れてもいる。
上機嫌だったために起こした珍出会いを、今日も起こすことになろうとは、当の本人は知るよしもなかったのだ。
街外れまでもう少しというところまで来て、モモは怪しい路地を見つけた。
一般人には建物と建物の間の路地を見つけることはできないであろう。
なぜなら念によって見えなくされているからだ。この通り通って正解やったな、とニヤリと口元を緩める。
「ふふふっきっとまたええ上客がおるでぇ。これはきっと」
ふふふふと端から見たら怪しい以外の何者でもない様子でモモは笑っていたが、本人はお構い無しだ。むしろ目がお金になっているようにも見える。
普段モモはこれほど警戒心は薄くない。念で隠してあるということは路地先はそれほどの念使いの巣窟であることを必ず考える。しかし何度も言うが、昨日も今日も上機嫌だったのだ。
「さてと…これはどんなタイプの念やろかぁ~」
と言いつつ無防備に近づくモモ。
近づきながらモモのオーラは少しずつ形を変えていた。
『念を切り取る枠(アウトクリップ)』
これはモモが敵のテリトリーに入る時に円などを潜り抜けるために作った技である。
モモを縁取るようにピッタリとくっついたオーラは纏のような流れもなくただ張り付いていた。
この状態で念に近づくと、相手の念はモモのオーラに触れないように自動的に形を変えて行く。姿の見えないところで発動中の相手に気付かれたことは今までない。
モモは武器商人+闇商人という仕事上、自分が生きるということを最重要項目に置き、念を作っていた。
逃げるだけでは商売にならないけど、手練れといちいち相手していくのは命がいくらあっても足りない。そこで"念を切り取る枠(アウトクリップ)"を考え出したのだ。
「ふ~ん。具現化系やろか?」
せっかく避けてくれている相手の念にモモが触れては意味がないので、気配だけでなんとなくで当ててみる。念の観察も必要な能力なのだ。
しかし当然答えは反ってこない。
「ま、いいや」と笑うと奥へ向かうモモ。入り口の方の念がまた元の形に戻っていく。
"念を切り取る枠(アウトクリップ)"は本当ににモモがいるところだけをくり抜くのだ。
少し歩くと古びたビルが建ち並んでいた。この中のどこかってことか、と笑う。これだけ厳重なのだから同業者にはまだ見つかっていないであろう。
まあまず普通の武器商人は自店を構え、あまり出歩かないものなのだが。
「さてと…」
自分のいる場所は相手のテリトリー内に違いない。
しかし敢えてモモは念を解いた。
先ほどまで切り抜かれていた気配が表わになる。
このビル内に人がいるのならすぐに気付くはずだ。
「どんなヤツが出てくるか楽しみやな」
ニコニコしながら相手を待つと、数秒後には絶で相手が近づいて来ているのがわかった。
気分ええときはホンマ調子ええわ。
ふふっと笑い、相当な手練れであるだろう相手を待つ。
3人かな、と呟くと、影から様子を見ている相手に叫んた。
「失礼しま~~~す!!どなたかいらっしゃいますかああ~~~??」
急に自分たちの敷地内で気配が現れ驚いて飛び出してきたのはよかったが、相手は目立つところで仁王立ちをして立っていた。まるで襲ってくださいと言わんばかりに。
だが、逆にそれが怪しくも感じる。
相手の出方を見ようと待機すると突然対象が叫んだ。少女特有の高い声に『失礼します』という訳の分からない掛け声。
3人は顔を見合わせる。それからここにいても仕方ないと相手に姿を表した。
相手がこちらに来ているのを確認するとモモがお辞儀をしながら笑顔で声をかける。
「初めまして。私ムーンリット商会の武器商人です。
良い武器があるので是非トップの方と直接お取引のお話をさせていただきたいのですが。」
商売中はセルク人特有のセルク語はしまい込む。その辺はプロの商人だ。
「それ本気で言ってるの?」
3人のうち一人が怪訝そうな顔をしながら返答する。
金髪の好青年で、まさかそんな綺麗な人が出てくるとは思わずモモも驚く。
向かって右にいる黒髪の小柄な人物は鋭い目で睨み、モモに殺気を向けまくっている。少し小さいことを除けば、モモのイメージしていた相手はこんな感じだ。
反対側の人物はこれまた予想外でピンク色の髪を高い位置でくくった女の人であった。
女も黒髪に負けておらず殺気が飛んで来ている。
「もちろん本気の発言です。商人の証書お見せいたしましょうか?」
「……それはどうでもいい」
本気で殺気を飛ばしているのにまだ飄々としているモモに金髪の男の顔も少しイライラしているように見える。
「回りくどいね、シャル。もう殺ていいか?」
「……いや、真意を問い出してからだよ。」
不用意に名前を呼ぶ仲間に一瞬ぎょっとしたようだが、まあ殺す相手なんだから聞かれても平気かと、金髪の男はそれについて口を挟むことはしなかった。
へ~金髪さんの名前はシャルか。
ニコニコと愛想の良い笑顔のまま立っているモモ。男達の掛け合いを見ているが、チラリと後ろの女の方にも目を向ける。
もちろん見ていることを気付かれないように細やかに。女は先ほどから何かしているのは間違いないようだ。
前の男たちに隠れ見えないようにしているが、密かに指先が動いているのがわかる。
ここまでの流れでモモは相手が相当な手練れであることはわかっていた。相手のオーラはとてつもなく精錬されている。
手練れということは強いということ、ということは質の良い武器を求めている可能性も高い、これは大当たりかもとニヤリと笑った瞬間、モモの身体がピクリとも動かなくなる。
「!」
「かかったよ!」
モモが息を呑んだ瞬間、女が叫ぶ。それを合図に男二人が飛びかかってくる。
真意を聞き出してから、と自分が言ったこともあり、
金髪の男は気絶させようと一瞬にしてモモの背後に回ると首の後ろに手刀を落とす。
鈍い音がしたと共に、黒髪の男がモモの腹目がけ、鋭い蹴りを入れる。
もう一つ、鈍い音が当たりに轟いた。
「「……っ!」」
次の瞬間男二人は痛みに小さい声を上げる。女が驚いたように二人を見た。男はそれぞれ手と足をさすっている。
しかも蹴りを入れられたのに、モモはビクともしていない。女の念で縛られているにしても、一つも動かないわけではない。
一瞬沈黙ができるが、また少女が笑顔で間抜けな声を出す。
「あ~~ビックリした。いきなりひどいじゃないですか。」
「「「……」」」
なんともない少女を唖然とした顔で見る。
「二人とも手抜いたのか?」
女が不思議そうに尋ねるが、男二人は首を振る。
「一撃で落とそうと思ったんだけどな~」
「ワタシも普通の蹴りだたね」
「ということは……」
言いながら金髪の男はモモに近づいてくる。
「きみの念能力かな?堅の防御でも飛ぶには飛ぶだろうしね」
冷静に分析し、モモに問う。
「そんなとこです♪」
近づいてきた男へも怖じ気づくことなく笑顔で答える。どんな神経してるんだろとちょっと呆れ顔になる金髪の男。体の自由は利かないはずなのに、まだ飄々としている。
「怖くないの?」
「いえ。商売柄慣れていますので。」
「…ふ~ん。本当に武器商人なんだ」
きっぱりというモモに先ほどの話は本当だったのかと、納得する素振りを見せる男。
しかし、再度殺気を出し睨み付ける。
「で、本当のところは何しに来たの?」
「先ほども言いましたが、武器を売りに来ました。トップの方にお会いさせていただけますか?」
至近距離で殺気をぶつけても一向に怯える様子はない。しかもトップに会わせてくれと頼んでくるモモに、金髪の男はお手上げのポーズをとって黒髪の男に目を向けた。
「フェイ。オレじゃ無理っぽい。後は任せた」
黒髪の男は待ってましたと言わんばかりに喜々として了解の行動を取る。
「マチ。中に連れていくよ」
フェイと呼ばれた黒髪の男の声が響いた。
ー怪しい路地のその先は?ー
「今日もご新規さま開拓しようかな~♪」
昨日お得意様になったマフィアのことを思い出す。
嬉しくってついついにやけてしまう。ふふふ~ん♪と髪をなびかせながら、鼻歌を歌う。スキップでもしそうな勢いで気分良く街を歩く。
モモは昨日起こったある人物との出会いを忘れていた。
さすが商売人とも言おうか、モモの頭の中は昨日のお得意様マフィアのことでいっぱいだ。
自分が上機嫌のとき、あまり考えず危険だと思うことに突っ込んだり、面倒事に巻き込まれる、ということも忘れてもいる。
上機嫌だったために起こした珍出会いを、今日も起こすことになろうとは、当の本人は知るよしもなかったのだ。
街外れまでもう少しというところまで来て、モモは怪しい路地を見つけた。
一般人には建物と建物の間の路地を見つけることはできないであろう。
なぜなら念によって見えなくされているからだ。この通り通って正解やったな、とニヤリと口元を緩める。
「ふふふっきっとまたええ上客がおるでぇ。これはきっと」
ふふふふと端から見たら怪しい以外の何者でもない様子でモモは笑っていたが、本人はお構い無しだ。むしろ目がお金になっているようにも見える。
普段モモはこれほど警戒心は薄くない。念で隠してあるということは路地先はそれほどの念使いの巣窟であることを必ず考える。しかし何度も言うが、昨日も今日も上機嫌だったのだ。
「さてと…これはどんなタイプの念やろかぁ~」
と言いつつ無防備に近づくモモ。
近づきながらモモのオーラは少しずつ形を変えていた。
『念を切り取る枠(アウトクリップ)』
これはモモが敵のテリトリーに入る時に円などを潜り抜けるために作った技である。
モモを縁取るようにピッタリとくっついたオーラは纏のような流れもなくただ張り付いていた。
この状態で念に近づくと、相手の念はモモのオーラに触れないように自動的に形を変えて行く。姿の見えないところで発動中の相手に気付かれたことは今までない。
モモは武器商人+闇商人という仕事上、自分が生きるということを最重要項目に置き、念を作っていた。
逃げるだけでは商売にならないけど、手練れといちいち相手していくのは命がいくらあっても足りない。そこで"念を切り取る枠(アウトクリップ)"を考え出したのだ。
「ふ~ん。具現化系やろか?」
せっかく避けてくれている相手の念にモモが触れては意味がないので、気配だけでなんとなくで当ててみる。念の観察も必要な能力なのだ。
しかし当然答えは反ってこない。
「ま、いいや」と笑うと奥へ向かうモモ。入り口の方の念がまた元の形に戻っていく。
"念を切り取る枠(アウトクリップ)"は本当ににモモがいるところだけをくり抜くのだ。
少し歩くと古びたビルが建ち並んでいた。この中のどこかってことか、と笑う。これだけ厳重なのだから同業者にはまだ見つかっていないであろう。
まあまず普通の武器商人は自店を構え、あまり出歩かないものなのだが。
「さてと…」
自分のいる場所は相手のテリトリー内に違いない。
しかし敢えてモモは念を解いた。
先ほどまで切り抜かれていた気配が表わになる。
このビル内に人がいるのならすぐに気付くはずだ。
「どんなヤツが出てくるか楽しみやな」
ニコニコしながら相手を待つと、数秒後には絶で相手が近づいて来ているのがわかった。
気分ええときはホンマ調子ええわ。
ふふっと笑い、相当な手練れであるだろう相手を待つ。
3人かな、と呟くと、影から様子を見ている相手に叫んた。
「失礼しま~~~す!!どなたかいらっしゃいますかああ~~~??」
急に自分たちの敷地内で気配が現れ驚いて飛び出してきたのはよかったが、相手は目立つところで仁王立ちをして立っていた。まるで襲ってくださいと言わんばかりに。
だが、逆にそれが怪しくも感じる。
相手の出方を見ようと待機すると突然対象が叫んだ。少女特有の高い声に『失礼します』という訳の分からない掛け声。
3人は顔を見合わせる。それからここにいても仕方ないと相手に姿を表した。
相手がこちらに来ているのを確認するとモモがお辞儀をしながら笑顔で声をかける。
「初めまして。私ムーンリット商会の武器商人です。
良い武器があるので是非トップの方と直接お取引のお話をさせていただきたいのですが。」
商売中はセルク人特有のセルク語はしまい込む。その辺はプロの商人だ。
「それ本気で言ってるの?」
3人のうち一人が怪訝そうな顔をしながら返答する。
金髪の好青年で、まさかそんな綺麗な人が出てくるとは思わずモモも驚く。
向かって右にいる黒髪の小柄な人物は鋭い目で睨み、モモに殺気を向けまくっている。少し小さいことを除けば、モモのイメージしていた相手はこんな感じだ。
反対側の人物はこれまた予想外でピンク色の髪を高い位置でくくった女の人であった。
女も黒髪に負けておらず殺気が飛んで来ている。
「もちろん本気の発言です。商人の証書お見せいたしましょうか?」
「……それはどうでもいい」
本気で殺気を飛ばしているのにまだ飄々としているモモに金髪の男の顔も少しイライラしているように見える。
「回りくどいね、シャル。もう殺ていいか?」
「……いや、真意を問い出してからだよ。」
不用意に名前を呼ぶ仲間に一瞬ぎょっとしたようだが、まあ殺す相手なんだから聞かれても平気かと、金髪の男はそれについて口を挟むことはしなかった。
へ~金髪さんの名前はシャルか。
ニコニコと愛想の良い笑顔のまま立っているモモ。男達の掛け合いを見ているが、チラリと後ろの女の方にも目を向ける。
もちろん見ていることを気付かれないように細やかに。女は先ほどから何かしているのは間違いないようだ。
前の男たちに隠れ見えないようにしているが、密かに指先が動いているのがわかる。
ここまでの流れでモモは相手が相当な手練れであることはわかっていた。相手のオーラはとてつもなく精錬されている。
手練れということは強いということ、ということは質の良い武器を求めている可能性も高い、これは大当たりかもとニヤリと笑った瞬間、モモの身体がピクリとも動かなくなる。
「!」
「かかったよ!」
モモが息を呑んだ瞬間、女が叫ぶ。それを合図に男二人が飛びかかってくる。
真意を聞き出してから、と自分が言ったこともあり、
金髪の男は気絶させようと一瞬にしてモモの背後に回ると首の後ろに手刀を落とす。
鈍い音がしたと共に、黒髪の男がモモの腹目がけ、鋭い蹴りを入れる。
もう一つ、鈍い音が当たりに轟いた。
「「……っ!」」
次の瞬間男二人は痛みに小さい声を上げる。女が驚いたように二人を見た。男はそれぞれ手と足をさすっている。
しかも蹴りを入れられたのに、モモはビクともしていない。女の念で縛られているにしても、一つも動かないわけではない。
一瞬沈黙ができるが、また少女が笑顔で間抜けな声を出す。
「あ~~ビックリした。いきなりひどいじゃないですか。」
「「「……」」」
なんともない少女を唖然とした顔で見る。
「二人とも手抜いたのか?」
女が不思議そうに尋ねるが、男二人は首を振る。
「一撃で落とそうと思ったんだけどな~」
「ワタシも普通の蹴りだたね」
「ということは……」
言いながら金髪の男はモモに近づいてくる。
「きみの念能力かな?堅の防御でも飛ぶには飛ぶだろうしね」
冷静に分析し、モモに問う。
「そんなとこです♪」
近づいてきた男へも怖じ気づくことなく笑顔で答える。どんな神経してるんだろとちょっと呆れ顔になる金髪の男。体の自由は利かないはずなのに、まだ飄々としている。
「怖くないの?」
「いえ。商売柄慣れていますので。」
「…ふ~ん。本当に武器商人なんだ」
きっぱりというモモに先ほどの話は本当だったのかと、納得する素振りを見せる男。
しかし、再度殺気を出し睨み付ける。
「で、本当のところは何しに来たの?」
「先ほども言いましたが、武器を売りに来ました。トップの方にお会いさせていただけますか?」
至近距離で殺気をぶつけても一向に怯える様子はない。しかもトップに会わせてくれと頼んでくるモモに、金髪の男はお手上げのポーズをとって黒髪の男に目を向けた。
「フェイ。オレじゃ無理っぽい。後は任せた」
黒髪の男は待ってましたと言わんばかりに喜々として了解の行動を取る。
「マチ。中に連れていくよ」
フェイと呼ばれた黒髪の男の声が響いた。
ー怪しい路地のその先は?ー