H×H夢/World×Wonder
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翌日、モモは宣言通りまた幻影旅団のアジトへ訪れた。今回は、フィンクスが走ってくる。おーい!と言わんばかりに全力疾走だ。
「フィンクス、やっほー」
「おう!」
フィンクスは笑顔でモモを、迎える。天下の幻影旅団様といえば、話通じないようなヤバい奴ばかりだと思っていたが、なかなか皆話せるし、気のいい奴らも多いとモモは思う。
(泣く子も黙る超A級犯罪者なぁ…)
噂と現実は別物であることも多いが、やはり自ら見たものを信じることが大事だな、と改めて笑顔で自分を迎えてくれるフィンクスを見て思った。まあ、実際に盗みはしているのだろうが。
「今日はクロロおる?」
「団長…?さっきまで俺の後ろに…あれ?」
不思議そうな顔をするフィンクス。わざわざクロロまで来てくれてたん?と思った瞬間、背後から声がかかった。
「モモ」
「うわーーー!!」
背後にいるのに気が付かなかったモモは、驚きのあまり叫び声をあげた。その反応に、3日前に自分の絶を察知していた人物と同一人物とは思えず、思わず笑うクロロ。
「ははっ。今日は分からなかったのか?」
「分かるわけないやろ!」
驚かされてびっくりしたモモは、思わず手が出る。それを難なく避けるクロロ。そのまま文句を言いつつ、足も出るモモ。足癖悪いぞとまた難なく避けるクロロ。
あー団長の絶に気付いたって話してたやつね、とフィンクス2人のやり取りを少し面白くなさそうに見ていた。
「…で!これがご注文の品です!」
2日前にアジト内のこの場所で注文された武器をクロロに手渡す。モモの信条である直接本人に手渡す、はこれにて完遂だ。モモはクロロの表情を観察する。昨日の旅団員たちと同じく、やはり良いものを買ってくれたのだから、本物を見た時の反応は見たいものだ。
クロロは刀身を撫でたり、鞘から出したりしながら、まじまじと自分の注文したナイフ"ライジングサン"を眺める。
「…これは確かに良い品だ」
クロロの反応を見て、モモは満足気に微笑んだ。そして、自分の用事は終わったとばかりに、足早に去ろうとする。
「さてさて。じゃ!また何かあった時は、よろしゅう……
え…?!それっ!!」
「ふ…さすが、ムーンリット商会だな」
いつの間にかクロロの手元には1冊の本があった。
その本の表紙を見てモモの反応が変わる。その本を知らない旅団員たちはモモの反応に不思議そうな顔をする中、シャルナークだけは昨日のことを思い出していた。
(オレが昨日調べさせられた本じゃん。あれ奪りに行ってたのか…)
クロロの手にしている本は、その昔存在したかもしれないと謳われている幻の国の王国史。本物であれば、数億は下らない。ただ、その価値を知らない者からすると、無名な作家が書いたフィクションモノだと思われている。
(他の国に出航するらしいから船の出航時間調べとけって言われたけど、なるほどねぇ…)
モモの反応を見る限り、本物ということだ。武器商人ではあるものの、モモはそういった価値のあるモノは大好きだ。表紙を見てすぐ気付いた。
「それっ…!どうやったん…?!」
本の中身も幻であれば、今の所有者も不明だったはずだ。モモは、クロロにズイッと近づく。それを見たシャルナークは口を挟んだ。
「オレが調べたんだよ。団長に頼まれてね。」
「へ…?シャルナークが…?すご…」
そのまましばらく黙るモモ。本業ではないとはいえ、自分でも知り得なかった情報をシャルナークは掴んでいたことに幻影旅団、いやシャルナークの力を感じた。
「ま。盗ってきたのは団長だけど」
「盗ってきたなぁ…」
モモはまた押し黙る。やはり幻影旅団は実力派の窃盗集団。そんなことは分かっていたし、それに自分の仕事だって、裏の仕事だ。別にそこにとやかく言うつもりはない。
むしろ…
「はー…!あたしが古美術商だったら絶対買取検討してるわ!」
目をキラキラさせて、クロロの手元の本を見る。ちょっとだけ触ってもいい?と聞くのも忘れない。あ、大丈夫、盗らんで?なんて笑いながら。
クロロに承諾をもらえたモモは、リュックから白い手袋を出す。値打ちものを手に取る時は常にそうしている。先ほどのへらへら笑いから打って変わって、モモの両手から出た念が本を包んだかと思うと、品定めをする商人の顔になった。そんなモモのギャップのある横顔にときめく数人の男達。
(ニコニコしているモモも可愛いが、真剣な顔も綺麗だ…)と特にフィンクスはときめいていた。横にいるシャルナークはまたかコイツ…みたいな顔をしていることを本人は気付いていない。
「間違いないな!これ本物やで!」
しばらくするとモモは念を解除し、持ち主であるクロロにそっと本を手渡すと、手袋を外しながら鑑定結果を伝えた。本物を実際に手にしたからか、モモはニコニコと嬉しそうだ。
「ふ…その審美眼を見込んで、商談があるんだが」
「へ?」
クロロに突然商談と言われ、モモは素っ頓狂な声を上げる。こちらから商売することはあっても、旅団側から商売を持ちかけられるとは考えてもみなかった。
「今度でかい盗みをする。その中の武器を買い取ってくれ」
「…へぇ…ちゃんとした商談やん。
そういうことならちゃんと聞こか」
ー 新しいお得意様誕生? ー
「フィンクス、やっほー」
「おう!」
フィンクスは笑顔でモモを、迎える。天下の幻影旅団様といえば、話通じないようなヤバい奴ばかりだと思っていたが、なかなか皆話せるし、気のいい奴らも多いとモモは思う。
(泣く子も黙る超A級犯罪者なぁ…)
噂と現実は別物であることも多いが、やはり自ら見たものを信じることが大事だな、と改めて笑顔で自分を迎えてくれるフィンクスを見て思った。まあ、実際に盗みはしているのだろうが。
「今日はクロロおる?」
「団長…?さっきまで俺の後ろに…あれ?」
不思議そうな顔をするフィンクス。わざわざクロロまで来てくれてたん?と思った瞬間、背後から声がかかった。
「モモ」
「うわーーー!!」
背後にいるのに気が付かなかったモモは、驚きのあまり叫び声をあげた。その反応に、3日前に自分の絶を察知していた人物と同一人物とは思えず、思わず笑うクロロ。
「ははっ。今日は分からなかったのか?」
「分かるわけないやろ!」
驚かされてびっくりしたモモは、思わず手が出る。それを難なく避けるクロロ。そのまま文句を言いつつ、足も出るモモ。足癖悪いぞとまた難なく避けるクロロ。
あー団長の絶に気付いたって話してたやつね、とフィンクス2人のやり取りを少し面白くなさそうに見ていた。
「…で!これがご注文の品です!」
2日前にアジト内のこの場所で注文された武器をクロロに手渡す。モモの信条である直接本人に手渡す、はこれにて完遂だ。モモはクロロの表情を観察する。昨日の旅団員たちと同じく、やはり良いものを買ってくれたのだから、本物を見た時の反応は見たいものだ。
クロロは刀身を撫でたり、鞘から出したりしながら、まじまじと自分の注文したナイフ"ライジングサン"を眺める。
「…これは確かに良い品だ」
クロロの反応を見て、モモは満足気に微笑んだ。そして、自分の用事は終わったとばかりに、足早に去ろうとする。
「さてさて。じゃ!また何かあった時は、よろしゅう……
え…?!それっ!!」
「ふ…さすが、ムーンリット商会だな」
いつの間にかクロロの手元には1冊の本があった。
その本の表紙を見てモモの反応が変わる。その本を知らない旅団員たちはモモの反応に不思議そうな顔をする中、シャルナークだけは昨日のことを思い出していた。
(オレが昨日調べさせられた本じゃん。あれ奪りに行ってたのか…)
クロロの手にしている本は、その昔存在したかもしれないと謳われている幻の国の王国史。本物であれば、数億は下らない。ただ、その価値を知らない者からすると、無名な作家が書いたフィクションモノだと思われている。
(他の国に出航するらしいから船の出航時間調べとけって言われたけど、なるほどねぇ…)
モモの反応を見る限り、本物ということだ。武器商人ではあるものの、モモはそういった価値のあるモノは大好きだ。表紙を見てすぐ気付いた。
「それっ…!どうやったん…?!」
本の中身も幻であれば、今の所有者も不明だったはずだ。モモは、クロロにズイッと近づく。それを見たシャルナークは口を挟んだ。
「オレが調べたんだよ。団長に頼まれてね。」
「へ…?シャルナークが…?すご…」
そのまましばらく黙るモモ。本業ではないとはいえ、自分でも知り得なかった情報をシャルナークは掴んでいたことに幻影旅団、いやシャルナークの力を感じた。
「ま。盗ってきたのは団長だけど」
「盗ってきたなぁ…」
モモはまた押し黙る。やはり幻影旅団は実力派の窃盗集団。そんなことは分かっていたし、それに自分の仕事だって、裏の仕事だ。別にそこにとやかく言うつもりはない。
むしろ…
「はー…!あたしが古美術商だったら絶対買取検討してるわ!」
目をキラキラさせて、クロロの手元の本を見る。ちょっとだけ触ってもいい?と聞くのも忘れない。あ、大丈夫、盗らんで?なんて笑いながら。
クロロに承諾をもらえたモモは、リュックから白い手袋を出す。値打ちものを手に取る時は常にそうしている。先ほどのへらへら笑いから打って変わって、モモの両手から出た念が本を包んだかと思うと、品定めをする商人の顔になった。そんなモモのギャップのある横顔にときめく数人の男達。
(ニコニコしているモモも可愛いが、真剣な顔も綺麗だ…)と特にフィンクスはときめいていた。横にいるシャルナークはまたかコイツ…みたいな顔をしていることを本人は気付いていない。
「間違いないな!これ本物やで!」
しばらくするとモモは念を解除し、持ち主であるクロロにそっと本を手渡すと、手袋を外しながら鑑定結果を伝えた。本物を実際に手にしたからか、モモはニコニコと嬉しそうだ。
「ふ…その審美眼を見込んで、商談があるんだが」
「へ?」
クロロに突然商談と言われ、モモは素っ頓狂な声を上げる。こちらから商売することはあっても、旅団側から商売を持ちかけられるとは考えてもみなかった。
「今度でかい盗みをする。その中の武器を買い取ってくれ」
「…へぇ…ちゃんとした商談やん。
そういうことならちゃんと聞こか」
ー 新しいお得意様誕生? ー
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