pkmnの世界なのでカタカナ名前推奨です。
pkmn短編
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エンジンシティでジムチャレンジの開会式を無事終えたモモは、他のチャレンジャーが3番道路へ次々と進んでいく中、ワイルドエリアに来ていた。
「ワイルドエリア、すごすぎる〜〜〜!!!!」
モモはワイルドエリアに来るのが初めてだったため広大な自然に、目をキラキラさせながら感嘆の声を上げた。
以前から興味のあったガラル地方の中央に位置する広大なワイルドエリア。今まで何度も行きたいと母や兄に頼んでみたが、危険だから…と一度も連れて行ってはもらえなかった。
(いつかいつかと思っていたワイルドエリアについに来たんだ!)
兄が頼んでくれたアーマーガアタクシーに乗っている間も、上から眺めてワクワクしていたが、実際に降り立つとまた違った感動がある。
「ね!バニプッチもワシボンもそう思うよね!」
とパートナーのバニプッチとワシボンに同意を求めると2匹は嬉しそうな声を上げた。2匹もワイルドエリアに興味深々だ。
キャンプの準備もしたし、準備万端とウキウキしながら足を踏み入れる。天気が変わりやすいという情報だけはある。エンジンシティの階段を下りるとワイルドエリア内は曇りだった。
モモはなんとなく左に向かい坂道を下ろうとしたその時、目の前にダストダスが現れて、その大きさに早速面食らう。
「ひぇーびっくりした…大きい〜〜」
ダストダスは特にモモに興味を持たずそのままゆっくりと歩いて行く。モモはダストダスを遠目に見つつ坂を下った。草むら内でキョロキョロしているポケモンを見つけ、早速バトルをする。
草むらのポケモンたちとのバトルでバニプッチとワシボンのレベルも上がり、意気揚々と進んでいたが、なんだかどんどんポケモンが強くなって来ている気がする…
しばらく探索を楽しんでいたが、穏やかな天気ばかりだったゾーンを抜けて橋を渡ったところで一気に強いポケモンが増え、おまけに好戦的なポケモンも多く、見つからないようにソォーと動くことしかできない。
手持ちの2匹もひんしになってしまってモンスターボールに戻っている。
なんとか橋まで戻りたいが、橋を渡ったところに出て来たハガネールにビックリしすぎて逃げたのが良くなかった。
しまいには雷雨も降り出したので、なんとか隠れていられそうな大きめの石の影を見つけて蹲る。
ワイルドエリア…楽しいだけじゃないことを重々身に染みたモモだったし、先程のワンパンでひんしに追い込まれたパートナーたちを思い、無謀なことをするのは良くないと反省した。
まさしく、母に「モモにはまだ早いわよ」と言われていた通りだった。
「みんな…ごめんね…」
腰に付いたひんし状態のモンスターボールを優しく撫でる。
このままここにいてもどうにもならない、とりあえず町に戻らなければ…!
涙がにじむ目尻を擦り、気持ちをなんとか前向きにして、顔をバッと上げると黒とオレンジ色のパーカーを来た長身の男がモモを覗き込んでいた。
「大丈夫か…?て、モモ?」
「!!!」
ビックリして口をパクパク開くことしかできないモモ。まさかこんな雷雨の中、人がいるなんて…!泣いてるのを見られちゃったし、しかもよく見たらキバナさん…?!
キルクスタウンのジムリーダーである母と兄にたまに会いに来るキバナとモモは顔見知りだった。
「……キバナさぁぁぁあん!」
「うぉ…!お前今回ジムチャレンジ初参加じゃなかったか…?なんで初日にこんなところまで来て…」
見知ったキバナの顔に安心したのか、モモは先ほどの不安を思い出し思わずギュッと抱きついてしまう。しゃがみ込んでそんなモモの頭をヨシヨシとするキバナは疑問を向ける。確かマクワから推薦状をもらったのは今年が初めてのはずだ。
そして、今日はジムチャレンジのまだ初日。ワイルドエリアにいるとしても実力の浅いモモが、こんなところにいるのが不思議だった。ここはナックルシティに近い"きょじんのぼうし"エリア。
キバナは隣の"げきりんのみずうみ"エリアでよく特訓をするため、今日もそのつもりでワイルドエリアに来ていたのだが、石影に誰かが蹲っていることに気づき様子を見に来たのだった。
「…ここ……ポケモン強すぎて……」
「あー……戻れなくなっちまったんだな」
モモのモンスターボールをチラリと見て動きがなくひんししていることに気付き、納得の声を出した。
稀にワイルドエリアでこういうことになる新人がいるので、最後のジムリーダーである自分がジムチャレンジ前半に特訓がてらワイルドエリアの巡回をすることがあるのだが、まさかモモが居るとは。
「もう大丈夫だ。俺様がエンジンシティまで連れて行ってやるよ」
その言葉にモモは一瞬安心したような顔を見せたが、次の瞬間抱きついていたキバナから離れキリッとした顔でキバナを見つめる。
「モモ…どうした?」
「大丈夫です…!!橋のところまで送ってもらえたら自分で戻ります!
……あ。でも一つお願いが…"げんきのかけら"が欲しいです…!」
絶対返すので!お願いしますというように手をお願いポーズにして顔を伏せる。所持金の少なかったモモは何を買おうかと悩んだ結果、キズぐすりやカレーの材料を優先してしまい、げんきのかけらが買えていなかった。もう次は絶対しないと誓うが、今はポケモンたちを早く元気にしてあげたい。
先程まで恐怖で自分に抱きついていたクセに急にトレーナーの顔になるモモにクスと笑ってしまう。
「おう、いいぜ。絶対返せよな!」
モモはまだ新米トレーナーなのだ。だが、前を向いて強くなろうとしている。そんな姿にキバナは立ち上がるとニカッと笑いモモの頭にポンと手を置いた。
「うん!」
頑張れよと言うと笑顔を取り戻し、元気よく返事をするモモに少し見惚れる。良い女になりそうだなーなんて考えながら、身長差のある頭をワシャワシャと撫でた。
(モモかぁ…メロンさんのところで会ってたけど、あんなに可愛かったか…?)
モモと別れたあとワイルドエリアに戻ったキバナはテントを建てながら一人で思い返していた。
(最後のキリッとした目付きは良かったな。アイツ強くなるかもな…)
(俺様のジムまで来た時は楽しいバトルしようぜ)
なんだかご機嫌に見えるキバナに先にボールから出ていたジュラルドンは不思議そうな顔をするのだった。
ー キミにまた会えたら ー
「ワイルドエリア、すごすぎる〜〜〜!!!!」
モモはワイルドエリアに来るのが初めてだったため広大な自然に、目をキラキラさせながら感嘆の声を上げた。
以前から興味のあったガラル地方の中央に位置する広大なワイルドエリア。今まで何度も行きたいと母や兄に頼んでみたが、危険だから…と一度も連れて行ってはもらえなかった。
(いつかいつかと思っていたワイルドエリアについに来たんだ!)
兄が頼んでくれたアーマーガアタクシーに乗っている間も、上から眺めてワクワクしていたが、実際に降り立つとまた違った感動がある。
「ね!バニプッチもワシボンもそう思うよね!」
とパートナーのバニプッチとワシボンに同意を求めると2匹は嬉しそうな声を上げた。2匹もワイルドエリアに興味深々だ。
キャンプの準備もしたし、準備万端とウキウキしながら足を踏み入れる。天気が変わりやすいという情報だけはある。エンジンシティの階段を下りるとワイルドエリア内は曇りだった。
モモはなんとなく左に向かい坂道を下ろうとしたその時、目の前にダストダスが現れて、その大きさに早速面食らう。
「ひぇーびっくりした…大きい〜〜」
ダストダスは特にモモに興味を持たずそのままゆっくりと歩いて行く。モモはダストダスを遠目に見つつ坂を下った。草むら内でキョロキョロしているポケモンを見つけ、早速バトルをする。
草むらのポケモンたちとのバトルでバニプッチとワシボンのレベルも上がり、意気揚々と進んでいたが、なんだかどんどんポケモンが強くなって来ている気がする…
しばらく探索を楽しんでいたが、穏やかな天気ばかりだったゾーンを抜けて橋を渡ったところで一気に強いポケモンが増え、おまけに好戦的なポケモンも多く、見つからないようにソォーと動くことしかできない。
手持ちの2匹もひんしになってしまってモンスターボールに戻っている。
なんとか橋まで戻りたいが、橋を渡ったところに出て来たハガネールにビックリしすぎて逃げたのが良くなかった。
しまいには雷雨も降り出したので、なんとか隠れていられそうな大きめの石の影を見つけて蹲る。
ワイルドエリア…楽しいだけじゃないことを重々身に染みたモモだったし、先程のワンパンでひんしに追い込まれたパートナーたちを思い、無謀なことをするのは良くないと反省した。
まさしく、母に「モモにはまだ早いわよ」と言われていた通りだった。
「みんな…ごめんね…」
腰に付いたひんし状態のモンスターボールを優しく撫でる。
このままここにいてもどうにもならない、とりあえず町に戻らなければ…!
涙がにじむ目尻を擦り、気持ちをなんとか前向きにして、顔をバッと上げると黒とオレンジ色のパーカーを来た長身の男がモモを覗き込んでいた。
「大丈夫か…?て、モモ?」
「!!!」
ビックリして口をパクパク開くことしかできないモモ。まさかこんな雷雨の中、人がいるなんて…!泣いてるのを見られちゃったし、しかもよく見たらキバナさん…?!
キルクスタウンのジムリーダーである母と兄にたまに会いに来るキバナとモモは顔見知りだった。
「……キバナさぁぁぁあん!」
「うぉ…!お前今回ジムチャレンジ初参加じゃなかったか…?なんで初日にこんなところまで来て…」
見知ったキバナの顔に安心したのか、モモは先ほどの不安を思い出し思わずギュッと抱きついてしまう。しゃがみ込んでそんなモモの頭をヨシヨシとするキバナは疑問を向ける。確かマクワから推薦状をもらったのは今年が初めてのはずだ。
そして、今日はジムチャレンジのまだ初日。ワイルドエリアにいるとしても実力の浅いモモが、こんなところにいるのが不思議だった。ここはナックルシティに近い"きょじんのぼうし"エリア。
キバナは隣の"げきりんのみずうみ"エリアでよく特訓をするため、今日もそのつもりでワイルドエリアに来ていたのだが、石影に誰かが蹲っていることに気づき様子を見に来たのだった。
「…ここ……ポケモン強すぎて……」
「あー……戻れなくなっちまったんだな」
モモのモンスターボールをチラリと見て動きがなくひんししていることに気付き、納得の声を出した。
稀にワイルドエリアでこういうことになる新人がいるので、最後のジムリーダーである自分がジムチャレンジ前半に特訓がてらワイルドエリアの巡回をすることがあるのだが、まさかモモが居るとは。
「もう大丈夫だ。俺様がエンジンシティまで連れて行ってやるよ」
その言葉にモモは一瞬安心したような顔を見せたが、次の瞬間抱きついていたキバナから離れキリッとした顔でキバナを見つめる。
「モモ…どうした?」
「大丈夫です…!!橋のところまで送ってもらえたら自分で戻ります!
……あ。でも一つお願いが…"げんきのかけら"が欲しいです…!」
絶対返すので!お願いしますというように手をお願いポーズにして顔を伏せる。所持金の少なかったモモは何を買おうかと悩んだ結果、キズぐすりやカレーの材料を優先してしまい、げんきのかけらが買えていなかった。もう次は絶対しないと誓うが、今はポケモンたちを早く元気にしてあげたい。
先程まで恐怖で自分に抱きついていたクセに急にトレーナーの顔になるモモにクスと笑ってしまう。
「おう、いいぜ。絶対返せよな!」
モモはまだ新米トレーナーなのだ。だが、前を向いて強くなろうとしている。そんな姿にキバナは立ち上がるとニカッと笑いモモの頭にポンと手を置いた。
「うん!」
頑張れよと言うと笑顔を取り戻し、元気よく返事をするモモに少し見惚れる。良い女になりそうだなーなんて考えながら、身長差のある頭をワシャワシャと撫でた。
(モモかぁ…メロンさんのところで会ってたけど、あんなに可愛かったか…?)
モモと別れたあとワイルドエリアに戻ったキバナはテントを建てながら一人で思い返していた。
(最後のキリッとした目付きは良かったな。アイツ強くなるかもな…)
(俺様のジムまで来た時は楽しいバトルしようぜ)
なんだかご機嫌に見えるキバナに先にボールから出ていたジュラルドンは不思議そうな顔をするのだった。
ー キミにまた会えたら ー
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