戦国時代は
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
話がある。
そう言われて、私は静かに畳に正座した
伊達さんと片倉さんは、その私の前にゆっくりと腰を下ろした
(大丈夫…あったこと全部、そのまま話せば良いだけ…)
2人が持つ刀に、恐怖心が募る気持ちをなんとか抑えた
好い人達そうだとどこかで思っていたし、この人達が私をどうこうする理由も価値も無いのだから
向かい合って座ったまま、暫くしてから伊達さんが口を開いた
「…Ah-…なんか、改まって話すのは、どうもしっくりこねぇな…」
「そのようなことを仰っている場合ではありませぬ」
「こういう時でも厳しいのかよ…うちの副将は……まぁいい。
アンタ、名前は…秋月聖夜で良いんだよな?」
『…はい』
「OK.
さっきも言ったが、俺は奥州筆頭、伊達政宗だ
こいつは…」
ちらりと左隣に座る、片倉さんを見る
「…片倉小十郎だ」
「あぁ、俺の右目だ」
『(………あぁ…)』
・・・・ ・・・・・
やっぱり、そうなんだ。
冗談なんかじゃない
夢でも、ない。
本当に此処は、
昔の、日本。
「…どうした?」
無意識のまま俯いていたらしく、伊達さんが訝しげに声を掛けた
『!い、いえ何でもっ…』
「………で、聖夜。
アンタどこのモンだ?」
『…どこ……って…?』
漠然と突き付けられた問いに、そのまま応えてしまう
「聖夜っつー名も知らねぇが…
その召し物、南蛮の物だろ?
姓があるってことは、武家の娘なんだろうが…召し物まで南蛮物とはな…
名が知れてねぇ武家でそれ程まで南蛮と交流が深いなんて、聞いたことねぇぜ?」
『え、えと、あの…南蛮…って、何ですか…?』
「…An?アンタさっき、俺に南蛮語で返したじゃねぇか
“No problem”って。」
『…No problem……南蛮語って…英語のことですか?』
「英語?」
『はい…?』
………………
「…なんか、噛み合ってねぇな?」
『………ですね』
どことなく可笑しくて、2人して顔を綻ばせた
すると、私の右斜め前でごほん、と咳払いが聞こえた
「政宗様、ここは聖夜の話を一先ず聞きましょう」
「あぁ、そうだな
…言えるか?」
『…はい…
質問も兼ねて良いですか?』
「?……あぁ」
伊達さんの目を見て、浅く深呼吸をした
『今は、何時代ですか』
「―…戦国時代だろ?」
決まった