青い三日月
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『―――――………』
「あ、起きた」
『………?』
目線だけで辺りを見回すと、ここは和室のようだった
それも12畳くらいの
起き上がろうとすると、枕元で正座していた男の人が背中を支えてくれて、上半身だけ起こした
『あの…ここは?』
「米沢城。伊達軍の居城だよ」
『……伊達…………
………あ…あの、眼帯の…』
「…………そう」
一瞬、男の人の目が細められた
けれど一番重要だったのは
『(!しまった…!!!
私確か二回も気失って思いっきり迷惑掛けた…!!!)』
思わず頭を抱えて自己嫌悪に陥ると、隣の男の人がクスクスと笑い始めた
『…へ………?』
「迷惑なんて掛かってないから、安心して良いよ」
『…え?』
「声、小声だけど出てた」
『すみません恥ずかしいので忘れてください』
両手で顔を覆いながら言うと、ふと笑いが止まって
気づくと、両手首を束ねられて、布団に倒されていた
『………?』
現状を理解できないでいると、目の前の男の人がにやりと笑って
次の瞬間、右側の首に顔を埋められて、べろりと舐められた
『ひっ…!!?!』
「……本当に白ってことか…」
首筋を舐めたままの男の人の手が、私のワンピースの裾を掴んだ時
「「成実ーーーーッ!!!」」
「うげっ…!やっば、梵と小十郎様だ!」
『梵…?こじゅ……あ…、…っ!』
梵という人はわからなかったけれど、小十郎というのは、あの人だとわかった
誰でも良い、とにかく助けてほしかった
この視界は、
嫌だった。
息を思いっきり吸って、障子に向かった
『っ…!
いやぁああああああああっ!!!!!!
っふむぐっ、んん!』
押さえ付けられた手首とは反対の手で口を塞がれた
けれど、足音は確実にこっちに向かってきて
すぱーんっ!!!
凄い勢いで襖が開いて、凄い形相の先程の2人が現れて
私と男の人の状態を見て、一瞬だけ固まった後
「!!…成実…テメェ…」
「……覚悟はできてんだろうな、切腹する覚悟は」
2人してぎりぎりと男の人の頭を鷲掴みにし始めた
「痛っ!いたた!待って梵!小十郎様も落ち着いてく「「落ち着けるか!!」」がっ!」
『っ……ぅ…』
先程の2人、伊達さんと片倉さんが現れたことによって自分の何かが切れて、視界がだんだん滲んできた
ぼろぼろと泣き始めた私を見て、2人が私の前に座った
「おい、何された」
『ふ、ぅくっ…く、びぃっ…な、なめっ…舐められたぁっ…』
「「よし、死ね」」
「わーっ!すみませんすみませんすみません!!!
でも寝顔見てたらムラムラっときちゃって、ぎゃーっ!」
「チッ…おい小十郎、鬼庭つけろっつったろ」
「はっ…申し訳ありません」
「だって、見ておきたくてさ
梵が拾った、女の子。」
『………あ…』
そっか、私
拾われ、たんだ