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黒脛巾組達からの報告を待つだけで、未だ何も動けないのがもどかしい
どこにいるのか、どうしているのか…誰といるのか、そればかりが頭を埋め尽くす
「…聖夜…」
見つけたら、会ったら、
あのデタラメはなんだと怒鳴ってやろう。この俺が、あんな嘘に騙されるわけねぇだろが、と。
そうしたら、きっとまた噛み付くように反抗するんだろうな。
その光景を創造して、ふと口元が緩む
「…無事でいろよ…」
政宗が焦りを見せながらもそう呟いた時、珍しく音を立てて小十郎が入ってきた
「政宗様!」
「!小十郎、どうだ?!」
「…それが…草の者の報告では、聖夜は」
「……」
「…既に奥州には居らず…二本松城に出向いていた者が、
武田の忍びらしき者を見たとの報告です…っ」
「…チッ、Shit…!!あの猿!」
「しかし政宗様、これでは情報が「他の情報なんざ要らねぇ」
「俺が知りてぇのは
聖夜がどこに居るか、…ただそれだけだ」
「………」
その言葉に、決意したような顔つきで、小十郎が口を開く
「明日、夜が明けしだい奥州を発つぞ。兵は要らねぇ、俺と小十郎と綱元だけでい「…政宗様」
……An?」
「……何故、聖夜に…出会って日もない女子に
そこまでご執心なされるのですか」
……数秒の間、静まった2人の空気は、政宗の嘲笑で破られた
「ハッ…なんだ、お前も綱元と同じ事言うのか?」
「いえ…私は寧ろ、聖夜の存在は良いものだと思っております。ですが、
聖夜の立場の為にも、政宗様の聖夜に対する思い入れはどういったものなのか、確かめさせていただきたい」
「………
さぁな。」
「?!なっ、「3日足らずでンなモンわかるかよ」政宗様?!」
「だいたい、俺がアイツにどんな感情を持ってようが
居なくなった伊達の人間を放っておくわけにいかねぇだろ」
「……
…承知致しました
では、夜明けの後直ぐに」
「あぁ」
+++++
「あ、見えてきた」
佐助の視線の先に目を向けると
『うわ…』
「どうかした?」
『…緊張してきた』
「ああ、大丈夫大丈夫!
聖夜ちゃんは俺様が責任持って大将に紹介するから」
『あ…ありがと…佐助…』
「どういたしまして、お姫様」
『だから姫じゃないっ!』
「まぁまぁ」
『(…戦国時代に来て、もう5日くらいかな…)』
そういえば、と思う
私が居ないあの世界はどうなってるんだろう、と
帰りたいとは思わない。だけど、周りの人達は…?
梓ちゃん、颯太くんは……
由良さん、は………?
「聖夜ちゃん?」
『!』
「もー、そんな緊張しなくていいって」
『へ?あ、うん…』
「はい、到着。なんとか伊達に追い付かれなくて良かっ……」
『…?佐助?』
急に黙った佐助を、不思議に思って見上げる
「聖夜ちゃん、話合わせてね」
『?う、ん』
佐助の後について入り口の門を抜けると
「さぁすけぇええええええええ!!!!!」
『………え』
.