亀裂と決断
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突如現れた喜多さんによって(本当に喜多さんは政宗より強いと思います)
政宗と小十郎さんと成実は3人揃ってお説教タイムとなりました
…小十郎さんは助けたかったなぁ…政宗と成実はどうでもいいけど
残されたのは、私と
「…………」
鬼庭、さん
『(えええええ私何したかな…!ななな何だろ、あ、思い当たるの…結構あった!!!
普通に考えたら政宗への態度かぁああ!!!そうだよね!
どうしよう私鬼庭さんに、…な、何されるんだろう…!)』
「…やはり警戒はしますか」
『ひぅあっ?!』
びくぅっ!と跳ねた肩を、鬼庭さんに掴まれた
…ど、どうしよう…今は2人だけだし、呼んでも誰も…!
「単刀直入に言います」
『っ、へ…?』
「貴女は、
此処に居ては、ならない」
『…………っ、あ…』
言葉の意味を理解した、途端、視界が滲む
だめだ、泣いちゃ、駄目だ。それだけは避けなきゃいけない。
堪えて…流れないで。だめ。絶対駄目なの。
「貴女が敵だとは、思っていませんよ。貴女は間違いなくただの女子だ。けれど
・・・・・・・・
ただの女子が故に、
貴女は、貴女が此処に居ることが許されない。」
「…政宗様は、国主です
大袈裟ではなく、比喩でもなく、この奥州の、命。
奥州を守り、民を守るために、国主がしなければならない事は山程あります
…あの方が、ありのままのあの方で居続けてはならない」
『っ、』
…政宗に、年相応であって欲しいと望んでは、ならなかった。
小十郎さんを困らせて、悪戯をする子供のように笑う政宗でいい、と望んでは、ならなかった。
それは私の間違いなんだ
エゴでさえあったかもしれない
「…それと……ご存知ではないと思いますが、
政宗様には、正室はおろか、側室すら居りません」
『…………?!』
「さすがにこれはご存知でしょうが…国と国が結ばれるには、
相手の家の娘を側室、又は正室として娶らなければなりません
だが、あの方は、しない
政宗様はずっと皆の反対を押し切って申されておりました
【自分が本当に本気で愛すると誓う女しか、側室でも娶らない】
と…………わかりますか?
そんな政宗様の隣に、貴女が居ては…困るのです」
「伊達の家の者でも、どこの武家の娘でもない。女中でもない。
突然現れた女子が、伊達家当主の隣に居る…
これが、ここの者だけでなく、世に知れ渡れば……政宗様の立場が危うくなる」
「政宗様の心配だけではありません。もちろん、貴女が危険に晒されない為にでもあります
いつ襲われ、暗殺されてもおかしくない戦国乱世に…、
泰平の未来からきた貴女には、この時代、この場所は酷過ぎる。
今一度理解してください
政宗様も、小十郎様も、成実も、もちろんこの俺も――…
幾千もの、血を浴びてきた
それでも、此処に居ますか」
「此処に居ることを、
望みますか」
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