亀裂と決断
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喜多さんが仕事に戻った後、大人しく鍛練を見ていると
『………』
『…………!』
『………………!!!』
「「「「「(み、耳と尻尾が見える…っ!!!)」」」」」
『(うわー剣道おもしろ…!!部活のしか見たことなかったけどなんか凄いなー…うわぁああー)』
子供のように目を輝かせて見ている聖夜に、兵士達は苦笑しながら稽古を続けていた
とその時
「おーどうした聖夜…尻尾見えてんぞ?」
『え?尻尾?』
「(あ、消えた)おう、パタパタ動いてた」
『? あ!成実もやるの?』
さっきからぶらぶらと弄んでる竹刀を指差すと、成実はにやりと笑った
「まーな。
…聖夜もやるか?」
『え…あ、ううん。やりたいけどちょっと……無理かな』
「?何でだよ、別にあそこまでガチじゃなくても良いんだぜ?」
『あー…や、喜多さんから、見ていてくださいって言われてるから…私は見てるだけでいいや』
「…へぇ…喜多がねぇ…
じゃ、俺のこと見てろよ」
『ん?うん、わかった』
「(こいつ絶対意味わかってねぇなぁ)
っしゃ!
じゃー綱元!やるか!」
『(…綱元…さん?)』
初めて耳にする名前に聖夜が首を傾げた時、茶色の髪の青年が現れた
「あぁ、聖夜は会うの初めてか。
こいつは伊達三傑の1人の…」
「鬼庭綱元と言います…
貴女の事は小十郎様と成実から聞いてますよ。筆頭と、とても仲が宜しいと」
『いや、ただからかわれてるだけだと思うんですけど……』
「はは、筆頭はあれで案外子供なんですよ」
『…!』
笑って言う鬼庭さんの言葉に、あ、と思い当たる
「もうお気づきでしょうがね」
『あ、え、っと……』
苦笑している鬼庭さんに、私も苦笑しながら返していた
「…(ボソッ)なんかムカつく…」
『ね、成実、伊達三傑って?』
「!あ!?あ、ああ…」
『?』
「あー…伊達三傑ってのはな、小十郎様と俺と綱元の事だよ」
『こ…小十郎さんと鬼庭さんと、成実?!』
「なんで俺のところで驚いてんだお前!!!」
『や、だって…』
「まあ成実は…」
『「…意外?」』
綺麗にハモった2人に、成実の額に青筋が浮かんだ
「お前らな…!!!
っおい綱元!」
「なんだ」
「真剣勝負、すんぞ」
『…………え』
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