亀裂と決断
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「姫様、いけません!!!」
『や、姫じゃないですから…』
「いけません!!!掃除など私どもがやること!」
『や、でも暇ですし』
「姫様はごゆっくりなさっていて下さい!!!」
『や、だから姫じゃないんです…』
政宗にお茶を持っていくと決めた時間まで、暇で暇で…
女中さんの掃除を手伝おうとしたのだけど(私居候の身だしね)
さっきからこのやり取り。
うん、手強いね!女中さん!
「姫様のお手を汚すなどの無礼があってはなりません!」
………喜多さんの下で働いてるんだもんなぁ……ああ…喜多さんの笑顔が今は恐ろしいです
「聖夜様」
『っひぃっ?!』
うわー!後ろ振り向きたくない!今まさにあの笑顔がある!絶対!
『うわぁ喜多さん偶然ですねすみません失礼します!!!』
「お待ちなさいな」
『失礼できなかった!』
前を向いたまま退散しようとしたのに、失敗
喜多さんあの、ちょ、腕!力強いよ喜多さん!!!
「では、聖夜様に一つお願い事をしてもよろしいでしょうか?」
『へ……あ!はいっ!
(やった!仕事きた!)』
喜多さんに付いて行くと、掛け声が聞こえてきた
見るとそこでは剣道をしていて、私は壁際に座らされた
『………あの…喜多さん…』
「はい、なんでしょう?」
『私…ここで何のお仕事すれば良いんですか…?』
「見ていてください」
『えええええ!!!だだだって喜多さんお仕事…!』
だ、騙された!しまったあの笑顔の意味はこれか!!!
「いいえ、立派なお仕事ですよ」
尚もにっこりと笑う喜多さん
…綺麗だなぁ…
「鍛練が終わったらお戻りくださって構いませぬ故、暫し見ていてください……宜しいですね?」
『う……はい……』
教訓いち。喜多さんには逆らっちゃいけません。
.