その言葉に
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『……政宗?』
「ん、うめぇ」
『食べるの早ッ!!!』
さっさと座ってリゾットを口に運んでいる政宗に苦笑しつつ、その横に体育座りした
『…また作ってあげようか?』
「!!むいふ!!(いえす!!!)」
『ちゃんと飲み込んで話しなさい』
「ああ!また作れよ!!!」
『はいはい』
そんなに喜ばなくても、と思ったけど
異国のものなんだし興奮するのは仕方ないか、とまた苦笑した
『そういえば、なんでさっき左に曲がったの?』
ぴたり
効果音がつきそうな程に、政宗の右手が止まった
「……別になんでもねぇよ。ただその方が此処に近かっただけだ」
『?そっか』
「あぁ……ん、うまかった」
『……………ほんとに全部食べたんだ……』
あの量を。
あの山盛りを。
うわぁ…さすがにさっきの量は、梓ちゃんでも無理だよ…
よく泊りに来て、私が作った料理を美味しそうに何度もおかわりしていた親友を思い出す
…そういえば、あっちはどうなっているんだろうか
気にしたところで
帰りたいとは、思えないけれど。
「……聖夜、膝貸せ」
『へ?あ、…え?!』
「…ねみぃ」
『ねみ…って政宗!政務!』
「明日する」
『小十郎さんに怒られるよ』
「いンだよ」
『はあ……なら布団で「良いからこのままで居させろ」
両膝の上で、政宗が私を見据えてきた
『…政、宗?』
「…聖夜は此処に居ろ」
…どくり
そう、胸が鳴った気がした
「今は…此処に居る時は、向こうのこと、考えんな。…な?」
『………ん…』
政宗はまだ
知らない。
どうしても、震えた。
(知らないで、いて欲しい。私がどうして、
帰りたいと思えないのか、なんて。)