戦国時代は
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襖を開けると
「まぁ…!可愛らしい姫様…!!」
目を凄いきらきらさせた女の人達が居た
『へ、へ…?』
「あら、申し遅れました!
わたくし、政宗様の乳母、喜多でございます」
『ま、政宗…の乳母…?』
「はい、そこに居る小十郎の姉でもございます」
『うそっ!!』
「おい…何故そこで驚く」
『や、だって…』
に…似てない…!!!
え、でも喜多さん小十郎さんより年上ってこと?
『……小十郎さんって何歳でしたっけ…』
「?27だが。」
「ちなみにわたくし、小十郎の異父姉ですので
小十郎とは二十程離れております。」
喜多さん恐ろしい!!!
この見た目でまさかの、よ、よんじゅうだい!!!
『わ…若い………!』
思わず洩れた言葉に、喜多さんは目を丸くしてから
「まぁ、勿体なきお言葉にございますれば。
それでは聖夜様」
『?はい』
「どうぞ、こちらに。」
にっこりと意味ありげな笑顔と手つきに、顔が強張った
後ろの人達からもなんか凄いオーラ出てる!!え、なに、私なにされるの!
『小十郎さ「小十郎は席を外しなさいね」容赦ない!!』
「…姉上、あまり羽目を「あら、小十郎。誰に口を利いているのかしら?」…………」
こ、小十郎さんに勝った!
喜多さん恐ろしい!!!
「………頑張れよ」
『え、ちょ、小十郎さん?』
「悪いが政宗様と姉上の為だ!」
『私に何のメリットもない?!』
「あら、小十郎。貴方もでしょうに。」
『おい小十郎ォオオオオっ!!!』
がたっ!と襖に手を掛けたけれど、開ける前に手足を捕まれた
喜多さん+女中さん4人に。
『ひっ…』
「さぁ聖夜様。
この喜多、腕によりを掛けて…
聖夜様を立派な姫様に仕立てあげてみせまする!!!!!!」
『ひぃぃぃいやぁぁあああああっ!!!??』
「桜子見なさいな、聖夜様の肌!!白くてキメ細やかで可愛らしいぃい!!!」
「蘭、髪だって綺麗な黒で艶やかで良い香りがするわよ!!!」
「蘭!早く帯締めなさい!桜子は髪整えて!」
「菊、やはり丈が短いんじゃなくて?殿方に生脚は刺激的よ?」
「良いのよ牡丹。聖夜様が身につけていらっしゃる布があるから。」
「化粧はしなくていいわよー」
『あ、ああああの…っ』
「「「「喜多様、終わりましてございます!!!」」」」
『…つ……疲れた…』
「……うん、良いわ。よくやりました、牡丹、菊、蘭、桜子!」
「「「「はい!」」」」
き……
喜多さん恐ろしいぃい!!!
多分この人政宗より強い!!
「聖夜様。4人姉妹の」
「長女、牡丹にございます」
「次女、菊にございます」
「三女、蘭にございます」
「末の、桜子にございます」
うわぁあみんな美人さんだ!気圧される!ていうか面影が喜多さんだ!!
『あ、あの、ありがとうございました…!
…でも喜多さん、これなんか丈短くないですか
膝見えてますけどこれ、この時代だと怒られるんじゃ「大丈夫です」』
『…………』「大丈夫です。」
『喜多さんまさか反対する人をねじ伏せ「わたくしは、なにも。」はいそうですね!すみません!』
よし私学んだ!喜多さんだけには逆らわないって決めた!
『うぅ…なんか恥ずかしい…』
私のシュシュの色に合わせてくれたのか、膝が隠れない丈の着物は薄いピンク色だった
私が履いていたニーズソックスを履くことで、足をうまく隠す着方らしい
この時代じゃ怒られるんじゃ、と思いつつ、動きやすいことに凄く感謝した
(……あ、そういえば髪はいじらないでくれたんだった…)
左手で頭を触ると、いつも通り、左側にシュシュで纏めて縛られた髪があった
「ふふ、その髪型、お気に召しておられるのですね。」
『え、あ、…………えへへ…』
「素敵な殿方に褒められたのですか?」
「!!!」
『え、な、や、えと、そういうのじゃっ……!!』
「殿ですか?!」
「顔真っ赤ですよ聖夜様!」
『へ?と、殿って…あ、や、違くて…!!』
「あら、では…?」
「では?」「では?」「では?」「では?」
5人に囲まれたどうしよう
『…………ゔ……そ…その…
…憧れ…てる、人…と…いう…か…』
「「「「きゃぁあああ!!!」」」」
『ひっ!』
「その方とはどういう?!」
「ちょっと菊、あまり詰め寄りなさらないの!」
『や、あの………………多分…妹みたいに…思われてる、だけだと思います…』
苦笑してそう言うと、ちょうど襖が開いた
「終わったか?」
「…ええ。聖夜様、召し物はこの木箱に容れておきました」
『あ!ありがとうございますっ!』
「いいえ。では小十郎、しっかりね。」
「はっ。」
喜多さんと牡丹さん達は宴の準備があるらしく、私はまた小十郎さんに付いてくるように言われた
『宴って…何するの?』
「祝いだ。今回の戦も、伊達が勝ったからな。それと、お前の顔見せだな。」
『へー……………私っ?!』
「たりめぇだろ…」
『むむむ無理!ひ、人見知りだしなんか無理!雰囲気に負ける!』
「おい何逃げようとしてんだ!待て!ほら、行くぞ!」
『行くってどこに?!まさか会場?!まさかその襖の向こう?!やだ無理しぬ!ひ、人怖い!!』
「まぁまぁ、聖夜。腹括りなよ。」
『成実ぇええ!背中を押すなぁあああああ!いやぁああああ!ほんと無理私みたいなの世間に晒す事が間違ってる!』
「な、にっ…わけ解んねぇことを…!!!おい成実!押せ!もっと!」
「お…し、って、ますよ!
ほら聖夜!!!」
『ひぃぃなにこの人達!力強!ちょ、待って…!!!ひゃあっ?!』
「「あ。」」
思いっきり飛ばされた
え、これ襖突き破るんじゃ、と思ったら、誰かが受け止めてくれた
「大丈夫か?」
『…ゔ……ま…政宗ぇええ…!小十郎と成実がぁああ…!』
「Ah,泣き止め。」
『ゔっ…ぐすっ、だって、私、こんな、宴なんて…!!』
「オイてめぇら、
お待ちかねのGirlだぜ」
『裏切り者ォオオオオ!!!!!!』
ひょいと入れられた。