戦国時代は
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「小十郎、まずは聖夜をあの部屋に案内しろ。着物は喜多と女中達が用意してる。
それと、聖夜の支度が整い次第宴だ。Ok?」
「はっ。お任せください!」
「あぁ。
………それと聖夜。」
『はい?』
「“伊達さん”って呼び方、やめろ。」
『…伊達様?』「NO」
『伊達くん?』「NO」
『…と…殿?』「NO」
『…政宗様?』「NO」
『……梵…?』「NO」
『政宗さん?』「…NO」
あ、ちょっと躊躇った
てことは
『………政宗くん……?』
「NOォオオオオッ!!!」
『怒られた!!』
「…今のはお前が悪いな…」
『すみません七割本気で三割冗談でした』
ていうか伊達さん、なんか…拗ねてる?え、凄い暗いんだけど。障子に凭れ掛かってるんだけど。
しまった、ふざけすぎたか。
『………だって…他に呼び方無いですよね?』
小声で成実さんに訊くと、にんまりと笑ってきた
「ん?あるよ?」
『え?あるの?』
「うん。あのね
――…って、梵のこと―――て――――しく……言ってみな。完全復活だから。」
『………私が?』「聖夜が。」
『まじか。』「まじまじ。」
片倉さんに不安そうな目を向けられながら、成実さんに言われた通りに、伊達さんに近寄った
『あの…伊達さん…?』
「やめろっつったろ…」
『………あの…
………ま…まさ……
政宗………?』
「…っ……!!!
Excellent!!!」
感激された。
『えええええ まじでか…!!』
「ついでに敬語も抜いてみろ」
『ま、政宗……よろしく…?』
「Nice。」
『まさかの真顔!』
いいんだ!いいんだね!!呼び捨てで!!戦国武将って結構緩いんだね!!
ていうか伊達さ、じゃない、政宗若干キャラ崩壊してる気がする!
「………成実、何吹き込んだ」
「え?
政宗、って、梵のこと見上げて、たどたどしく言ってみな。
と。」
「…………はぁあ………」
「ちなみに俺は
“成実様”な。」
『え?成実?わかった。』
「あ…あぁ…そういう…」
あ、ダメージ受けてる。
「……なんかお前、急に生き生きしてねぇか?」
『…いや…こんな緊張しながら…長時間敬語使うの、初めてだったから……』
やっと解放された感が否めないというか。
「そうか………なら、俺もそれで良い。」
え、と一瞬思考が止まった
『や、片倉さんは』「お前が呼びやすいように呼べ。俺もそうするしな。」
『……じゃあ、お…
お言葉に甘えて…』
「あぁ。
それじゃ、行くか。
政宗様、失礼ながら後程伺います。」
「OK.」
そう言うと、政宗(さん)は成実と部屋を出て行った
私はというと、片倉さんに付いてくるように言われたので、ひょこひょこと後ろを付いていった
『(片倉さん…小十郎さん?んー…なんかしっくりこないな
成実は“成実”でいーや。
政宗…さん、は、政宗、だし
小十郎…小十郎さん、かなぁ
こじゅうろう…こじゅーろ…)
…………こじゅ?』
「…せめて“うろう”を付けろ…」
『…じゃあ小十郎…さんで…』
名字にさんつけると、どうも由良さんと被るんだよなぁ
『そういえば、“梵”ってなんですか?』
「あぁ…政宗様の幼名だ」
『幼名?』
「本当に知らないのか……
政宗様の昔の名だ。梵天丸様の梵から取って呼んでいるんだろ。」
『へぇ…あ、じゃあ間者は?』
「敵の内部に入り込み、様子を探る者だ。」
『あ…スパイみたいなものか…』
そんな話をしていると、小十郎さんが襖の前で止まった
「ここだ」