また今日も
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『――――…』
ぼうっと窓から空を見上げる、なんとなく、嫌になるくらいな青空。
視線を下げて、手元にある紙切れをくしゃり、と握り潰す。
そうしてちいさく
『……まったく…なんでこんな昔の新聞、あるんだか…』
ちいさく、呟いた。
握り潰した新聞紙を一瞥し、広げて両手で折り、制服のポケットに入れる。
そして何事も無かったかのように窓の外を見つめた。
いつも思っていた事がある。
もし、此処から私が飛び降りたらどうなるだろう。と。
周囲の人は、どうするだろう。
多分、騒いで、先生を呼んで、先生が血相抱えて駆けつけて―…
いや。
もしかしたら、誰も気付かないのではないか。
そう。そのまま授業が始まって―…
そのまま。
まあ、考えたところで、私自身は行動に示さないのだから、関係など無いのだけれど。
「聖夜ーーー!!」
『はーい。なになにー?』
つい数秒前まで、物騒な事を考えていた彼女が、打って変わって級友の呼びかけに対応した。
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