変換なしの場合【北斗七星(ホクトナナセ)】になります。
07
---Dream---
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「キセキの世代のこと、詳しく教えてくれねぇか」
『…、また、随分突然だね』
第7Q
お前はようやく、
火神くんに手伝ってもらい部活の買い出しをしていた日曜日。
休憩にと入ったマジバで、オレンジジュースを飲みながら外を眺めていたときだった。
「他の奴等のこととか、…過去に何があったとか…興味半分で聞いてるわけじゃない。
ただ、お前がそんなに……
身動き、とれなさそうにしてるから」
『それ…っ、は…』
「やっぱり中学時代、何かあったのか?」
握り締めるドリンクに水滴が伝う。
…なにを、どうやって、
話せばいいというのか。
『…キセキの世代は「七星くん?」
ッ?!』
驚いて、驚いて。
勢いよく声のほうを振り向いてしまった。
その瞬間、自分のドリンクが床に落ち、飛散した
「っうお、大丈夫か?!
驚かせちゃって悪い…!」
「おい北斗?!」
『あ、いや、その、俺こそごめん…!』
「高尾……七星に何をしているのだよ…」
『し、しんたろっ…』
ああ、よかった、違う。
怖くなって辺りを見回した。
大丈夫、きっと、今日は図書館だから。
「…七星」
取り乱した俺を見て、真太郎がいつもみたく俺の頭を胸に抱き寄せてくれた
「えっ、真ちゃん?!」
「おい緑間テメェ!」
「うるさいのだよ、…落ち着いたか」
『う…ん…ありがとう…』
火神くんと高尾くんに謝って床を片付けていると、
高尾くんが新しくドリンクを買ってきてくれた
(驚かせてしまったお詫びだった)(むしろ俺がお詫びしたいのに)
『ごめんね、ちょっとびっくりして』
「あー…いや…
…次から、七星って呼ぶな」
『…高尾くん?』
どうして、すぐにそこに考え付くのか
「ほら、俺、目は良い方だしな!」
高尾くんが俺の口を、にい、と上に上げる
吐き出してしまいたくなった
ふと。突然。
突然感情の波が押し寄せて、息が押し出すように競り上がる。
大切な友人だった、進路まで俺に合わせてくれて、俺の心の支えだったはずだ。
なのにどうして
『ッ、あ…!』
「……七星」
3人の視線が集う。
このなかで、嘘は、誤魔化しは。もう意味を成さなかった。
『お、れっ……俺、……テ、テツヤが、』
この先を言ってしまうのが恐い、
認めてしまうのが、なによりも。
『テツヤが、怖い……っ…!!』
震える声の俺に、それでも真太郎が言った
「お前はようやく、認めたのか」と。