03
御名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「すみません、私のせいで…、助けてくださってありがとうございます。」
「俺が勝手にしただけだ。気にすることじゃない。
それより、もう暗いから早く帰った方がいい。」
「あ……は、はい…」
どこか名残惜しそうに、何度も頭を下げながら帰っていく高校生
どこかで見たような気もするが、気のせいか、
見送っていた岬さんが振り返り、置いていた荷物を手にする
「平和島、悪いな待たせて」
「傷、大丈夫ですか?」
「…微妙だな」
「荷物、持ちます」
「んなもん自分で…お前も右手痛いだろ?」
「俺は頑丈なんで」
「なんだそれ」
可笑しそうに岬さんが笑う。
店以外でこの人の笑顔を見るのは初めてで、
「…、」
ぐ、と、心臓の鼓動が早くなる
もっと見たいと、思ったのは気のせいだろうか
「っいいから貸してください」
誤魔化すように岬さんの手から荷物を引ったくる、すると
「半分くらい、寄越せ」
岬さんが、すっと持ち手に手をいれる。俺の左手とくっつきそうでくっつかない距離。
心臓が煩くて熱くて、全身が火照る感覚。
なのに嫌な気はしない熱。
これは、なんだ。
「岬、さ、ん」
「あ、悪い。大の男2人がこんなの、嫌だったか」
「え」
そう言って離そうとする岬さんの右手を掴んで、引き寄せた