03
御名前変換
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「……岬さん?」
いつも通り仕事帰りに店に行こうとしていた時だった。
うるせぇな、と声のする方を見ると、見慣れた人物がいて。
「あ、平和島。」
「えっ…へ、平和島、静雄?!」
「嘘でしょ、なんでこんな奴と…」
「ちょっと……ヤバイんじゃ…」
「…?こいつら知り合い?」
「いや、知りませんけど…
俺、丁度店行くところで、…何かあったんですか?」
「ああ…まあ、」
岬さんと、4人の女子高生。
立ち位置的に…何か厄介事の最中だろう
ふと、岬さんが押さえている手が目にはいって
「!岬さん、手…!」
「ん?あ」
血が滲んでいる細い手をとって、どうしたら良いのかと慌てる
微かに青くもなっているから、きっと何かで強く叩かれたのだろう
「早く手当て…」
傍にいる3人組と目が合う
恐怖の顔、先程振り上げていた、鞄。
「…お前らか?」
自分でもわかる、怒気を孕んだ声と気迫。
ゆっくりと、3人組を睨み付ける。
「ひっ……」
「岬さんの手はな、うまいメシとうまいコーヒーとうまい酒をつくるんだよ」
「っ、は?」
「怪我のせいで作れなくなるかもしれねぇよなぁ?それなのに怪我させたってことはよぉ…
人の幸せをぶっ壊すってことだよなぁ?」
「ちょっ、アンタ何言って」
「幸せをぶっ壊されたらそれが原因で死ぬかもしれないよな?だったら
殺されても仕方ねぇよなぁ?!?!」
(あ、やべぇ)
横目に写る岬さんを見て、そう感じた
これは止まれない、やってしまう、また、同じことを。
岬さんに、恐がられたら。
「平和島、」
「ッ!!」
声で塞き止められたようだった。
拳はそのままに、3人組の後ろのコンクリートの壁を打ち砕く
「「「ひっ…!」」」
「あ、お前、そんなことしたらお前まで怪我するだろ…
そこの女子高生3人組、もうこんなことすんなよ」
ばたばたと去っていく3人組を見つめていると、岬さんが俺と同じように手をとった
「血は出てないか。
一応、店行ったらお前も手当てな。」
「あ、あの、」
それまで岬さんの後ろに隠れていた女が、口を開いた