やぎりウルフ
[04]
後日談、というか、今回のオチ。
その後大神様は滅多に(滅多にと言うところがどうも素直に安心は出来ないのだけれど)現われなくなったらしく、現れても、朝霧がうまくコントロールできるようになった為、大事には至っていないそうだ。
「朝霧、もしかしてその状況、楽しんでないか?」
「さあ、どうでしょうね?」
…楽しそうに笑っているあたり、楽しんでいるのだろう
【マア】
【娯シイノナラ】
【良ヒノカ?】
――…本人の判断に任せよう。
相変わらず朝霧は授業には出ておらず、図書室で本を読み耽っている。放課後になると僕はその傍で勉強をし(まあ、教えてもらっているだけなのだが)朝霧を送って、帰路につく。
【ソンナ】
【 日常 】
「―なあ朝霧、その、明日って、休日だろ?」
「空いてませんよ」
「え」
【喞档】
「―――なんて、嘘です。」
「――…朝霧、やっぱり楽しんでるだろ。」
「さあ?どうでしょう。」
「…そのうち、あの告白も嘘だったとか言うんじゃないだろうな?」
「あぁ、そうですね」
「ああ、しまった!言わなきゃ良かった!!!」
「阿良々木くん、後悔は後でするから後悔なんですよ?」
「ドヤ顔で割と普通な事を言われた?!」
【朝霧夜霧】
【 ドヤ顔 】
「まあ…そうですね。
私が嘘を吐くのは自分と阿良々木くんくらいだけだと思いますよ。」
【朝霧夜霧ノ嘘】
【襁ガリ】
【楯】
「――うん?それって、良いのか?良くないのか?」
「さぁ。」
「…お前、はぐらかすのを得意業にしようとしてないか?」
【蟐套怐ノヤウニ】
「…そうですね、では――…
はぐらかすのと、嘘。
どちらが良いですか?」
「………………」
【墹】
「――――…嘘で。」
「―ええ。わかりました。」
*嘘 物 噺*
ウソ モノ ガタリ
uso mono gatari
lie story
*畢 卷*
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