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※03.5なお話※
――…あの日聞いた、八雲くんの独白。
彼らが何年も秘めていたもの。
(…本当に、出雲さんのこと…想ってるんだね)
この2人は、簡単な言葉じゃ表せない。
好きなんだ、とか、そんな、そんなもので表すのが罪悪感に苛まれるほど、
2人の関係は繊細で強くて、綺麗だった
「(…ああ…完敗だなぁ…)」
否、そもそも勝負なんてものが成立するわけもない。
6年だけじゃない、この2人は20年以上もお互いを想いあって、恋焦がれてきた
そして後藤さんたちも、そこに踏み入ってはいけないと、護り続けてきた
そこには、私が入れるわけが、ない。
抱いていた恋情が、いっそ晴れやかなほど溶けていくのがわかった。
自分の首から、そっとネックレスを外して八雲くんの手に握らせる。
八雲くんと後藤さんが驚いた顔をしていたけど
もうこれは、私が持つべきものじゃない。
愛する人のために、あまりにも深い哀しみを背負って
小さな身体で必死に、彼の未来を護ろうとした彼が持つべきもの。
それでも、晴れやか、でも。
「失恋…、しちゃったなぁ…っ…」
滲む彼の後姿さえ愛しいのは、真実であってほしかった。
さよなら私の恋心。
貴方の幸せを願えたことが誇りだわ。
――…あの日聞いた、八雲くんの独白。
彼らが何年も秘めていたもの。
(…本当に、出雲さんのこと…想ってるんだね)
この2人は、簡単な言葉じゃ表せない。
好きなんだ、とか、そんな、そんなもので表すのが罪悪感に苛まれるほど、
2人の関係は繊細で強くて、綺麗だった
「(…ああ…完敗だなぁ…)」
否、そもそも勝負なんてものが成立するわけもない。
6年だけじゃない、この2人は20年以上もお互いを想いあって、恋焦がれてきた
そして後藤さんたちも、そこに踏み入ってはいけないと、護り続けてきた
そこには、私が入れるわけが、ない。
抱いていた恋情が、いっそ晴れやかなほど溶けていくのがわかった。
自分の首から、そっとネックレスを外して八雲くんの手に握らせる。
八雲くんと後藤さんが驚いた顔をしていたけど
もうこれは、私が持つべきものじゃない。
愛する人のために、あまりにも深い哀しみを背負って
小さな身体で必死に、彼の未来を護ろうとした彼が持つべきもの。
それでも、晴れやか、でも。
「失恋…、しちゃったなぁ…っ…」
滲む彼の後姿さえ愛しいのは、真実であってほしかった。
さよなら私の恋心。
貴方の幸せを願えたことが誇りだわ。