終わりと云うのか
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生け捕りになった女型の巨人は、どうやっても氷に阻まれて傷がつけられない
どころか、辺りから巨人が集まってきている
「……厄介だね。」
「ジス、あまり体力は消耗するなよ」
「わかってるよ。だけどエルヴィン、これは…」
そのうち1体が女型の足に喰らいつく
そこでようやく、僕とエルヴィンは理解する
「エルヴィン!」
「全員戦闘開始!!女型の巨人を死守せよ!!」
「っ…いや…」
死ぬつもりか?ここで?
いや、僕たちに情報を与えるくらいならこいつは自害するだろう、
「本当に、…死ぬのか?」
「…ジス?」
「ふふ…。あの蒸気のなかに突っ込んでいったら、さすがに危険かな。
エルヴィンわかるだろう?
あの中に、人間の死体は転がっているかい?」
「!!」
「そういうわけだ、
エレン達と合流する。ここは任せたよ」
「ジス!」
「補給は間に合ってるよ!」
「っ…!リヴァイ!!すぐに補給しジスを追ってくれ!」
―――……
エレンの咆哮がした先を辿って行くと、もうそこは地獄だった
地に落ちた、翼を捥がれた仲間たち。
「ッーー…!!」
脳がまるで沸騰してるかのように朦朧とする
落ち着け、これでは冷静な判断ができない
そうだ、今はエレンの元に行かなければ
…行かなければ
「あとで…すぐに、迎えに来るよ」
僕はあまり人と関わらないできたから。
それでも、この班の皆はそんな僕をよくわかってくれた
そう、そんな皆だったからだ。
でなければ
「だからっ…もう、っおやすみ…?」
幾千と見てきた死体を見て、涙を流すはずがないのだ
よくやってくれた。
十分戦ってくれた。
だから
「お前だけは、許せないね」
…今思えば、僕はもうこの時既に、冷静ではいなかったのだろう